2025年 理工学部 シラバス - 建築学科
設置情報
科目名 | 建築構法Ⅱ | ||
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設置学科 | 建築学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 横山 陽平 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜3 木曜4 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | C43O C44M |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 | ||
その他 | 実務経験のある教員による授業科目 |
概要
学修到達目標 | 建築構造の各種構造形式とその特徴について、その成り立ちとつくり方を含めて学習する。特に構造形式(鉄筋コンクリート造・鉄鉄骨・その他複合構造)や、各種耐震構造が成立する基本的条件・手順を習得することを目標とする。 |
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授業形態及び 授業方法 |
「対面授業」「簡易レポート」 各種建築構造の要点について、その理由・根拠を解説する。また、動画・写真等によって各構法と実際の施工技術を習得すること。また、簡易レポートを短時間で、論理的に纏める能力も習得してもらいたい。 |
履修条件 | 日本独自の建築史やこれまでの文化を認識すること。 また、日本特有の気象条件や地域性等、建築を取り巻く環境条件を踏まえ、建物の各種構法相互の関係性や繋がりについて、できる限り詳細に習得すること。 |
ディプロマ・ポリシー(DP)及びカリキュラム・ポリシー(CP)との関連 | 本授業科目はDP1・3・5・6及びCP1・3・5・6に該当しています。 |
授業計画
第1回 | 建築構法の概要:建築物の定義、主要構造物、建設工事の特殊性、構造形式 等について | 【事前学習】「イラスト建築生産入門」8ページから25ページを読んで,建築のものづくりのしくみを理解すること。 【事後学習】講義の内容を復習し、ものづくりのキーワードを押え、その特徴をまとめておくこと。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
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第2回 | 建築物の関連法令と構造設計の基本:建築基準法での建築物の安全性、構造計画 等について | 【事前学習】国交省HPの「建築関係法の概要」を読んで建築基準法の基本理念を理解すること。 http://www.mlit.go.jp/common/000134703.pdf 【事後学習】講義の内容を復習し、ものづくりの基本理念を理解すること。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第3回 | 建設現場の基礎知識;関わる人、建物ができるまで(工程表) | 【事前学習】「イラスト建築生産入門」全般的にを読んで、各工事・工法の概要を理解すること。 【事後学習】授業の内容を復習し、各工事・工法のキーワードを押え、その特徴をまとめておくこと。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第4回 | 建築工事の施工手順、地下構法:杭工事、山留工事 他 | 【事前学習】「イラスト建築生産入門」38ページから71ページを読んで、各工事・工法の概要を理解すること。 【事後学習】授業の内容を復習し、各工事・工法のキーワードを押え、その特徴をまとめておくこと。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第5回 | 地震、耐震構造;地震メカニズム、耐震構造の歴史、制震と免震 | 【事前学習】「イラスト建築生産入門」82ページと83ページを読み、地震に対する建築技術の概要を理解すること。 【事後学習】講義の内容を復習し、耐震・制震・免震の特徴をまとめておくこと。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第6回 | 鉄筋コンクリート造(1):鉄筋コンクリート造の概要、コンクリート工事 | 【事前学習】「イラスト建築生産入門」54ページから71ページを読み、鉄筋コンクリート造の概要を理解すること。66ページから71ページのコンクリート工事を中心に理解しておくこと。 【事後学習】講義の内容を復習し、鉄筋コンクリート造の概要とコンクリート工事の特徴をまとめておくこと。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第7回 | 鉄筋コンクリート造(2):鉄筋工事 | 【事前学習】「イラスト建築生産入門」54ページから71ページを読み、鉄筋コンクリート造の概要を理解すること。62ページから65ページの鉄筋工事を中心に理解しておくこと。 【事後学習】講義の内容を復習し、鉄筋コンクリート造の概要と鉄筋工事の特徴をまとめておくこと。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第8回 | 鉄筋コンクリート造(3):型枠工事、鉄骨鉄筋コンクリート造について | 【事前学習】「イラスト建築生産入門」54ページから71ページを読み、鉄筋コンクリート造の概要を理解すること。58ページから61ページの型枠工事を中心に理解しておくこと。 【事後学習】講義の内容を復習し、鉄筋コンクリート造の概要と型枠工事の特徴をまとめておくこと。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第9回 | 鉄骨造(1):鉄骨工事の基本事項(鋼材の特徴、鉄骨造の特徴、鉄骨製作に関わる技術 他) | 【事前学習】「イラスト建築生産入門」72ページから81ページを読み、鉄骨造の概要を理解すること。72ページから76ページの鉄骨工事の特徴と工場製作を理解しておくこと。 【事後学習】講義の内容を復習し、S造の概要と工場製作の特徴をまとめておくこと。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第10回 | 鉄骨造(2):鉄骨工事の手順とそれに関わる技術 | 【事前学習】「イラスト建築生産入門」72ページから81ページを読み、鉄骨造の概要を理解すること。77ページから79ページの鉄骨建方工事の特徴を理解しておくこと。 【事後学習】講義の内容を復習し、鉄骨建方工事の特徴をまとめておくこと。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第11回 | 鉄骨造(3):鉄骨造の複合構造(CFT構造、柱ハイブリッド構造 他)、耐火被覆 | 【事前学習】「イラスト建築生産入門」72ページから81ページを読み、鉄骨造の概要を理解すること。71ページと80ページの鉄骨複合構造と耐火被覆の特徴を理解しておくこと。 【事後学習】講義の内容を復習し、鉄骨複合構造と耐火被覆の特徴をまとめておくこと。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第12回 | 仕上げ工事;各種仕上げ工事、外装PC、PCa工法 他 | 【事前学習】一般社団法人プレハブ建築協会HP「プレハブ建築の歴史」https://www.purekyo.or.jp/prefabricated-building-history_japan.html 「工法の種別と生産・施工のしくみ」https://www.purekyo.or.jp/bukai/pc-kenchiku/structure-concrete-mid-to-high-rise.html#flow を読んでPC構造の基本理念を理解すること。 【事後学習】講義の内容を復習し、木造の基本理念を理解すること。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第13回 | 耐震補強工法:耐震・制震・免震構造、免震レトロフィット | 【事前学習】「イラスト建築生産入門」82ページと83ページを読み、地震に対する建築技術の概要を理解すること。 【事後学習】講義の内容を復習し、耐震・制震・免震の特徴をまとめておくこと。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第14回 | 理解度確認(1);2025年建築構法Ⅱの講義全般を振り返って | 【事前学習】建築構法Ⅱ(1)~(13)で解説したキーワードと各構法の特徴について再度確認すること。 【事後学習】講義の内容を復習し、キーワードと各構法について理解すること。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第15回 | 理解度確認(2):これからの建築生産システムの紹介(建築施工図・BIMについて)、海外建築の動向と建設業の将来について | 【事前学習】建築構法Ⅱ(1)~(13)で解説したキーワードと各構法の特徴について理解できているか確認すること。 【事後学習】建築構法Ⅱの全体について復習すること。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
その他
教科書 |
一般社団法人 日本建設業連合会 『施工がわかる イラスト建築生産入門』 彰国社 2017年 第1版
各種構法の施工に関する情報をイラストで分かりやすく解説している。
事前学習に有用。
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参考書 |
『建築施工用教材』 一般社団法人 日本建築学会 2009年 第1版
授業では多用しないが、基礎情報として有用。
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成績評価の方法 及び基準 |
講義中に実施する演習(70%)、定期試験ないしは最終レポート(30%)により総合評価し、60点以上を合格とする。 |
定期試験等に ついて |
定期試験を実施予定 |
質問への対応 | 授業中および授業終了後に対応する。 タワースコラ9階中田研究室で適宜対応。 毎回のレポートでの質疑・感想については次回以降の講義で対応する。 |
研究室又は 連絡先 |
タワースコラ9階中田研究室で対応。 |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
建物の各構法の特徴・違い・共通点を詳細に理解し、更にそれぞれを作る際の施工方法の特徴・違い・共通点も理解をした上で、何故その建物にその構法が採用されたかを考えてもらいたい。 講義では実際の建物の施工時や竣工後の写真や図面を使用して、各構法とその施工法がイメージできるように説明するので、興味ある建築物を写真等使い、竣工年代、構造形式、使用材料等に分類し、自分なりのデーターベースを検索・整理することで、各位が将来の建築業に対する知識と技術力の重要性の理解に努めてもらいたい。 |