2025年 理工学部 シラバス - 電気工学科
設置情報
科目名 | 電磁波工学 | ||
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設置学科 | 電気工学科 | 学年 | 4年 |
担当者 | 岸本 誠也 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜1 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | I41Q |
クラス | A・B | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 | ||
その他 | 実務経験のある教員による授業科目 |
概要
学修到達目標 | 本科目では,電磁波の基礎で修得したMaxwellの方程式を基礎として,空洞共振器,マイクロ波回路,光ファイバ,アンテナなどを理論的に解析し,電波応用技術を習得する。また複雑な系の問題に対して,理論的アプローチから工学的な応用を考察できるようにする。 |
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授業形態及び 授業方法 |
授業形態:「対面授業」 授業方法:電磁波の高度な知識を学び新しい知識を創造するには,現象やデバイスの網羅的で概念的な説明では不十分である。本科目では,Maxwellの方程式を前提とした公理論的な方法により系統的に学習し,また,企業開発研究職経験をもとに,工学応用上特に注意すべき点を紹介し講義と演習,課題を通して理解を高める。 |
履修条件 | 「電磁波の基礎」を習得していることが望ましい。 |
ディプロマ・ポリシー(DP)及びカリキュラム・ポリシー(CP)との関連 | 本授業科目はDP3・5及びCP3・5に該当しています。 |
授業計画
第1回 | 講義の概要説明:「電磁波の基礎」を復習しながら,これから学ぶ電磁波工学の内容について説明する。 | シラバスの内容を確認しておくこと。(120分) 配布資料や実験テキストをよく読み、次回の講義に備える。(120分) | 4 |
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第2回 | 空洞共振器(3次元の空洞共振器):3次元の空洞共振器を解析し,空洞共振器の固有値は共振周波数となることを説明する。また空洞共振器が微少変化した時の共振周波数について説明する。 | 演習解答を理解し、次回について予習しておくこと。(120分) 与えられた課題を行い、講義内容を理解すること。(120分) | 4 |
第3回 | 伝送波の基本式:導波管や光ファイバなど伝送波の解析に便利な式を導出し,伝送波の分類(TEM波,TE波,TM波,混合波)について説明する。 | 演習解答を理解し、次回について予習しておくこと。(120分) 与えられた課題を行い、講義内容を理解すること。(120分) | 4 |
第4回 | 方形導波管(TM波):方形導波管内をTM波が伝搬するときの電磁界を解析し,管内波長,遮断波長,遮断周波数について説明する。また伝送形態(モード)による導波管内の電磁界分布について学ぶ。 | 演習解答を理解し、次回について予習しておくこと。(120分) 与えられた課題を行い、講義内容を理解すること。(120分) | 4 |
第5回 | 方形導波管(TE波):方形導波管内をTE波が伝搬するときの電磁界を解析し,管内波長,遮断波長,遮断周波数について説明する。また伝送形態(モード)による導波管内の電磁界分布について学ぶ。 | 演習解答を理解し、次回について予習しておくこと。(120分) 与えられた課題を行い、講義内容を理解すること。(120分) | 4 |
第6回 | 円筒座標系とBessel関数:円形導波管内を伝搬するときの波動方程式を導き,この解がBesselの微分方程式から得られることを示す。また円柱関数(Bessel関数, Neumann関数, Hankel関数)について学ぶ。 | 演習解答を理解し、次回について予習しておくこと。(120分) 与えられた課題を行い、講義内容を理解すること。(120分) | 4 |
第7回 | 円形導波管(TM波およびTE波):円形導波管内をTM波およびTE波が伝搬するときの電磁界を解析し,管内波長,遮断波長, 遮断周波数について説明する。また伝送形態(モード)による導波管内の電磁界分布について学ぶ。 | 演習解答を理解し、次回について予習しておくこと。(120分) 与えられた課題を行い、講義内容を理解すること。(120分) | 4 |
第8回 | 誘電体シート:開放系の伝送路として,金属基盤を持つ誘電体シートをTM波が伝搬するときの特性方程式を境界条件より導出する。表面波,漏洩波,単一モード伝搬条件について説明する。 | 演習解答を理解し、次回について予習しておくこと。(120分) 与えられた課題を行ない、講義内容を理解すること。(120分) | 4 |
第9回 | 誘電体円筒(光ファイバ):光ファイバのモード分類についてまとめる。またこれまでの課題等について改めて解説する。 | 演習解答を理解し、次回について予習しておくこと。(120分) 与えられた課題を行ない、講義内容を理解すること。(120分) | 4 |
第10回 | 放射界:電荷が運動すると電荷の回りの電磁界が変動し,この変動が電磁波として伝わる。ここでは放射波の解析に便利な式を示す。 | 演習解答を理解し、次回について予習しておくこと。(120分) 与えられた課題を行ない、講義内容を理解すること。(120分) | 4 |
第11回 | 微小ダイポールアンテナ:微小ダイポールアンテナについて放射界を求め,放射抵抗、放射電力について説明する。 | 演習解答を理解し、次回について予習しておくこと。(120分) 与えられた課題を行ない、講義内容を理解すること。(120分) | 4 |
第12回 | 線形アンテナ:線形アンテナの放射界を求め,利得関数について説明する。 | 演習解答を理解し、次回について予習しておくこと。(120分) 与えられた課題を行ない、講義内容を理解すること。(120分) | 4 |
第13回 | アレーアンテナ:複数の線形アンテナで構成されたアレーアンテナについて,放射界,指向特性,利得関数について説する。またレーダ方程式についても学ぶ。 | 演習解答を理解し、次回について予習しておくこと。(120分) 配布資料やテキストを復習し、最終演習に臨むこと。(120分) | 4 |
第14回 | 平常試験及びその解説(1) | これまでの授業内容に関係する配布資料やテキストを復習し、見直しておく。(120分) 試験で解けなかった問題を説明し,計算できるようにし理解を確実にする。(120分) | 4 |
第15回 | 平常試験及びその解説(2) | これまでの授業内容に関係する配布資料やテキストを復習し、見直しておく。(120分) 試験で解けなかった問題を説明し,計算できるようにし理解を確実にする。(120分) | 4 |
その他
教科書 |
『電磁波工学の基礎 POD版』 細野 敏夫 森北出版 2015年
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参考書 |
『電波工学の基礎』 本郷 廣平 1998年 第6版
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成績評価の方法 及び基準 |
①授業中の評価,②提出物の評価 以上①~② 40% ③定期試験の評価 60%として,S~Dの成績評価を行う. |
定期試験等に ついて |
理解度確認期間(14週目又は15週目)に平常試験を実施予定 |
質問への対応 | 随時対応する。 |
研究室又は 連絡先 |
岸本 駿河台校舎 タワー・スコラ 1601号室 E-mail:kishimoto.seiya@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
火曜 駿河台 13:00 ~ 17:00
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学生への メッセージ |
授業中に行う演習や与えられた宿題は,自分自身の力で解けるように復習すること。 |