2024年 大学院理工学研究科 シラバス - 海洋建築工学専攻
設置情報
科目名 | 海洋建築構造工学特論Ⅱ(地震リスク評価) | ||
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設置学科 | 海洋建築工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 高橋 孝二 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜3 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | D53B |
クラス | |||
その他 | 実務経験のある教員による授業科目 |
概要
学修到達目標 | 過去の地震による建築物の被害を概観し、耐震診断法及び耐震改修技術を学修することにより既存鉄筋コンクリート造建物の耐震性能をある程度評価することができる。日本建築防災協会の「既存鉄筋コンクリート造建築物の耐震診断基準同解説」の内容を学び、課題を解くことにより建物の診断技術の内容が理解できる。後半では、近年社会的ニーズが高まっている「地震リスク評価」について学修する。地震リスク評価は、建物の耐震性能や建物が建っている場所の地震危険度をもとに、新たに建設される建物、既存の建物が地震時に被る可能性がある被害を定量的に評価する手法である。 |
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授業形態及び 授業方法 |
授業形態は「対面授業」を原則とする。教員による講義が中心ではあるが、学生自身に課せられたパートを自習し、他の学生に向けて発表する等の勉強会形式も併用する。本講義は、構造設計の実務経験がある教員が、講義内容がどのように実際の診断・改修業務に応用されているかについて説明する。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
「鉄筋コンクリート構造」並びに「構造設計」の基礎知識があることが望ましい。 なお,授業資料をMoodlに掲載するので必ず読んでおくこと。 |
授業計画
第1回 | ガイダンス ・ガイダンスでは受講上の注意点を述べるので,その注意点を守って授業に臨むこと。 | 【事前学習】シラバスを良く確認し,学習達成目標,授業形態およびその方法に対応できるよう準備しておくこと。(120分) 【事後学習】講義内容を整理し知識として修得する。(120分) | 事前学修120分 事後学修120分 |
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第2回 | 地震災害の紹介1 地震被害 | 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。 【事後学習】講義内容を整理し知識として修得する。 | 事前学修120分 事後学修120分 |
第3回 | 地震災害の紹介2 津波被害 | 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。 【事後学習】講義内容を整理し知識として修得する。 | 事前学修120分 事後学修120分 |
第4回 | 耐震診断基準:構造耐震指標Isの算定1 ・建物調査 ・保有性能基本指標 E0 第4回~7回(全4回)までの講義は、学生による発表形式とする。 | 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。 【事後学習】講義内容を整理し知識として修得する。 | 事前学修120分 事後学修120分 |
第5回 | 耐震診断基準:構造耐震指標Isの算定2 ・強度指標 C ・靱性指標 F | 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。 【事後学習】講義内容を整理し知識として修得する。 | 事前学修120分 事後学修120分 |
第6回 | 耐震診断基準:構造耐震指標Isの算定3 ・形状指標 SD ・経年指標 T | 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。 【事後学習】講義内容を整理し知識として修得する。 | 事前学修120分 事後学修120分 |
第7回 | 耐震診断基準:耐震性の判定 ・構造耐震判定指標 Iso ・耐震診断事例の紹介 | 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。 【事後学習】講義内容を整理し知識として修得する。 | 事前学修120分 事後学修120分 |
第8回 | 1次診断課題の説明 | 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。 【事後学習】講義内容を整理し知識として修得する。 | 事前学修120分 事後学修120分 |
第9回 | 2次診断課題の説明 | 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。 【事後学習】講義内容を整理し知識として修得する。 | 事前学修120分 事後学修120分 |
第10回 | 耐震改修設計指針 ・補強方法および設計法の概説 ・耐震補強事例の紹介 | 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。 【事後学習】講義内容を整理し知識として修得する。 | 事前学修120分 事後学修120分 |
第11回 | 耐震改修設計指針 ・補強方法および設計法の概説 ・耐震補強事例の紹介 | 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。 【事後学習】講義内容を整理し知識として修得する。 | 事前学修120分 事後学修120分 |
第12回 | 地震リスク評価1 第12回~14回(全3回)までの講義は、学生による発表形式とする。 | 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。 【事後学習】講義内容を整理し知識として修得する。 | 事前学修120分 事後学修120分 |
第13回 | 地震リスク評価2 | 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。 【事後学習】講義内容を整理し知識として修得する。 | 事前学修120分 事後学修120分 |
第14回 | 地震リスク評価3 | 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。 【事後学習】講義内容を整理し知識として修得する。 | 事前学修120分 事後学修120分 |
第15回 | 構外学修 ・耐震補強建物の見学 | 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。 【事後学習】講義内容を整理し知識として修得する。 | 事前学修120分 事後学修120分 |
その他
教科書 | |
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
『2017年改訂版 既存鉄筋コンクリート建築物の耐震診断基準 同解説』 (財)日本建築防災協会 2017年
『2017年改訂版 既存鉄筋コンクリート建築物の耐震改修設計指針 同解説』 (財)日本建築防災協会 2017年
『地震リスク評価とリスクコミュニケーション』 (財)日本建築学会 2011年 第1版
必要に応じて要約した資料を配布する。
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成績評価の方法 及び基準 |
3つの課題の内容により評価する。 |
質問への対応 | メールにて、随時質問に対応する。 |
研究室又は 連絡先 |
13号館4階1346室 髙橋研 メール:takahashi.koji20@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
木曜 船橋 12:10 ~ 13:00
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学生への メッセージ |
東海、東南海、南海地震など、大地震発生が危惧されている。この講義で、地震に対する心構え、建物の地震防災技術を是非身につけて欲しい。 |