2024年 大学院理工学研究科 シラバス - 建築学専攻
設置情報
科目名 | 建築計画特論Ⅱ | ||
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設置学科 | 建築学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 本杉 省三 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜3 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | C33A |
クラス | |||
その他 | 実務経験のある教員による授業科目 |
概要
学修到達目標 | 人は、生の喜びや悲しみ、祈りなどをさまざまな形で表現してきた。音楽、舞踊、演劇など今日舞台芸術と総称される表現芸術とそのための場・空間の歴史を振り返り、その根源的な意味やありようについて考えてみる。それらを通して、現代及びこれからの劇場や音楽空間について考察し、建築計画・建築設計が担うべき意味について学び、建築を考える上で必要とされる幅広い視点・価値観を身につける。 |
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授業形態及び 授業方法 |
対面授業。 劇場・ホールの計画及び設計に関する実務経験(愛知県立芸術文化センター、新国立劇場、つくばカピオ、ビッグハート出雲、なら100年開館、まつもと市民芸術館、Stadtheater Almere、Taichung Metropolitan Opera、鶴岡市文化会館などの計画及び設計)に基づき、建築における諸問題をその歴史的変遷、現在に至る法制度と運営形態から建築デザインまで幅広い視点から考える。パワーポイントと板書を併用した講義とその講義を通して学生自身が考えたこと、調べたことを発表する授業を織り交ぜて行なう。本杉が主題を解説し、そこから話題を発展させながら学生の意見を求める対話的な授業形式で受講生の参加を促す。また、実地の施設見学を行うとともに、具体的事例を取り上げ、それを計画的視点から分析する演習的な内容も織り交ぜて行う。それらを通して、建築に求められる社会的役割とその空間について、受講者同士でディスカッションを行なう。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
毎回の授業は、前週に行った講義・学習から学生自身が考えたこと、調べたことなどを各自から発表してもらうことから始める。このため、授業後には、それに備えた学習をしておく必要がある。また、ここでの学習を劇場や音楽空間だけの課題として捉えず、人間社会における人と場との関係として考え、応用できるよう、普段から社会的な出来事に関心を持ち、社会状況や要請について考え、問題意識を持つことが望まれる。 事前学習(各回共通):教科書・参考書を読んで関心を持った事柄について質問できるよう準備する 事後学習(各回共通):授業を通して関心を持った事柄について復習し、議論できるようさらに調べる。 |
授業計画
第1回 | 授業のねらいと成績評価、スケジュールと講義概要 課題説明「各自が設定したテーマ・関心に基づいて建築/空間の原型を探る」タイトルは各自が自由に設定・発表する<発表資料提出:6/26> | シラバスに目を通しておく。 論考に当たっては、既往研究を参照しながらも、その受け売りにならないよう、画像資料をもとにできるだけ独自の視点で考察する準備を行う | 事前学習:2時間 事後学習:2時間 |
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第2回 | 歌舞伎の誕生と芝居小屋の変遷/屏風絵を読む/豊國祭と阿国歌舞伎 | 事前学習:事前配布資料及び教科書該当部分を読み、関心を持った事柄について質問できるよう準備する 事後学習:授業を通して関心を持った事柄について議論できるようさらに調べる 発表テーマについて考える | 事前学習:2時間 事後学習:2時間 |
第3回 | 古くて新しい音楽空間/コンサートホールの誕生と社会構造/音と音楽/音楽すること | 事前学習:事前配布資料を読み、関心を持った事柄について質問できるよう準備する 事後学習:授業を通して関心を持った事柄について議論できるようさらに調べる 発表テーマについて考える | 事前学習:2時間 事後学習:2時間 |
第4回 | ヨーロッパの歴史的劇場と現代の劇場・音楽空間/各地の特徴ある劇場・コンサートホールの紹介/歴史的劇場空間・音楽空間から学ぶこと | 事前学習:事前配布資料及び教科書該当部分を読み、関心を持った事柄について質問できるよう準備する 事後学習:授業を通して関心を持った事柄について議論できるようさらに調べる 発表テーマについて考える | 事前学習:2時間 事後学習:2時間 |
第5回 | 制度としての建築・劇場/劇場/建築を作り出すもの、劇場・建築を縛るもの/指定管理者制度と労働環境 | 事前学習:劇場法(通称)を読んで関心を持った事柄について発表できるよう準備するhttps://www.bunka.go.jp/seisaku/bunka_gyosei/shokan_horei/geijutsu_bunka/gekijo_ongakudo/gaiyo.html 事後学習:授業を通して関心を持った事柄について議論できるようさらに理解を深める 発表テーマについて考える | 事前学習:2時間 事後学習:2時間 |
第6回 | 日本の祭/劇場空間の原型(1) 道空間:神を迎え、送る空間 春日若宮おん祭と花巻市大迫の早池峰神社宵宮・例大祭 | 事前学習:事前配布資料及び教科書該当部分を読み、関心を持った事柄について質問できるよう準備する 事後学習:授業を通して関心を持った事柄について議論できるようさらに調べる 発表テーマについて考える | 事前学習:2時間 事後学習:2時間 |
第7回 | 日本の祭/劇場空間の原型(2) 祈りと喜びの空間 奥三河設楽町の神楽と歌舞伎(四天王寺御霊会) | 事前学習:事前配布資料及び教科書該当部分を読み、関心を持った事柄について質問できるよう準備する 事後学習:授業を通して関心を持った事柄について議論できるようさらに調べる 発表資料を作成する | 事前学習:2時間 事後学習:2時間 |
第8回 | 西洋における演劇的空間と劇場空間の始まり(1) ギリシャ演劇と劇場 演劇の最盛期と建築形式の完成時期の差 | 事前学習:事前配布資料及び教科書該当部分を読み、関心を持った事柄について質問できるよう準備する 事後学習:授業を通して関心を持った事柄について議論できるようさらに調べる 発表資料を作成する | 事前学習:2時間 事後学習:2時間 |
第9回 | 西洋における演劇的空間と劇場空間の始まり(2) キリスト教と演劇 宗教・政治と庶民演劇 | 事前学習:事前配布資料及び教科書該当部分を読み、関心を持った事柄について質問できるよう準備する 事後学習:授業を通して関心を持った事柄について議論できるようさらに調べる 発表資料を作成する | 事前学習:2時間 事後学習:2時間 |
第10回 | プロセニアム劇場の誕生 ルネサンスの探求がもたらしたもの 広範な視野と誤解 | 事前学習:事前配布資料及び教科書該当部分を読み、関心を持った事柄について質問できるよう準備する 事後学習:授業を通して関心を持った事柄について議論できるようさらに調べる 発表資料を作成する | 事前学習:2時間 事後学習:2時間 |
第11回 | シェークスピア時代の劇場 娯楽と芸能、酒場と宿屋と芝居 <発表資料提出:6/26> | 事前学習:事前配布資料及び教科書該当部分を読み、関心を持った事柄について質問できるよう準備する 発表資料を作成する 事後学習:授業を通して関心を持った事柄について議論できるようさらに調べる | 事前学習:2時間 事後学習:2時間 |
第12回 | 発表とディスカッション(発表10分以内・質疑応答:5分程度)(1) 各自が設定したテーマ・関心に基づいて、建築タイプの原型を探り、それについて各自が調べたとこについて発表する。さらに発表内容に関する質疑応答などを行ない、それぞれのテーマを掘り下げる。 | 事前学習:自分が発表する内容の準備をする 事後学習:他の人が行なった発表を聞いて・見て、自分の発表の修正をする | 事前学習:2時間 事後学習:2時間 |
第13回 | 発表とディスカッション(発表10分以内・質疑応答:5分程度)(2) | 事前学習:自分が発表する内容の準備をする 事後学習:他の人が行なった発表を聞いて・見て、自分の発表の修正をする | 事前学習:2時間 事後学習:2時間 |
第14回 | 講義の総括(理解度確認期間) 建築の評価と建築の価値 劇場・建築は変わるのか、変われるのか? | 事前学習:授業を通して感じたこと、考えたことをまとめておく 事後学習:自分が関心を持っている建築的な関心をどのような視点から考えを深めて行くことができるのかまとめる | 事前学習:2時間 事後学習:2時間 |
第15回 | 施設見学 | 事前学習:事前配布資料を読み施設概要を理解しておく 事後学習:見学を通して関心を持った事柄をまとめる | 事前学習:2時間 事後学習:2時間 |
その他
教科書 |
本杉省三 『劇場空間の源流』 鹿島出版会 2015年
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
授業に先立って事前学習に必要な資料を配布します
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成績評価の方法 及び基準 |
発表(70%)、授業中の質疑応答(20%)、施設見学(10%)による総合評価 |
質問への対応 | 授業時間に受けます |
研究室又は 連絡先 |
motosugi.shozo@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
発表課題における引用等は、引用箇所と出典を明記すること。 |