2025年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 経済学 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 1年 |
担当者 | 藤木 秀明 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜4 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | Q24E |
クラス | 1年生は情報・応化・物理・数学のみ、2年生以上は全学科 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 本講義では、経済や経済学を初めて学ぶ人あるいは経済学の基礎知識を身に付けたいという人を対象として、経済や経済学の基本から、ミクロ経済学およびマクロ経済学の理論の基礎までを取り上げて、経済や経済学に関する基本的知識を修得します。経済や経済学の基本的知識を身に付けて、現代の経済社会を自ら見極め読み解くことができるようになることを到達目標とします。 |
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授業形態及び 授業方法 |
対面授業 |
履修条件 | 予備知識は特に必要なく,「経済学」や高校での「政治・経済」の履修も不要です。 文化教養サブメジャーコース指定科目 |
ディプロマ・ポリシー(DP)及びカリキュラム・ポリシー(CP)との関連 | 本授業科目はDP1・2・3・4及びCP1・2・3・4に該当しています。 |
授業計画
第1回 | 本講義の概要およびガイダンス 本講義全体の内容や流れ、目標、成績評価などを概説する。経済活動とは何かを考え、経済および経済学の学習の重要性について学ぶ。 | 【事前学習】この講義とその他の教養教育科目の講義内容についてそのシラバスを予め読み、何のために履修するのか、経済および経済学とは何かについて予め考えておくこと。 【事後学習】今回の講義内容をノートやシラバス等で確認・見直しを行っておくこと。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
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第2回 | なぜ日本経済は長期間停滞しているのか? ― マクロ経済学(経済成長論) ― 日本経済停滞の現状や日本経済停滞の原因について解説し経済停滞にどう対処すべきかについて学ぶ。併せて、マクロ経済学のツールについて学ぶ。 | 【事前学習】前回までの講義内容をノート等で確認・見直しを行っておくこと。 【事後学習】今回の講義内容をノート等で確認・復習しておくこと。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第3回 | 国の経済規模や所得レベルはどうやって測るのか? ― マクロ経済学 ― 国ごとの経済規模を測る、GDP(国内総生産)ほはじめとした国民経済計算について学ぶ。国ごとの所得レベルを比較する観点や、所得レベルで幸せは測れるのか、ということについても考える。 | 【事前学習】前回までの講義内容をノート等で確認・見直しを行っておくこと。 【事後学習】今回の講義内容をノート等で確認・復習しておくこと。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第4回 | 経済の均衡はどうやって決まるのか? ― ミクロ経済学 ― ミクロ経済学を学ぶ上での基礎概念を学ぶ。経済学における「合理的な行動」の想定、価格の意味、市場の均衡、 ゲーム理論の基礎を学ぶ。 | 【事前学習】前回までの講義内容をノート等で確認・見直しを行っておくこと。 【事後学習】今回の講義内容をノート等で確認・復習しておくこと。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第5回 | ミクロ経済学の基本的な理論 ミクロ経済学の基本的な理論について学ぶ。需要曲線の意味と形状(傾きの緩急)が持つ意味、供給曲線の意味と形状(傾きの緩急)が持つ意味、消費者余剰と生産者余剰、市場均衡、市場への介入(補助金、税)、経済学における評価基準(効率性と公平性)について学ぶ。 | 【事前学習】前回までの講義内容をノート等で確認・見直しを行っておくこと。 【事後学習】今回の講義内容をノート等で確認・復習しておくこと。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第6回 | デフレやインフレはなぜよくないのか? ― マクロ経済学 ― 長期にわたった日本のデフレ、デフレが経済に及ぼす影響、デフレに対する日本銀行の金融政策について学ぶ。金利をはじめとして金融市場の見方についても学ぶ。 | 【事前学習】前回までの講義内容をノート等で確認・見直しを行っておくこと。 【事後学習】今回の講義内容をノート等で確認・復習しておくこと。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第7回 | 日本政府は財政支出を増やすべきか? ― マクロ経済学 ― 日本の公共投資・政府消費の推移、日本の政府財政の推移について学んだ上で、財政政策はなぜ景気を改善できるのか、実際に財政政策は効果があるのか、等財政政策から経済を見る視点を養う。 | 【事前学習】前回までの講義内容をノート等で確認・見直しを行っておくこと。 【事後学習】今回の講義内容をノート等で確認・復習しておくこと。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第8回 | マクロ経済学の基本的な理論 マクロ経済学の基本的な理論について学ぶ。消費関数や投資関数などGDPを決める概念について学んだ上で、政府支出や外国との貿易がもたらすGDPへの影響や、外国為替の理論について理解する。 | 【事前学習】前回までの講義内容をノート等で確認・見直しを行っておくこと。 【事後学習】今回の講義内容をノート等で確認・復習しておくこと。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第9回 | おカネの観点から経済を考えるー金融論ー マクロ経済学・ミクロ経済学を現実の企業の行動や商取引に引き寄せて考える上で重要となる、貨幣と金利の関係、銀行/証券/保険による金融仲介をはじめとした金融システムについて学ぶ。 | 【事前学習】前回までの講義内容をノート等で確認・見直しを行っておくこと。 【事後学習】今回の講義内容をノート等で確認・復習しておくこと。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第10回 | 経済のグローバル化は何をもたらしたのか? ― 国際経済学 ― グローバル化の拡大と停滞、グローバル化は経済に恩恵をもたらすのか、グローバル化はなぜ拡大したのか、グローバル化はなぜ停滞しているのか、という論点について解説した上で、国際経済学のツールについて学ぶ。 | 【事前学習】前回までの講義内容をノート等で確認・見直しを行っておくこと。 【事後学習】今回の講義内容をノート等で確認・復習しておくこと。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第11回 | なぜ開発途上国の人々は貧しいのか? ― 開発経済学 ― 貧困国での生活、物的・人的資本不足による貧困、技術レベルの停滞による貧困、貧困が貧困をよぶ、という論点について解説した上で、開発経済学のツールについて学ぶ。 | 【事前学習】前回までの講義内容をノート等で確認・見直しを行っておくこと。 【事後学習】今回の講義内容をノート等で確認・復習しておくこと。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第12回 | 人々は合理的に意思決定しているのか? ― 行動経済学 ― 人間の行動(例えば利他性、信頼と協力、損失に対する態度、過去にとらわれる)についての経済学の観点から議論する行動経済学について学ぶ。 | 【事前学習】前回までの講義内容をノート等で確認・見直しを行っておくこと。 【事後学習】今回の講義内容をノート等で確認・復習しておくこと。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第13回 | 政治問題は経済学で分析できるのか? ― 政治経済学 ― 社会構造や政治制度との関連において経済現象を解明しようとする経済学である政治経済学について学ぶ。 | 【事前学習】前回までの講義内容をノート等で確認・見直しを行っておくこと。 【事後学習】今回の講義内容をノート等で確認・復習しておくこと。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第14回 | 因果関係はどうやって検証するのか? ― 計量経済学 ― 経済学の研究で用いられる計量データを用いた経済分析についての基礎的な概念と手法である回帰分析を中心に、実証分析のためのデータ、計量経済学のツールについて学ぶ。社会科学において因果推論は難しいことを理解する。 | 【事前学習】前回までの講義内容をノート等で確認・見直しを行っておくこと。 【事後学習】今回の講義内容をノート等で確認・復習しておくこと。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第15回 | 全体まとめ・定期試験 授業の前半で定期試験を行い、講義全体の総括を行う。 | 【事前学習】前回までの講義内容をノート等で確認・見直しを行っておくこと。 【事後学習】今回の講義内容をノート等で確認・復習しておくこと。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
その他
教科書 |
戸堂康之 『経済学って何だろう』 サイエンス社 2023年
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参考書 | |
成績評価の方法 及び基準 |
リアクションペーパー(全講義中に数回を予定)及び、第15回で実施する定期試験にて評価致します。 |
定期試験等に ついて |
理解度確認期間(14週目又は15週目)に平常試験を実施予定 |
質問への対応 | メールで受け付けます。第1回目の授業においてメールアドレスをお知らせします。 |
研究室又は 連絡先 |
第1回目の授業において研究室及びメールアドレスをお知らせします。 |
オフィスアワー |
火曜 船橋 12:10 ~ 13:10 事前にメールで連絡してください。
金曜 駿河台 12:10 ~ 13:10 事前にメールで連絡してください。
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学生への メッセージ |
講義では出来る限り平易に解説していきます。講義を毎回受講し、熱心に学ぶ姿勢をもったやる気のある受講生を望みます。 |