2025年 理工学部 シラバス - 機械工学科
設置情報
科目名 | 制御工学Ⅰ | ||
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設置学科 | 機械工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 渡辺 亨 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜3 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | F53R |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 古典制御理論による制御系設計法の基礎知識を理解する。伝達関数と安定判別,周波数応答や時間応答と根軌跡法の関係の知識を身に付け,制御系設計の基礎を理解する。併せて,技術者倫理や社会的,経済的課題に関わる制御工学の役割についても考察しその意味を理解する.この科目を修得することで古典制御理論を用いた制御器設計の基礎を理解できる. なお,この科目は,DP3・5およびCP3・5に対応しています. |
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授業形態及び 授業方法 |
本科目は「対面授業」とします.教室で対面授業を実施しますので特に理由が無ければそれを受講して下さい.毎回小レポートを課しますので,CST-VOICEで期日までに提出して下さい(レポートの解説は次回の冒頭に行います). |
履修条件 | 「動的システム」を受講しておくことが望ましい。 |
ディプロマ・ポリシー(DP)及びカリキュラム・ポリシー(CP)との関連 | 本授業科目はDP3・5及びCP3・5に該当しています. |
授業計画
第1回 | 本講義の概要と制御工学の概説 ・制御工学とは ・制御工学の歴史 ・フィードバックとは | 【事前学習】シラバスおよびテキスト第1章に目を通しておく(60分) 【事後学習】講義の内容を整理し理解しておく.課題レポートをまとめ提出する(60分) | 事前:1 事後:1 |
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第2回 | ラプラス変換と伝達関数モデル(その1) ・線形時不変微分方程式モデル | 【事前学習】テキスト第2章に目を通しておく(120分) 【事後学習】講義の内容を整理し理解しておく.課題レポートをまとめ提出する(120分) | 事前:2 事後:2 |
第3回 | ラプラス変換と伝達関数モデル(その2) ・ラプラス変換 ・伝達関数 | 【事前学習】テキスト第3章3.1,3.2節に目を通しておく(120分) 【事後学習】講義の内容を整理し理解しておく.課題レポートをまとめ提出する(120分) | 事前:2 事後:2 |
第4回 | ラプラス変換と伝達関数モデル(その3) ・ブロック線図 | 【事前学習】テキスト第3章3.3節に目を通しておく(120分) 【事後学習】講義の内容を整理し理解しておく.課題レポートをまとめ提出する(120分) | 事前:2 事後:2 |
第5回 | ラプラス変換と伝達関数モデル(その4) ・伝達関数と周波数応答 ・ベクトル線図 | 【事前学習】テキスト第4章4.1節に目を通しておく(120分) 【事後学習】講義の内容を整理し理解しておく.課題レポートをまとめ提出する(120分) | 事前:2 事後:2 |
第6回 | ラプラス変換と伝達関数モデル(その5) ・ボード線図 | 【事前学習】テキスト第4章4.2節に目を通しておく(120分) 【事後学習】講義の内容を整理し理解しておく.また,ここまでの学習内容をまとめた 第1回まとめレポートを作成し提出する(120分) | 事前:2 事後:2 |
第7回 | 安定判別(その1) ・フィードバック系の安定性 ・フルヴィッツの安定判別法 | 【事前学習】テキスト第5章5.1,5.2節に目を通しておく(120分) 【事後学習】講義の内容を整理し理解しておく.課題レポートをまとめ提出する(120分) | 事前:2 事後:2 |
第8回 | 安定判別(その2) ・ラウスの安定判別法 ・ナイキストの(簡易)安定判別法 | 【事前学習】テキスト第5章5.3,5.4節に目を通しておく(120分) 【事後学習】講義の内容を整理し理解しておく.課題レポートをまとめ提出する(120分) | 事前:2 事後:2 |
第9回 | 安定判別(その3)/根軌跡法(その1) ・ボード線図を用いた安定判別法 ・根軌跡法の概要 | 【事前学習】テキスト第5章5.5節,第6章6.1節に目を通しておく(120分) 【事後学習】講義の内容を整理し理解しておく.課題レポートをまとめ提出する(120分) | 事前:2 事後:2 |
第10回 | 根軌跡法(その2) ・根軌跡の描き方 | 【事前学習】テキスト第6章6.2節に目を通しておく(120分) 【事後学習】講義の内容を整理し理解しておく.課題レポートをまとめ提出する(120分) | 事前:2 事後:2 |
第11回 | 制御系設計(その1) ・制御器の配置と構成 ・PID制御器を用いた制御器設計 | 【事前学習】テキスト第7章7.8節に目を通しておく(120分) 【事後学習】講義の内容を整理し理解しておく.課題レポートをまとめ提出する(120分) | 事前:2 事後:2 |
第12回 | 制御系設計(その2) ・ニコルス線図を用いた制御器設計 | 【事前学習】テキスト第7章7.1節に目を通しておく(120分) 【事後学習】講義の内容を整理し理解しておく,また,第7回~第12回の内容をまとめた第2回まとめレポートを作成し提出する(120分) | 事前:2 事後:2 |
第13回 | 問題演習とその解説 | 【事前学習】第12回の講義で配布される演習問題を解いてくる(180分) 【事後学習】演習問題を説いてみた結果をレポートとして提出する.解説を見て理解を深める(180分) | 事前:3 事後:3 |
第14回 | 平常試験 | 【事前学習】全範囲を復習する(240分) 【事後学習】平常試験問題について再検討し理解する(120分) | 事前:4 事後:2 |
第15回 | 平常試験問題解説,技術者倫理や社会的・経済的課題に関わる制御工学の役割 | 【事前学習】現代社会において制御工学の果たす役割について考えてくる(60分) 【事後学習】講義で解説された内容を踏まえ再度制御工学の役割について考える(60分) | 事前:1 事後:1 |
その他
教科書 |
背戸一登・渡辺亨 『フィードバック制御の基礎と応用』 コロナ社 2013年 第1版
背戸一登元教授と共同で執筆したものです.本体価格2500円ですが,40年以上に及ぶ背戸先生のご経験に基づく豊富な実例と分りやすい解説で自信を持ってお薦めします.1回目か2回目の講義にあわせて教科書販売を行います.
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参考書 |
佐藤和也、平元和彦、平田研二 『はじめての制御工学』 講談社 2010年 第初版版
本参考書は制御工学の基礎を豊富な具体例を添えて解説している良書。
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成績評価の方法 及び基準 |
第2回~第13回のレポート(24%)および平常試験のできばえ(76%)により総合的に評価する。 |
定期試験等に ついて |
理解度確認期間(14週目又は15週目)に平常試験を実施予定 |
質問への対応 | 常時受付。授業中、不明な点があれば積極的な質問を歓迎します。授業終了後でのメールでの質問を歓迎します。 |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎タワー・スコラ17階S1706室、内線741、 E-mail:watanabe.toru27@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
水曜 駿河台 11:40 ~ 13:10 タワー・スコラ17階S1706室
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学生への メッセージ |
(1)制御工学は機械技術者にとって必修の知識になりつつあります。是非習得されることを勧めます。 (2)制御工学Ⅱ・ロボット工学の受講には本科目の履修が望ましい。 |