2025年 理工学部 シラバス - まちづくり工学科
設置情報
科目名 | 工業職業指導Ⅰ | ||
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設置学科 | まちづくり工学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 菊池 貞介 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 土曜5 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | E65A |
クラス | 集中授業 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 教職課程「工業」に関する科目である。学校教育における職業指導の現状や意義を通して、勤労観・職業観を育む指導法の調査研究や実線的な指導を試みる。児童・生徒に対して自己理解を図る学習活動の在り方、キャリア教育・職業教育を実施する視点、教材活用法を身に付けることができる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
対面授業による講義形式を基本とします。課題研究のレポート作成や模擬教材の作成、また模擬授業など小演習を取り入れ、生徒たちの自己肯定感や意欲を引き出す指導を目指します。取り組みの意欲や理解度を判断しますので、出席を重視します。欠席とならないよう留意してください。 なお、補足事項などについて、初回授業やCST-VOICEのお知らせ機能で連絡しますので事前確認を心がけてください。 |
履修条件 | 教員免許「工業」の取得を目指しており、日本の産業構造や労働環境の変化のについて調べておきたい。特に、職業(進路)指導に関するニュースなどには留意したい。産業社会のニーズと供給側(本人、家庭、教育機関等)の意識の社会課題など、問題意識を持って講義に参加することを期待します。 |
ディプロマ・ポリシー(DP)及びカリキュラム・ポリシー(CP)との関連 | 本授業科目はDP1及びCP1に該当しています。 |
授業計画
第1回 | 教育基本法、学校教育法、学習指導要領に示された職業指導の内容や意義を研究する。 | 【事前学修】教育関係法令を調べる。 【事後学修】関係法令から職業教育の目的や指導内容を整理する。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
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第2回 | 青少年就労状況、離職率、求人状況の調査から見えてくる現在の就労環境を研究する。 | 【事前学修】文部科学省白書に記載されている解析データを分析する。 【事後学修】青少年就労状況、離職率を解析し防止策を提案する。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第3回 | 小学校、中学校が進めている職業指導の指導内容、教材の取扱い法を研究する。 | 【事前学修】小学校で実施されている実践事例を考察する。 【事後学修】実践事例を基に職業指導の学習構造化を図る。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第4回 | 高等学校学習指導要領に示されている職業指導に関する指導項目を研究する。 | 【事前学修】教育法に示されている指導項目を書きだす。 【事後学修】職業指導の指導目標や具体的な教材を選択する。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第5回 | 勤労観・職業観に関する育成の視点や指導法、職業指導の重要性を研究する。 | 【事前学修】選択した分野について、選択理由やその背景等をレポートにまとめる。 【事後学修】自分の進路選択から考えられる職業指導の在り方を整理する。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第6回 | 就労に必要な資質・能力、自己教育力の育成に向けた指導法を研究する。 | 【事前学修】職業指導での思考力・判断力・表現力、学びに向かう人間性等を調べる。 【事後学修】自己教育力の形成に対する指導構造を図式化する。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第7回 | 学校教育におけるキャリア教育、社会人として身に付けなければならない資質を研究する。 | 【事前学修】キャリア教育の具体的な実践例を基に構造化を図る。 【事後学修】学習評価学びに向かう人間性等の教育指導の在り方を考察する。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第8回 | 国際化における就労環境や今後の職業指導の在り方を研究する。 | 【事前学修】外国の就労環境の差異を調べる。 【事後学修】諸外国の職業教育の在り方を調べ日本の職業指導の在り方を考察する。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第9回 | 情報社会における産業の多様化や就労形態の変化を研究する。 | 【事前学修】人口知能(AI)の活用状況と新たな実践活用法を考える。 【事後学修】産業構造の変化にともなった就労環境の変化を想像する。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第10回 | キャリア教育、職業教育の在り方についての「答申」に示された事項や関連動向を研究する。 | 【事前学修】教育白書に示されたキャリア教育、職業指導の定義を理解する。 【事後学修】職業教育の実践事例を基に学習指導案を作成する。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第11回 | 職業指導に関する補助教材としての適性心理検査、SPIの意義とその取り扱いを研究する。 | 【事前学修】生徒の進路相談の補助資料となる適性心理検査の概要を調べる。 【事後学修】SPIの使用目的や意義を分析する。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第12回 | 日本の小学校・中学校、諸外国で進められている職業指導の実践例を研究する。 | 【事前学修】「インターンシップ」や見学等の教育的意義を調べる。 【事後学修】職業指導の必要性、日本の職業教育の課題について考察する。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第13回 | 職業への動機づけや職業観形成に向けた職業指導理論を研究する。 | 【事前学修】普通教育と専門教育の教育課程の目的と差異を調べる。 【事後学修】職業観形成に必要な指導内容や指導法を検討する。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第14回 | 児童生徒の職業的自立に向けた指導の在り方、進路指導に関する指導法を研究する。 | 【事前学修】発達年齢に従った職業指導の内容を考察する。 【事後学修】幼児・児童期の職業意識の形成が必要される理由をまとめる。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第15回 | 理解度・表現力などを見るため簡単な模擬授業等を想定している。また、模擬教材の作成やレポート提出を求める。 今後の「職業指導」が目指す指導内容とその指導法をまとめる。 | 【事前学修】教育基本法、学習指導要領を見直す。 【事後学修】解説内容を基に再検討する。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
その他
教科書 |
教育基本法、学習指導要領、教育白書等を引用する。
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参考書 |
講義内で推薦図書、参考図書を紹介する。適宜、補助資料を配付する
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成績評価の方法 及び基準 |
指定課題レポートや模擬教材、指導案の作成等(60%)、模擬授業や授業内課題への取り組み(40%)とする。 指定レポートの提出は授業中に指示をする。指導案等は指定日までに提出すること。 レポート等提出物に対して全体に解説し、必要に応じて再提出を求める。 模擬授業など小演習は、取り組みの意欲等を重視するので欠席とならないよう留意してください。 |
定期試験等に ついて |
平常点やレポート等の課題による評価予定 |
質問への対応 | 授業終了後、CST-VOICEや講座の掲示板などで質問を受け付けます。 |
研究室又は 連絡先 |
連絡先 CST-VOICE クラスルーム掲示板 または、次の担当までE-Mailで連絡してください。 kikuchi.teisuke20@nihon-u.ac.jp 担当:菊池 *メールタイトルに講座名・所属・氏名を明記願います。 |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
AIなど新技術の導入と産業構造、社会経済の変化には著しいものがあり、求められる産業人材にも大きな変化が予見されます。充実した人生を自ら考え実現するためには何が必要か、課題意識を持って関連資料の収集や研究討議への参加など自発的な学習態度を期待します。 各自の関心ある分野やテーマに沿った展開も想定していますので、自らの考えを述べるなど積極的に参加してください。 ※履修者の状況を確認した上で、Zoom等の同時双方向授業や補講を行う場合があります。 ※授業内容については、CST-VOICEを通して連絡をするので、必ず確認するようにしてください。 |