2025年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 物質の変化と性質 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 1年 |
担当者 | 岡田 真紀 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜5 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | S35G |
クラス | 学科共通(全学科) | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 本科目では、熱力学(一部、統計力学)をもとに、化学平衡や反応速度について学修することで、種々の化学反応をより深く理解することを目標とする。また、炭素を主体とした材料の理解に必要な有機化学の基礎を修得し、高分子や生体内の分子の性質にもふれる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
対面授業とする。授業に関する連絡,資料(プリント)の配布,および課題の出題・回答・解説は,原則CST-VOICEを通して行う(見落とさないよう注意すること)。 |
履修条件 | "基礎教育科目(化学系科目),選択科目。 【学部Ⅰ年生】を履修対象とする。 【過年度生・短大生】事前に連絡先(メールアドレス)へ申請希望を出すこと。基本的には受講を認める。 【出席】教室の後部に設置されたカードリーダーに学生証を触れさせて出席を取る。 (注意事項:学生証を忘れた学生へのフォローは一切しない。学生証は忘れないこと。)" |
ディプロマ・ポリシー(DP)及びカリキュラム・ポリシー(CP)との関連 | 本授業科目はDP1・3及びCP1・3に該当しています。 |
授業計画
第1回 | 授業のすすめ方、化学量論、化学反応式 | 【事前学習】シラバスをよく確認する。高校の化学の教科書を用い、シラバス記載の関連用語に関して予習しておくこと。 【事後学習】配布資料及びノートの内容を各自あるいは学生間で確認して理解を深める。課題を実施し提出する。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
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第2回 | 化学反応の理解に必要な熱力学 (1)・・・温度の概念、エンタルピー(内部エネルギー) | 【事前学習】高校で学習する熱力学について再確認し、気体分子運動論や熱力学第1法則までを予習しておくこと。 【事後学習】配布資料及びノートの内容を各自あるいは学生間で確認して理解を深める。課題を実施し提出する。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第3回 | 化学反応の理解に必要な熱力学 (2)・・・可逆反応・不可逆反応、エントロピー、自由エネルギー | 【事前学習】高校で学習する熱力学について再確認し、熱力学2法則から自由エネルギーまでを予習しておくこと。 【事後学習】配布資料及びノートの内容を各自あるいは学生間で確認して理解を深める。課題を実施し提出する。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第4回 | 化学反応と熱力学・・・化学平衡、平衡定数、ルシャトリエの原理、発熱反応と吸熱反応 | 【事前学習】第2回の内容について復習し、高校教科書で化学反応とルシャトリエの原理について復習しておくこと。 【事後学習】配布資料及びノートの内容を各自あるいは学生間で確認して理解を深める。課題を実施し提出する。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第5回 | 化学反応の速度・・・反応次数、反応速度と温度、活性化エネルギー、触媒 | 【事前学習】モルについて再確認し、反応速度のあらわし方について予習しておくこと。 【事後学習】配布資料及びノートの内容を各自あるいは学生間で確認して理解を深める。課題を実施し提出する。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第6回 | 酸塩基反応・・・酸塩基反応の平衡定数、強酸・弱酸、pH | 【事前学習】高校教科書で酸性・塩基性の定義について復習しておくこと。 【事後学習】配布資料及びノートの内容を各自あるいは学生間で確認して理解を深める。課題を実施し提出する。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第7回 | 酸化還元反応・・・酸化・還元と酸化数、電池、酸化還元電位 | 【事前学習】高校教科書で酸化・還元の定義について確認しておくこと。 【事後学習】配布資料及びノートの内容を各自あるいは学生間で確認して理解を深める。課題を実施し提出する。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第8回 | 有機化学 (1)・・・炭素原子の電子配置と結合、ルイス構造、混成軌道 | 【事前学習】分子について復習し、共有結合について予習しておくこと。 【事後学習】配布資料及びノートの内容を各自あるいは学生間で確認して理解を深める。課題を実施し提出する。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第9回 | 有機化学 (2)・・・有機化合物の骨格、有機化合物のグループ分け | 【事前学習】炭素、水素、酸素、窒素の電子配置と原子価について再確認しておくこと。 【事後学習】配布資料及びノートの内容を各自あるいは学生間で確認して理解を深める。課題を実施し提出する。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第10回 | 有機化学 (3)・・・有機化合物の親水性・疎水性、酸性・塩基性 | 【事前学習】共有結合の極性について再確認しておくこと。 【事後学習】配布資料及びノートの内容を各自あるいは学生間で確認して理解を深める。課題を実施し提出する。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第11回 | 有機化学 (4)・・・炭化水素、酸素・窒素含有化合物、芳香族化合物と | 【事前学習】アルコール、アルデヒド、ケトン、カルボン酸、アミンの官能基について再確認しておくこと。 【事後学習】配布資料及びノートの内容を各自あるいは学生間で確認して理解を深める。課題を実施し提出する。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第12回 | 有機化学 (5)・・・有機化合物の酸化反応、燃焼 | 【事前学習】酸化・還元について復習しておくこと。 【事後学習】配布資料及びノートの内容を各自あるいは学生間で確認して理解を深める。課題を実施し提出する。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第13回 | 高分子・・・有機化合物の重合反応、プラスチックなどの有機高分子 | 【事前学習】単結合と多重結合、官能基について復習しておくこと。 【事後学習】配布資料及びノートの内容を各自あるいは学生間で確認して理解を深める。課題を実施し提出する。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第14回 | 生体高分子・・・タンパク質、糖、脂質、核酸の構造と性質 | 【事前学習】アミン、カルボン酸、アルコール、エステル、アミドの構造と性質について復習しておくこと。 【事後学習】配布資料及びノートの内容を各自あるいは学生間で確認して理解を深める。課題を実施し提出する。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第15回 | 理解度確認テストおよび解説 | 【事前学習】講義で示した範囲、授業で強調した点、例題や練習問題をよく確認しておくこと。 【事後学習】解答した内容がどの程度合っていたか、間違えている箇所があったとすれば、その要因を考え,各自で再度確認して理解を深める。 | 【事前学習】3時間 【事後学習】1時間 |
その他
教科書 |
教科書は指定しません。自作教材をCST-VOICEにアップします。下記の書籍も参考に学習を深めてください。
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参考書 |
小林 憲司 他 『化学の世界への招待 (ISBN 978-4782708255)』 三共出版 2024年 第3版
大月 穣 『基礎の化学 (ISBN 978-480790846)』 東京化学同人 2014年 第1版
高橋 秀依 他 『はじめて学ぶ有機化学 (ISBN 978-4759818079)』 化学同人 2015年 第1版
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成績評価の方法 及び基準 |
"(1)授業は毎回出席すること ※なお,全15回中で12回以上の出席した学生を成績評価の対象とする (2)理解度確認テスト(第15回に実施):70% (3)毎回授業後の必須課題(=1週間以内)の提出:30% ※課題の提出状況と内容で評価する。提出期限は1週間後の9:00まで,遅延提出は減点。 以上より,GPA 制度の基準に従い,点数および合否を決定する。" |
定期試験等に ついて |
理解度確認期間(14週目又は15週目)に平常試験を実施予定 |
質問への対応 | "授業中および授業後または下記オフィスアワー,LMSでの問い合わせ,メール等で対応する。 それ以外の時間でも下記研究室に在室中であれば随時質問は可能。" |
研究室又は 連絡先 |
"船橋校舎8号館823室 okada.masaki10@nihon-u.ac.jp" |
オフィスアワー |
火曜 船橋 18:30 ~ 20:30 左記以外にも在室時には随時対応
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学生への メッセージ |
化学反応や、有機化合物、生体を構成する化合物について大学生として知っておくべき基礎知識を修得する科目です。前半は物理化学的な内容が続きますが、判らないことは判らないまませず、積極的に学習してください。 |