2025年 理工学部 シラバス - 物理学科
設置情報
科目名 | 科学史 | ||
---|---|---|---|
設置学科 | 物理学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 雨宮 高久 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | M52N |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 物理学の歴史を学ぶことで、現在の物理学がどのような経緯を経て、成立するに至ったのかを理解する。また、これまでに学習した物理学(特に、力学、熱力学・統計物理学、原子物理学など)をその歴史を通して復習することで「物理学とは何か」を改めて考え、説明できるようになる。 |
---|---|
授業形態及び 授業方法 |
対面授業形式 パワーポイントでの講義。毎回、講義資料を配布する。 |
履修条件 | 物理学に関する基礎的な内容を理解していること。 |
ディプロマ・ポリシー(DP)及びカリキュラム・ポリシー(CP)との関連 | 本授業科目はDP3及びCP3に該当しています。 |
授業計画
第1回 | ガイダンス 科学史を学習する意義と物理学史の概要 | 【事前学修】科学の歴史について、Webサイトなどで調べる。 【事後学修】学習した内容をまとめる。また、分からない内容を参考書等で補足する。 | 【事前学修】 60分 【事後学修】 120分 |
---|---|---|---|
第2回 | 近代以前の自然学 古代ギリシアの自然学/スコラ学 | 【事前学修】古代ギリシアの哲学者について、予習する。 【事後学修】学習した内容をまとめる。また、分からない内容を参考書等で補足する。 | 【事前学修】 120分 【事後学修】 120分 |
第3回 | 近代科学成立の基礎1 天文学の革新/コペルニクス | 【事前学修】天動説と地動説とは何かを調べ、現在はなぜ地動説の立場を取るのかを考える。 【事後学修】学習した内容をまとめる。また、分からない内容を参考書等で補足する。 | 【事前学修】 120分 【事後学修】 120分 |
第4回 | 近代科学成立の基礎2 ケプラーとガリレオ | 【事前学修】ケプラーとガリレオの経歴を調べ、まとめておく。 【事後学修】学習した内容をまとめる。また、分からない内容を参考書等で補足する。 | 【事前学修】 60分 【事後学修】 120分 |
第5回 | 近代科学成立の基礎3 新しい方法と新しい概念 | 【事前学修】帰納法と演繹法とは何かを調べ、その違いを説明できるようにしておく。 【事後学修】学習した内容をまとめる。また、分からない内容を参考書等で補足する。 | 【事前学修】 120分 【事後学修】 120分 |
第6回 | 近代科学成立の基礎4 原子論の復活/自然科学における数学の役割/自然法則の概念/実験のはじまり | 【事前学修】原子論とは何かを調べる。また、自然科学における実験と数学の役割について、自分自身の意見をまとめておく。 【事後学修】学習した内容をまとめる。また、分からない内容を参考書等で補足する。 | 【事前学修】 120分 【事後学修】 120分 |
第7回 | 実験的方法の確立1 大気圧と真空 | 【事前学修】圧力の単位を確認する。また、「真空」という概念の変遷を確認する。 【事後学修】学習した内容をまとめる。また、分からない内容を参考書等で補足する。 | 【事前学修】 120分 【事後学修】 120分 |
第8回 | 実験的方法の確立2 光学実験 | 【事前学修】ニュートンリングなど光学に関する実験の内容を復習しておく。 【事後学修】学習した内容をまとめる。また、分からない内容を参考書等で補足する。 | 【事前学修】 120分 【事後学修】 120分 |
第9回 | 力学の形成1 いきおいの理論/落体の法則/慣性の法則/衝突と振り子 | 【事前学修】力学に関する基本的な内容を確認し、理解しておく。 【事後学修】学習した内容をまとめる。また、分からない内容を参考書等で補足する。 | 【事前学修】 120分 【事後学修】 120分 |
第10回 | 力学の形成2 ニュートンによる統合 | 【事前学修】アイザック・ニュートンの経歴を調べる。 【事後学修】学習した内容をまとめる。また、分からない内容を参考書等で補足する。 | 【事前学修】 120分 【事後学修】 120分 |
第11回 | 理性の時代 | 【事前学修】解析力学の内容を復習し、物理学における数学の役割をあらためて考える。 【事後学修】学習した内容をまとめる。また、分からない内容を参考書等で補足する。 | 【事前学修】 120分 【事後学修】 120分 |
第12回 | 物理学に関する前線の拡大 | 【事前学修】熱力学や統計物理学の内容を復習する。 【事後学修】学習した内容をまとめる。また、分からない内容を参考書等で補足する。 | 【事前学修】 120分 【事後学修】 120分 |
第13回 | 原子構造論の歴史 | 【事前学修】原子の構造および原子物理学・量子力学の講義で学習した内容を復習する。 【事後学修】学習した内容をまとめる。また、分からない内容を参考書等で補足する。 | 【事前学修】 120分 【事後学修】 120分 |
第14回 | 量子力学と素粒子論の歴史 | 【事前学修】解析力学および量子力学の講義で学習した内容を復習する。 【事後学修】学習した内容をまとめる。また、分からない内容を参考書等で補足する。 | 【事前学修】 120分 【事後学修】 120分 |
第15回 | 平常試験とその解説 | 【事前学修】これまでに学習した内容を踏まえて、提示された課題について自分自身の意見をまとめる。また、これまでの講義内容を復習する。学習者の間で提示課題の議論をすることも推奨する。 【事後学修】これまで学習した内容を復習する。 | 【事前学修】 240分 【事後学修】 120分 |
その他
教科書 |
特に指定しない。講義内容に関しては、配布する資料を参照のこと。
|
---|---|
参考書 |
広重徹 『物理学史Ⅰ』 [978-4563024055] 培風館
西尾成子 『こうして始まった20世紀の物理学』 [978-4785386771] 裳華房
朝永振一郎 『物理学とは何だろうか 上・下』 上[978-4004200857]・下[978-4004200864] 岩波書店
理工学部図書館に所蔵されているので、必要に応じて利用して欲しい。
|
成績評価の方法 及び基準 |
毎週の小レポート課題(その回の講義内容に関する内容)50%、平常試験 50%で評価する。 平常試験を予定しているが、講義室の空き状況により正確な実施は未定であり、平常試験を定期試験に変更する可能性がある。授業でアナウンスを行う。 小レポート課題は、原則としてクラス全体へのフィードバック(コメント)を行うことを予定しているが、一部の回については個別のフィードバック(コメントをつけたレポートの返却)を行う予定。 |
定期試験等に ついて |
理解度確認期間(14週目又は15週目)に平常試験を実施予定 |
質問への対応 | 基本的には講義後に対応する。 |
研究室又は 連絡先 |
連絡先(メールアドレス)は講義中に指示する。 研究室:駿河台校舎8号館3階833B室 |
オフィスアワー |
金曜 駿河台 12:10 ~ 13:00 研究室で対応する。事前にメールで連絡すること。
|
学生への メッセージ |
講義資料は授業中に配布する。講義内容を踏まえて、皆さん個々人で答えのない問題に対する解答を考えてみて下さい。 |