2025年 理工学部 シラバス - 海洋建築工学科
設置情報
科目名 | 海洋空間計画と関連法規 | ||
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設置学科 | 海洋建築工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 居駒・寺口 他 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜2 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | D22C |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 | ||
その他 | 実務経験のある教員による授業科目 |
概要
学修到達目標 | 海洋および日本の沿岸域を管理し、その空間や資源を開発・利用するために守らなければならない国際法(国連海洋法条約)および主要な国内法の目的や規制内容について理解する。また,近年海洋利用で課題となっている海洋空間計画の概念と実施事例を知ることで,関連する複数の法規と海洋環境,海域利用法,合意形成などとの関係性を理解する。 |
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授業形態及び 授業方法 |
対面授業を基本とする。 第3回~第7回講義については、港湾コンサルタント会社より講師を招き、計画業務からみた国内法の重要性や課題を解説する。 |
履修条件 | 建築法規,ウォーターフロント計画Ⅰ,ウォーターフロント計画Ⅱ、海洋資源と開発技術を修得していることが望ましい。 |
ディプロマ・ポリシー(DP)及びカリキュラム・ポリシー(CP)との関連 | 本授業科目はDP1・2・3・4及びCP1・2・3・4に該当しています。 |
授業計画
第1回 | 海洋空間計画と法律への導入: 日本の領土・領海に関する紛争と課題,日本の海洋政策,海洋およびウォーターフロントの管理や開発・保全の関連法規の体系 | 【事前学習】海の領有に関する隣国との問題についてインターネットの記事を調べておくこと。 【事後学習】授業ノートを整理し,関連法規の体系や主な術語の意味を調べておくここと。 | 事前学修:120分 事後学修:120分 |
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第2回 | 海洋空間計画: 海洋空間計画の目的と必要性、日本と世界の海洋空間計画の策定状況,今後の課題 | 【事前学習】世界における海洋空間利用の事例や,計画についてインターネットの記事を調べておくこと。 【事後学習】授業ノートを整理し,海洋空間計画の目的や必要性をまとめ,理解する。 | 事前学修:120分 事後学修:120分 |
第3回 | 国内法①: 国内法の基本と改正の流れ(規制法と利用法) | 【事前学習】港湾法の条文をインターネットで入手し,法の目的など記載内容に目を通しておく。 【事後学習】授業ノートを整理し,港湾法について復習しておく。 | 事前学修:120分 事後学修:120分 |
第4回 | 国内法②: 港湾法の目的と規制内容 | 【事前学習】港湾法の条文をインターネットで入手し,法の目的など記載内容に目を通しておく。 【事後学習】授業ノートを整理し,港湾法について復習しておく。 | 事前学修:120分 事後学修:120分 |
第5回 | 国内法③: 漁港漁場整備法の目的と規制内容 | 【事前学習】漁港漁場整備法の条文をインターネットで入手し,法の目的など記載内容に目を通しておく。 【事後学習】授業ノートを整理し,漁港漁場整備法について復習しておく。 | 事前学修:120分 事後学修:120分 |
第6回 | 国内法④: 海岸法の目的と規制内容 | 【事前学習】海岸法の条文をインターネットで入手し,法の目的など記載内容に目を通しておく。 【事後学習】授業ノートを整理し,海岸法について復習しておく。 | 事前学修:120分 事後学修:120分 |
第7回 | 国内法⑤: 河川法その他関連法規の目的と規制内容 | 【事前学習】河川法、港則法、海上衝突予防法、公有水面埋立法、運河法等の条文をインターネットで入手し,法の目的など記載内容に目を通しておく。 【事後学習】授業ノートを整理し,河川法について復習しておく。 | 事前学修:120分 事後学修:120分 |
第8回 | 海洋法の歴史: 海の自由と海洋主権論争 | 【事前学習】古代から近世に至る海の利用と独占の歴史をインターネットで調べ理解しておく。 【事後学習】授業ノートを整理し,古代ギリシャ(ロードス法),中世(大航海時代),近世(狭い領海と広い公海)に至る世界での海洋の利用と支配の歴史について復習しておく。 | 事前学修:120分 事後学修:120分 |
第9回 | 海洋法の法典化: 海洋法の法典化,国連海洋法条約の特徴 | 【事前学習】第1次~第3次に渡る国連海洋法会議の経緯をインターネットで調べ理解しておく。 【事後学習】授業ノートを整理し,国連海洋法条約の重要箇所にアンダーラインを引いて,講義の復習をしておく。 | 事前学修:120分 事後学修:120分 |
第10回 | 国連海洋法条約①: 海洋空間の法的区分,通常基線,内水,内海,河口,礁,閉鎖線,低潮高地,港と停泊地,湾,歴史的湾 | 【事前学習】国連海洋法条約の条文を参照して,今回の授業で学ぶ予定の箇所を読んでおく。 【事後学習】授業ノートを整理し,国連海洋法条約の重要箇所にアンダーラインを引いて,講義の復習をしておく。 | 事前学修:120分 事後学修:120分 |
第11回 | 国連海洋法条約②: 沿岸群島と直線基線,わが国の基線,群島国,群島基線,群島水域 | 【事前学習】国連海洋法条約の条文を参照して,今回の授業で学ぶ予定の箇所を読んでおく。 【事後学習】授業ノートを整理し,国連海洋法条約の重要箇所にアンダーラインを引いて,講義の復習をしておく。 | 事前学修:120分 事後学修:120分 |
第12回 | 国連海洋法条約③: 領海と領空,無害通航権,航路帯,軍艦の無害通航,接続水域 | 【事前学習】国連海洋法条約の条文を参照して,今回の授業で学ぶ予定の箇所を読んでおく。 【事後学習】授業ノートを整理し,国連海洋法条約の重要箇所にアンダーラインを引いて,講義の復習をしておく。 | 事前学修:120分 事後学修:120分 |
第13回 | 国連海洋法条約④: 島,国際海峡,日本の国際海峡,海峡通航権,通過通航制度 | 【事前学習】国連海洋法条約の条文を参照して,今回の授業で学ぶ予定の箇所を読んでおく。 【事後学習】授業ノートを整理し,国連海洋法条約の重要箇所にアンダーラインを引いて,講義の復習をしておく。 | 事前学修:120分 事後学修:120分 |
第14回 | 国連海洋法条約⑤: 排他的経済水域,領土と沖ノ鳥島の保全,非生物資源,生物資源,沿岸国の権利と義務,日本の海洋境界問題(日中,日韓,日露),国際海洋法裁判所 | 【事前学習】国連海洋法条約の条文を参照して,今回の授業で学ぶ予定の箇所を読んでおく。 【事後学習】授業ノートを整理し,国連海洋法条約の重要箇所にアンダーラインを引いて,講義の復習をしておく。 | 事前学修:120分 事後学修:120分 |
第15回 | 理解度確認試験: これまでの授業内容の理解度を確認する | 【事前学習】これまでの授業で学んだ内容を改めて理解する。 【事後学習】授業ノートを整理し,国連海洋法条約の重要箇所にアンダーラインを引いて,講義の復習をしておく。 | 事前学修:120分 事後学修:120分 |
その他
教科書 |
国連海洋法条約および国内法(港湾法、漁港漁場整備法、河川法、海岸法など)については、各自、インターネットで検索して条文を入手しておくこと。
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参考書 | |
成績評価の方法 及び基準 |
定期試験80%、授業内課題20%。授業への参加意欲などは加減点の材料として考慮する。 |
定期試験等に ついて |
定期試験を実施予定 |
質問への対応 | 毎回の授業終了後に取り組む「事後課題」で質問のあった事項については、次回講義で回答する。 |
研究室又は 連絡先 |
【寺口・桜井】 船橋校舎13号館3階(1333室)海洋建築工学科 ウォーターフロント都市工学研究室 TEL & FAX. 047-469-5526 sakurai.shinichi@nihon-u.ac.jp terakuti.takahide@nihon-u.ac.jp 【居駒】 船橋校舎13号館4階(1341室)海洋建築工学科 海洋空間利用工学研究室 TEL & FAX. 047-469-5482 ikoma.tomoki@nihon-u.ac.jp 質問等は各回の授業担当者に問い合わせること。 |
オフィスアワー |
水曜 船橋 13:30 ~ 15:00
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学生への メッセージ |
世界で第6位の広さを有する日本の海洋空間は,各種エネルギーや希少金属の宝庫です。これらを保護し,将来,有効活用するためには,海に関する政策や法律の理解が重要です。 |