2025年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 |
ことばと文化
フランス語圏のことばと社会
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 1年 |
担当者 | 石部 尚登 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜3 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | Q23C |
クラス | 土木工学科・海洋建築工学科・機械工学科・電子工学科 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 1)フランス語圏および日本における,⾔語と⽂化,社会、国家、政治との密接な関係を理解できる。 2)⾔語の多様性を理解することで,豊かで柔軟な⾔語観を身につける。 3)世界が直⾯する問題の背景にある⽂化,社会の存在を意識できるようになる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
対面授業 授業は講義形式で⾏うが,各回,授業の最初と最後にコメントシートを記入することで,ことばと文化に関して「気づき」を得られるよう努める。 基本的にはフランス語が話されている国や地域における問題を中心にとりあげるが,それらが⽇本ではどのように現れているのか(もしくはいないのか)を常に意識した授業を⾏い,比較の観点から日本をとりあげる回も設ける。 |
履修条件 | 講義を受けるにあたりフランス語の知識は特に必要としない。ただし,より効果的な学習と理解のため,フランス語Ⅰ/Ⅱとあわせた履修を推奨する。 |
ディプロマ・ポリシー(DP)及びカリキュラム・ポリシー(CP)との関連 | 本授業科目はDP1・2・6及びCP1・2・6に該当しています。 |
授業計画
第1回 | 授業の内容と進め⽅の確認,⾔語多様性についての概説 なお,以下の講義計画は予定であり,受講者数または受講者の理解度により,授業の進捗スピードや学習項⽬の順序・回数は変更する可能性がある。 | 第1回目の授業はシラバスの内容を確認のうえで授業にのぞむこと。第2回⽬以降は,各回の予習項⽬に挙げられている事項を各⾃調べたうえで授業にのぞみ,授業後は学んだ問題についてみずからさらに考えてみる。 | 1時間 |
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第2回 | フランス語とフランコフォニー(フランス語圏)について | 事前学習 フランス語が話されている国や地域はどこかについて調べる。 事後学習 事前学習の内容との違いを意識して,授業内容をまとめる。 | 1.5時間・1.5時間 |
第3回 | フランスの社会と⾔語(1) フランスの⾔語状況について | 事前学習 フランスで話されているフランス語以外の⾔語を調べる。 事後学習 事前学習の内容との違いを意識して,授業内容をまとめる。 | 1.5時間・1.5時間 |
第4回 | フランスの社会と⾔語(2) フランスの⾔語政策について | 事前学習 フランスにおける社会的問題と⾔語の関係について調べる。 事後学習 事前学習の内容との違いを意識して,授業内容をまとめる。 | 1.5時間・1.5時間 |
第5回 | 日本の社会と⾔語 日本における多言語性について考えてみる | 事前学習 日本で日本語以外の⾔語が話されているかどうかを調べる。 事後学習 事前学習の内容との違いを意識して,授業内容をまとめる。 | 1.5時間・1.5時間 |
第6回 | ベルギーの社会と⾔語(1) ベルギーの⾔語状況について | 事前学習 ベルギーで話されているフランス語以外の⾔語を調べる。 事後学習 事前学習の内容との違いを意識して,授業内容をまとめる。 | 1.5時間・1.5時間 |
第7回 | ベルギーの社会と⾔語(2) ベルギーの⾔語政策について | 事前学習 ベルギーにおける社会的問題と⾔語の関係について調べる。 事後学習 事前学習の内容との違いを意識して,授業内容をまとめる。 | 1.5時間・1.5時間 |
第8回 | ルクセンブルクの社会と⾔語 ルクセンブルクの⾔語状況について | 事前学習 ルクセンブルクで話されているフランス語以外の⾔語を調べる。 事後学習 事前学習の内容との違いを意識して,授業内容をまとめる。 | 1.5時間・1.5時間 |
第9回 | ルクセンブルクの社会と⾔語 ルクセンブルクの⾔語政策について | 事前学習 ルクセンブルクにおける社会的問題と⾔語の関係について調べる。 事後学習 事前学習の内容との違いを意識して,授業内容をまとめる。 | 1.5時間・1.5時間 |
第10回 | スイスの社会と⾔語(1)スイスの⾔語状況について | 事前学習 スイスで話されているフランス語以外の⾔語を調べる。 事後学習 事前学習の内容との違いを意識して,授業内容をまとめる。 | 1.5時間・1.5時間 |
第11回 | スイスの社会と⾔語(2) スイスの⾔語政策について | 事前学習 スイスにおける社会的問題と⾔語の関係について調べる。 事後学習 事前学習の内容との違いを意識して,授業内容をまとめる。 | 1.5時間・1.5時間 |
第12回 | カナダの社会と⾔語(1) カナダ・ケベック州の⾔語状況について | 事前学習 カナダで話されているフランス語以外の⾔語を調べる。 事後学習 事前学習の内容との違いを意識して,授業内容をまとめる。 | 1.5時間・1.5時間 |
第13回 | カナダの社会と⾔語(2) カナダ・ケベック州の⾔語政策について | 事前学習 カナダにおける社会的問題と⾔語の関係について調べる。 事後学習 事前学習の内容との違いを意識して,授業内容をまとめる。 | 1.5時間・1.5時間 |
第14回 | 言語にまつわる問題を再び日本の文脈で考える | 事前学習 これまで見てきた問題が日本において見られるのか,見られないのかそれぞれ考えてみておく。 事後学習 事前学習の内容との違いを意識して,授業内容をまとめる。 | 1.5時間・1.5時間 |
第15回 | 前期のまとめ | 講義で扱った内容から興味を持った事項をテーマとして設定して、各⾃、参考⽂献を読むなど、十分に準備したうえで最終レポートを作成する。 | 20時間 |
その他
教科書 |
特定の教科書は使⽤しない。
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参考書 |
『ことばと社会』編集委員会 『ことばと社会 言語マイノリティ:人権の拡張か、文化遺産の保護か[9784883035991]』 三元社 2024年
岩田祐子・重光由加・村田泰美 『社会言語学―基本からディスコース分析まで[9784823411434]』 ひつじ書房 2022年 第改訂版版
井上史雄・田邊和子編 『社会言語学の枠組み[9784874249192]』 くろしお出版 2022年
授業各回の内容のさらなる理解のための参考⽂献は毎回の授業内で紹介する。
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成績評価の方法 及び基準 |
コメントシート(50%),最終レポート(50%)で総合的に評価を⾏う。 5回以上授業に参加しなかった場合は単位を認めない。 |
定期試験等に ついて |
平常点やレポート等の課題による評価予定 |
質問への対応 | LMS-V2 Canvasの授業サイトで提示するメール・アドレスで随時受け付けます。 |
研究室又は 連絡先 |
研究室(船橋校舎5号館4階549B) |
オフィスアワー |
木曜 船橋 14:00 ~ 15:00 研究室(船橋校舎5号館4階549B)
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学生への メッセージ |
フランス語圏についてみていきますが,遠い場所における私たちの生活とは無縁な話ではなく,⾔語と⽂化,社会、国家、政治との密接な関係は,日本を含めた世界中で見られる現象であることへの「気づき」が得られることを期待します。 |