2024年 大学院理工学研究科 シラバス - 数学専攻
設置情報
科目名 | 幾何学特論ⅠB | ||
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設置学科 | 数学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 橋口 徳一 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜4 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | N34B |
クラス |
概要
学修到達目標 | この講義では幾何学特論IAに引き続き、力学系理論の入門的内容を扱う。基礎的事項から始めて、多くの例を述べ、力学系の基本的な概念を理解することを目的とする。 |
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授業形態及び 授業方法 |
主に板書を中心として講義形式で進めるが、履修者が課題・演習問題等の解答を発表する機会も設ける。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
微分積分学、線形代数学、集合、写像、位相空間論。 幾何学特論IAの続きなので、幾何学特論IAを履修していることが望ましい。 講義の前に前回の講義の内容をよく復習しておくこと。 |
授業計画
第1回 | ガイダンス シラバスの内容を確認の上、授業に臨むこと。 | 【事前学習】シラバスの内容を確認しておくこと。また、幾何学特論IAの内容について復習しておくこと。(120分) 【事後学習】必要とされる予備知識について復習すること。(120分) | 4 |
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第2回 | 3章 高次元の線型系 3.1 高次元微分方程式の解法(1) 安定部分空間、不安定部分空間、らせん状鞍点 | 【事前学習】教科書109ページから115ページを読んでおくこと。(120分) 【事後学習】復習によって疑問点があれば、教科書や質問等によって疑問点を解決しておくこと。解かれていない演習問題があれば解いておくこと。(120分) | 4 |
第3回 | 3.2 調和振動(1) 調和振動子、軌道、準周期的 | 【事前学習】教科書115ページから120ページを読んでおくこと。(120分) 【事後学習】復習によって疑問点があれば、教科書や質問等によって疑問点を解決しておくこと。解かれていない演習問題があれば解いておくこと。(120分) | 4 |
第4回 | 3.3 調和振動(2) 軌道、準周期的 | 【事前学習】教科書120ページから122ページを読んでおくこと。(120分) 【事後学習】復習によって疑問点があれば、教科書や質問等によって疑問点を解決しておくこと。解かれていない演習問題があれば解いておくこと。(120分) | 4 |
第5回 | 3.4 高次元微分方程式の解法(2) 定数係数線型微分方程式の基本定理 | 【事前学習】教科書125ページから132ページを読んでおくこと。(120分) 【事後学習】復習によって疑問点があれば、教科書や質問等によって疑問点を解決しておくこと。解かれていない演習問題があれば解いておくこと。(120分) | 4 |
第6回 | 3.5 強制調和振動 強制項 | 【事前学習】教科書133ページから137ページを読んでおくこと。(120分) 【事後学習】復習によって疑問点があれば、教科書や質問等によって疑問点を解決しておくこと。解かれていない演習問題があれば解いておくこと。(120分) | 4 |
第7回 | 3章のまとめ | 【事前学習】教科書138ページから141ページの演習問題を解いておくこと。(120分) 【事後学習】復習によって疑問点があれば、教科書や質問等によって疑問点を解決しておくこと。解かれていない演習問題があれば解いておくこと。(120分) | 4 |
第8回 | 4章 非線型系 4.1 力学系 滑らかな力学系、微分方程式とflow、Gronwall の不等式 | 【事前学習】教科書143ページから151ページを読んでおくこと。(120分) 【事後学習】復習によって疑問点があれば、教科書や質問等によって疑問点を解決しておくこと。解かれていない演習問題があれば解いておくこと。(120分) | 4 |
第9回 | 4.2 変分方程式(1) | 【事前学習】教科書151ページから156 ページを読んでおくこと。(120分) 【事後学習】復習によって疑問点があれば、教科書や質問等によって疑問点を解決しておくこと。解かれていない演習問題があれば解いておくこと。(120分) | 4 |
第10回 | 4.3 変分方程式(2) 線型化系 | 【事前学習】教科書156ページから157ページを読んでおくこと。(120分) 【事後学習】復習によって疑問点があれば、教科書や質問等によって疑問点を解決しておくこと。解かれていない演習問題があれば解いておくこと。(120分) | 4 |
第11回 | 4.4 非線型系の平衡点(1)ー例ー | 【事前学習】教科書163ページから172ページを読んでおくこと。(120分) 【事後学習】復習によって疑問点があれば、教科書や質問等によって疑問点を解決しておくこと。解かれていない演習問題があれば解いておくこと。(120分) | 4 |
第12回 | 4.4 非線型系の平衡点(2) 双曲的平衡点、Hartman の定理、安定曲線、不安定曲線 | 【事前学習】教科書172ページから183ページを読んでおくこと。(120分) 【事後学習】復習によって疑問点があれば、教科書や質問等によって疑問点を解決しておくこと。解かれていない演習問題があれば解いておくこと。(120分) | 4 |
第13回 | 4.4 非線型系の平衡点(3) サドル・ノード分岐、ピッチフォーク分岐、ホップ分岐 | 【事前学習】教科書183ページから187ページを読んでおくこと。(120分) 【事後学習】復習によって疑問点があれば、教科書や質問等によって疑問点を解決しておくこと。解かれていない演習問題があれば解いておくこと。(120分) | 4 |
第14回 | 4章のまとめ | 【事前学習】教科書189ページから191ページの演習問題を解いておくこと。(120分) 【事後学習】復習によって疑問点があれば、教科書や質問等によって疑問点を解決しておくこと。解かれていない演習問題があれば解いておくこと。(120分) | 4 |
第15回 | 5章 閉軌道と極限集合 5.1 極限集合 5.2 Poincare写像 | 【事前学習】教科書219ページから226ページを読んでおくこと。(120分) 【事後学習】復習によって疑問点があれば、教科書や質問等によって疑問点を解決しておくこと。解かれていない演習問題があれば解いておくこと。(120分) | 4 |
その他
教科書 |
Hirsch,Smale,Devaney 著、 桐木、三波、谷川、辻井 訳 『力学系入門 -微分方程式からカオスまで-』 共立出版 2007年 第1版
Differential Equations, Dynamical System & An Introduction to Chaos の翻訳である。
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
Devaney 著、後藤、國府、石井、新居、木坂 訳 『カオス力学系入門』 共立出版 2003年 第2版
青木統夫、白岩謙一 著 『力学系とエントロピー』 共立出版 1985年 第1版
田村一郎 著 『葉層のトポロジー』 数学選書 岩波書店 1976年 第1版
他にも力学系の入門書は数多くあるので、いろいろ手に取ってみて自分に合ったものを探してみると良い。
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成績評価の方法 及び基準 |
受講状況及びレポートによる。 |
質問への対応 | 随時受け付ける。 |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎タワー・スコラ14階S1406室 |
オフィスアワー |
月曜 駿河台 12:10 ~ 13:10 上記研究室にて
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学生への メッセージ |
講義中に出す演習問題を自力で解くように努力すること。 |