2025年 理工学部 シラバス - 物質応用化学科
設置情報
科目名 | バイオマテリアル | ||
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設置学科 | 物質応用化学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 松下・青柳 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | L52N |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 | ||
その他 | 実務経験のある教員による授業科目 |
概要
学修到達目標 | 本講義を受講することにより,発展が目覚ましい医療技術は医学自身の進歩ばかりでなく,医療機器や医療材料(バイオマテリアル)の進展も大きく貢献していることを説明できる。さらに、現在の医療におけるバイオマテリアルの具体例を例示でき、そのバイオマテリアル技術の詳細を説明できる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
板書やパワーポイントを用いて対面で行う.現在医療現場・バイオマテリアル開発現場にて活躍する外部講師を招き,バイオマテリアルの重要性について講演頂く場合があるので積極的に参加すること. |
履修条件 | 基礎有機化学,基礎無機化学,基礎物理化学および基礎生命科学を履修し,基本的な内容を理解しておくこと.必須ではないが,高分子化学関連および生命科学関連科目を履修していることが望ましい. |
ディプロマ・ポリシー(DP)及びカリキュラム・ポリシー(CP)との関連 | 本授業科目はDP1・3・5及びCP1・3・5に該当している. |
授業計画
第1回 | 講義全体およびバイオマテリアルの社会的側面についての概説を行う | 【事前学修】:バイオマテリアルとは何か,教科書p1-3およびp198-201について予習しておくこと. 【事後学修】:重要な点,理解できなかった点をまとめておくこと. | 事前学修:1時間 事後学修:1時間 |
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第2回 | 生体適合性とバイオマテリアル(生体適合性獲得の歴史について解説する) | 【事前学修】:教科書p120-135を予習しておくこと. 【事後学修】:バイオマテリアルに必要な性質について理解し,復習しておくこと. | 事前学修:1時間 事後学修:1時間 |
第3回 | 高分子系バイオマテリアル(ポリマーを用いて作られた医療材料や医療機器について解説する) | 【事前学修】:教科書p27-60を予習しておくこと. 【事後学修】:高分子系バイオマテリアルについて説明できるように復習しておくこと. | 事前学修:1時間 事後学修:1時間 |
第4回 | 高分子系バイオマテリアル2(スマートマテリアルのバイオマテリアルへの応用例を説明する | 【事前学修】:教科書p27-60を予習しておくこと. 【事後学修】:スマートバイオマテリアルについて説明できるように復習しておくこと. | 事前学修:1時間 事後学修:1時間 |
第5回 | 無機系および金属系バイオマテリアル(セラミックスや金属材料を用いたバイオマテリアルの特徴を解説する) | 【事前学修】:教科書p27-60を予習しておくこと. 【事後学修】:無機系および金属系について説明できるように復習しておくこと. | 事前学修:1時間 事後学修:1時間 |
第6回 | ドラッグデリバリーシステムの基礎(既存の製剤とドラッグデリバリーシステムの違いや薬剤学にの基礎を説明する) | 【事前学修】:教科書p158-169を予習しておくこと. 【事後学修】:ドラッグデリバリーシステムの概念について説明できるように復習しておくこと. | 事前学修:1時間 事後学修:1時間 |
第7回 | ドラッグデリバリーシステムにおける材料の役割 (薬物ターゲティングを中心に主にポリマーの分子設計を解説する) | 【事前学修】:教科書p158-169を予習しておくこと. 【事後学修】:ドラッグデリバリーシステムにおける材料の役割について説明できるように復習しておくこと. | 事前学修:1時間 事後学修:1時間 |
第8回 | 【授業内容】:「バイオマテリアル理解のための生命科学」 | 【事前学修】:教科書p4-26を予習しておくこと. 【事後学修】:生体の仕組みについて説明できるように復習しておくこと. | 事前学修:1時間 事後学修:1時間 |
第9回 | 【授業内容】:「生体由来バイオマテリアル」,「再生医療1(ES細胞、iPS細胞、細胞シート工学を中心として)」 | 【事前学習】:教科書p61-75,p170-176を予習しておくこと(120分). 【事後学習】:生体由来のバイオマテリアルについて,再生医療,特にES細胞,iPS細胞,細胞シートを用いた技術について,説明できるように復習しておくこと(120分). | 事前学修:1時間 事後学修:1時間 |
第10回 | 【授業内容】:「医療機器―人工臓器・医療デバイス―1」 | 【事前学修】:教科書p136-145を予習しておくこと. 【事後学修】:循環器系人工臓器について,重要な点,理解できなかった点をまとめておくこと. | 事前学修:1時間 事後学修:1時間 |
第11回 | 【授業内容】:「医療機器―人工臓器・医療デバイス―2」 | 【事前学修】:教科書p145-153を予習しておくこと. 【事後学修】:代謝系人工臓器および感覚器系人工臓器について,重要な点,理解できなかった点をまとめておくこと. | 事前学修:1時間 事後学修:1時間 |
第12回 | 【授業内容】:「医療機器―人工臓器・医療デバイス―3」 | 【事前学修】:教科書p145-153を予習しておくこと. 【事後学修】:整形外科系人工臓器および歯科系人工臓器について,重要な点,理解できなかった点をまとめておくこと. | 事前学修:1時間 事後学修:1時間 |
第13回 | 【授業内容】:「医療機器―人工臓器・医療デバイス―4,診断,消毒」 | 【事前学修】:教科書p154-156およびp192-197を予習しておくこと. 【事後学修】:一般外科用医療機器,診断法および消毒・滅菌について,重要な点,理解できなかった点をまとめておくこと. | 事前学修:1時間 事後学修:1時間 |
第14回 | 【授業内容】:「総合討論」(本講義の振り返りと将来展望について) | 【事前学修】:第1回から第13回までの講義内容を復習しておくこと. 【事後学修】:重要な点,理解できなかった点をまとめておくこと. | 事前学修:1時間 事後学修:1時間 |
第15回 | 理解度確認試験 | 【事前学修】:第1回から第14回までの講義内容を復習しておくこと. 【事後学修】:重要な点,理解できなかった点をまとめておくこと. | 事前学修:1時間 事後学修:1時間 |
その他
教科書 |
山岡 哲二 ・ 大矢 裕一 ・ 中野 貴由 ・ 石原 一彦 『バイオマテリアルサイエンス 第2版 基礎から臨床まで』 ISBN:9784807909063 東京化学同人 2018年 第2版
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参考書 |
岡野 光夫・田畑 泰彦・塙 隆夫 『バイオマテリアル その基礎と先端研究への展開』 ISBN:9784807908677 東京化学同人 2016年 第1版
青柳隆夫 『医療用バイオマテリアルの研究開発』 ISBN:978-4-7813-1235-4 シーエムシー出版 2017年 第1版
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成績評価の方法 及び基準 |
15回目に平常試験を行い成績を評価する.2回から14回までの講義内容について、論述形式、選択形式、穴埋め形式などを用いた試験により理解度を確認する.60点以上を合格とする. |
定期試験等に ついて |
理解度確認期間(14週目又は15週目)に平常試験を実施予定 |
質問への対応 | 講義内およびCST-VOICE上に掲載されているGoogle form経由にて対応し,次の講義内でフィードバックする. |
研究室又は 連絡先 |
・松下祥子 物質生命化学研究室(駿河台校舎2号館2階212室) E-mail: matsushita.shoko@nihon-u.ac.jp Tel: 03-3259-0802 ・青柳隆夫 E-mail: aoyagi.takao@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
月曜 駿河台 15:00 ~ 17:00 松下
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学生への メッセージ |
講義は,様々な材料の性質および生命現象と関連付けて進めていきます. そして,バイオマテリアルが社会でどのように応用されているのかを一緒に学んでいきたいと思います. |