2025年 理工学部 シラバス - 航空宇宙工学科
設置情報
科目名 |
工業数学Ⅰ
ベクトル解析と線形代数
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設置学科 | 航空宇宙工学科 | 学年 | 1年 |
担当者 | 齊藤 允教 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜4 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | H44A |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 | ||
その他 | 実務経験のある教員による授業科目 |
概要
学修到達目標 | ベクトルと行列の基礎事項を学び,行列の計算,スカラー場,ベクトル場について理解し,4力学の基礎固めを行うことを目標とする。座標と時間を指定すれば定まる物理量は,「スカラー場」や「ベクトル場」に分類することができる。つまり,「温度,密度,エネルギ...」などはスカラー量で,「速度,加速度,重力,電場,磁場...」など方向と大きさを持つものがベクトル量である。ベクトル解析は,流体力学や電磁気学の数学的基礎を担っている。一方,線形代数は,行列計算,ベクトル計算を効率よく行うテクニックを学ぶ数学である。 |
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授業形態及び 授業方法 |
対面でのパワーポイントを中心とした講義を行う。また,必要に応じて演習・課題を行う。 企業でのエンジン開発経験をもとに,関連する数学の知識についての講義を含む。 |
履修条件 | 「線形代数学I」を履修していること。また,力と運動の物理学で扱う数学は既知とする。 |
ディプロマ・ポリシー(DP)及びカリキュラム・ポリシー(CP)との関連 | 本授業科目はDP1・3及びCP1・3に該当しています。 |
授業計画
第1回 | 授業内容全体の説明 | 【事前学習】シラバスについてよく読んでおく。 【事後学習】学習計画を立てる | 【事前学習】 0.3時間 【事後学習】 0.7時間 |
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第2回 | ベクトルと行列(1) | 【事前学習】行列の加減乗除についての予習 【事後学習】行列の加減乗除についての復習 | 【事前学習】 2時間 【事後学習】 2時間 |
第3回 | ベクトルと行列(2) | 【事前学習】逆行列の求め方を理解しておく 【事後学習】逆行列を利用した連立1次方程式に関する例題を解く | 【事前学習】 2時間 【事後学習】 2時間 |
第4回 | ベクトルと行列(3) | 【事前学習】クラメルの式を利用した3元1次連立方程式について予習 【事後学習】クラメルの式を利用した3元1次連立方程式に関する例題を解く | 【事前学習】 2時間 【事後学習】 2時間 |
第5回 | ベクトルと行列(4) | ベクトルと行列(4) 【事前学習】線形変換および固有値の求め方を理解しておく 【事後学習】線形変換および固有値に関する例題を解く | 【事前学習】 2時間 【事後学習】 2時間 |
第6回 | ベクトルと行列(5) | 【事前学習】対角化・2次形式・微分方程式について理解しておく 【事後学習】対角化・2次形式・微分方程式に関する例題を解く | 【事前学習】 2時間 【事後学習】 2時間 |
第7回 | ベクトル関数(1) | 【事前学習】基底について理解しておく 【事後学習】内積・外積の例題を解く | 【事前学習】 2時間 【事後学習】 2時間 |
第8回 | ベクトル関数(2) | 【事前学習】ベクトル関数について理解しておく 【事後学習】ベクトル関数の微分に関する例題を解く | 【事前学習】 2時間 【事後学習】 2時間 |
第9回 | スカラー場とベクトル場(1) | 【事前学習】微分・テイラー展開について復習しておく 【事後学習】偏微分の演算問題を解く | 【事前学習】 2時間 【事後学習】 2時間 |
第10回 | スカラー場とベクトル場(2) | 【事前学習】多変数のテイラー展開について予習をしておく 【事後学習】gradientの演算問題を解く | 【事前学習】 2時間 【事後学習】 2時間 |
第11回 | スカラー場とベクトル場(3) | 【事前学習】gradient・rotation・divergenceについて復習しておく 【事後学習】gradient・rotation・divergenceの演算問題を解く | 【事前学習】 2時間 【事後学習】 2時間 |
第12回 | ベクトル場の積分(1) | 【事前学習】サイン・コサインの積分について復習しておく 【事後学習】曲線の長さ・線積分に関する問題を解く | 【事前学習】 2時間 【事後学習】 2時間 |
第13回 | ベクトル場の積分(2) | 【事前学習】面積分について予習をしておく 【事後学習】面積分に関する例題を解く | 【事前学習】 2時間 【事後学習】 2時間 |
第14回 | ベクトル場の積分(3) | 【事前学習】ガウスの定理・ストークスの公式について予習をしておく 【事後学習】ベクトル場の流束積分に関する問題を解く | 【事前学習】 2時間 【事後学習】 2時間 |
第15回 | 平常試験およびその解説 | 【事前学習】14回までに行った内容の総復習する 【事後学習】出来なかった問題を再度復習する | 【事前学習】 5時間 【事後学習】 2時間 |
その他
教科書 | |
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参考書 |
高遠節夫、斎藤斎ほか 『新線形代数』 大日本図書 2003年
清水勇二 『基礎と応用 ベクトル解析 [新訂版]』 サイエンス社 2016年
加藤文元監修 数研出版編集部編著 『チャート式 大学教養 線形代数』 数研出版 2020年
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成績評価の方法 及び基準 |
試験(70 %)および平常点(30 %)の総合評価とする。 |
定期試験等に ついて |
理解度確認期間(14週目又は15週目)に平常試験を実施予定 |
質問への対応 | メールにより随時受け付けます. |
研究室又は 連絡先 |
船橋校舎3号館336B室 メールアドレス:saitou.masanori@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
木曜 船橋 15:00 ~ 16:00
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学生への メッセージ |
「ベクトル解析」,「線形代数」は,流体力学などの4力学の専門科目の基礎となりますので,しっかりと理解してください。 |