2024年 大学院理工学研究科 シラバス - 精密機械工学専攻
設置情報
科目名 | システム工学特論Ⅱ | ||
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設置学科 | 精密機械工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 吉田 洋明 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜2 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | G32A |
クラス |
概要
学修到達目標 | システムの概念と最適化の考え方を説明できる. 動力学システムのモデル化を行うことができる. 変分法の概念を理解して最適化を行うことができる. |
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授業形態及び 授業方法 |
対面授業 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
システム工学,システム工学特論Ⅰを履修していることを前提とする. |
授業計画
第1回 | ガイダンス システム思考 システム工学の方法 | 【事前学習】シラバスに目を通し,キーワードを拾い出して関連する内容を調べておく. 【事後学習】システムの考え方を復習し理解を深めておく. | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
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第2回 | 動力学モデル1 状態方程式1 動的システムの表現 | 【事前学習】状態方程式について調べておく. 【事後学習】講義で取り上げたシステムのモデル化を復習し,様々なシステムのモデル化を行い理解を深めておく. | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第3回 | 動力学モデル2 状態方程式2 モード領域の解 | 【事前学習】線形定形数システムの特性を調べておく. 【事後学習】線形定形数システムの特性を復習し,理解を深めておく. | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第4回 | 動力学モデル3 状態方程式3 1自由時系,2自由度系 | 【事前学習】1自由度系と2自由度系の取り扱いついて調べておく. 【事後学習】2自由度系の状態の挙動について復習し,理解を深めておく. | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第5回 | 動力学モデル4 動力学モデルの定性的挙動 | 【事前学習】動力学モデルの平衡状態ついて調べておく. 【事後学習】動力学モデルの平衡状態について復習し,理解を深めておく. | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第6回 | 動力学モデル5 位相空間解析 安定性 | 【事前学習】動力学モデルの位相空間と安定性について調べておく. 【事後学習】動力学モデルの位相空間と安定性について復習し,理解を深めておく. | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第7回 | 動力学モデル6 Lyapunovの安定性定理 カオス1 | 【事前学習】Lyapunovの安定性理論とカオスについて調べておく. 【事後学習】Lyapunovの安定性理論とカオスについて復習し,理解を深めておく. | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第8回 | 動力学モデル7 カオス2 相関,法則,因果 | 【事前学習】ストレンジアトラクタ,分岐,バタフライ効果について予習しておく. 【事後学習】カオスおよび相関,法則,因果についての理解を深めておく. | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第9回 | 近似的取扱1 惑星の運動 | 【事前学習】近似的取扱について調べてまとめておく. 【事後学習】講義で採り上げた例を復習し,理解を深めておく. | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第10回 | 近似的取扱2 飛行機の動揺 変分法1 | 【事前学習】変分法について調べて予習しておく. 【事後学習】多変分法についての理解を深めておく. | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第11回 | 変分法2 Eulerの方程式 | 【事前学習】Eulerの方程式について予習しておく. 【事後学習】Eulerの方程式について復習し理解を深めておく. | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第12回 | 変分法3 色々な関数形 変分問題の例 | 【事前学習】変分法の色々な関数形について予習しておく. 【事後学習】確変分問題の例を復習し理解を深めておく. | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第13回 | 変分法4 付帯条件付き変分問題 | 【事前学習】付帯条件付き変分問題について予習しておく. 【事後学習】付帯条件付き変分問題について復習し理解を深めておく. | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第14回 | 確率過程最適化法 | 【事前学習】確率過程最適化法について調べておく. 【事後学習】確率過程最適化法についての理解を深めておく. | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第15回 | 論文調査プレゼンテーション | 【事前学習】興味を持った最適化手法の考え方と特徴をまとめ,発表用スライドを作成しておく. 【事後学習】質疑やコメントのあった内容について調べて理解を深めておく. | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
その他
教科書 |
使用しない.
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
大橋弘忠,古田一雄 『システム理論Ⅰ [ISBN978-4-621-08944-6]』 東京大学工学教程 システム工学 丸善出版 2015年
日本建築学会 『建築・都市・環境デザインのためのモデリングと最適化技術 [ISBN978-4-8189-2758-2]』 丸善出版 2015年
日本計算工学会 『ソフトコンピューティング 工学的基礎および建築、ロボット、航空宇宙、交通への応用 [ISBN978-4-621-30612-3]』 丸善出版 2021年
・『システム理論Ⅰ』はシステムの考え方の概要がまとめられた本です.「動力学モデル」についてはこの本を参考にしています.
・『建築・都市・環境デザインのためのモデリングと最適化技術』は講義で解説する「確率過程最適化法」の説明のほかに様々な最適化手法が具体例と共に解説されています.
・『ソフトコンピューティング』は「確率過程最適化法」の他に様々な最適化手法が解説されており,出版社のホームページからソースコードをダウンロードすることができます.
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成績評価の方法 及び基準 |
レポートおよびプレゼンテーションによって評価する. |
質問への対応 | 随時研究室にて. |
研究室又は 連絡先 |
7号館2階724室 E-mail : yoshida.hiroaki@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
月曜 船橋 12:10 ~ 13:20 7号館2階724室
水曜 船橋 12:10 ~ 13:20 7号館2階724室
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学生への メッセージ |
実際のシステムを扱うためにはシステム工学の考え方が必要です.様々な動力学モデルについて学び,システムを取り扱うための知識を身に付けてください.現実のシステムは一般に非線形であり,特性を解析することが困難です.非線形システムを近似的に扱う方法を学んで下さい.また,より良いシステムを設計するためには最適化の考え方が必須です.最適化の考え方を身に付けて下さい. |