2024年 大学院理工学研究科 シラバス - 物質応用化学専攻
設置情報
科目名 | 物質化学特別研究 | ||
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設置学科 | 物質応用化学専攻 | 学年 | 2年 |
担当者 | 伊掛 浩輝 | 履修期 | 年間 |
単位 | 6 | 曜日時限 | 土曜6 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | L66F |
クラス |
概要
研究テーマ 及び研究領域 |
高分子/無機複合材料の物性制御を主テーマに,複合材料の調製に関わる新規分散剤,イオン液体の合成,また,成膜に必要な成形加工条件などを検証し,新奇な高分子材料の開発をめざす.特に,新奇な材料の物性発現にはナノメートルオーダーでのモルフォロジー制御が必須であるため,材料設計に適した手法として,ゾル-ゲル法,自己組織化,錯体化学などの様々な知見を積極的に取り入れ開発を行う.本科目で身に付けることができる技術として,合成手法の他,成膜プロセス,電場磁場などによる結晶化や配向化技術,X線・放射光小角散乱,広角回折,動的粘弾性,電子顕微鏡などによる構造解析技術,また,学外機関とも共同して研究を遂行することからプレゼンテーション技術など,技術者をめざす大学院生にとって将来必要となるであろう素養や技量を身に付けることができる. |
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学修到達目標 | 『グローバルな視野に立ち,ユニークな思考力を発揮できる化学技術者の育成』の専攻理念に基づき,日頃の研究活動を通して,実践の中からの研究遂行力や問題発見,解決力,プレゼンテーション能力と多様性,化学技術者としての高い倫理性を培っていく.また,日々の研鑽の上,真善美に裏打ちされた豊かな人間性と独創的な研究開発力を有する若きエンジニアの育成をめざす. |
研究指導の計画・ 研究指導の方法 (授業形態・授業 方法) |
所属研究室,国内外との研究交流を通じての実践的な研究活動.はじめに,研究計画を立て,受け身の姿勢ではなく,自ら学び,知識を獲得するといった挑戦的な姿勢を身につける.国内外の学会などに参加し,活発な研究交流を行い,国際社会で活躍できる実力の養成につとめること.指導教員とのディスカッションを通じ,自ら調査・研究計画を立案,研究の実践,成果発表,そして成果物として修士論文の作成を行う.実践性を重んじ各自実力養成につとめる. |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
華々しい研究成果に目が行きがちだが,その裏側には誰の目にも留まらない地道な試行錯誤の連続がある.また,思うような成果が得られない悶々とした日々は,内面の葛藤があり,自身との戦いでもある.化学技術者をめざすうえで,孤独を愛し,悶々とした葛藤に耐え得る強健な肉体と健全な精神が不可欠である.克己心と向上心を具備した若者にぜひチャレンジしてほしい. |
その他
成績評価の方法 及び基準 |
研究活動を通して主体的に取り組む力,研究結果の分析・考察等に裏付けられた研究遂行力,研究成果発表(国内外での学会発表・ジャーナルへの論文投稿)や修士論文の論理性,学術研究における倫理性などを総合的に判断し,その成果に基づいて厳正に評価する. 評価項目およびその内訳:[1] 主体的に取り組む力 20%,[2] 遂行する力 30%,[3] 研究成果発表 20%,[4] 論文の論理性 20%,[5] 倫理性 10%. |
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質問への対応 | 研究内容や研究方針への質問については,原則,研究ミーティングの時間を利用して対応する.研究の進捗に応じて必要となる場合は随時対応するが,質問する際には自身で十分に調べ,熟考し,自身の考えをまとめたうえで質問すること. |
研究室又は 連絡先 |
高分子工学研究室(2号館1階214室) |
オフィスアワー |
金曜 駿河台 10:40 ~ 12:10 高分子工学研究室 研究ミーティング
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学生への メッセージ |
社会に巣立つ直前の皆さんには,研究室での実践的な研究活動を通じて,自己研鑽に励み,幅広い視野と創造性豊かな化学技術者に成長してほしいと思っています.また,高い倫理観を持ち,真善美に裏打ちされた豊かな人間性を具備した中堅技術者として,社会の建設的な成長にぜひ貢献してほしいと願っています. |