2025年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 |
ことばと文化
母国語である日本語と外国語を比べて
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 2年 |
担当者 | 柳 武司 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | U52D |
クラス | 土木・建築・応化・物理 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 音声によるコミュニケーションツールとしての「ことば」と社会や地域によって形作られる生活様式などの「文化」の結びつきについて理解できる。母語である日本語を外国語と比べることによって表される共通点と相違点について理解できる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
「授業形態:対面授業」教室で対面で授業を実施します。 初回の授業を除き、各授業の前半は前週に提出してもらった課題について講評します。授業中盤にはPPTやWeb情報などを用いて当日のテーマを説明します。主に使用する言語としては、日本語とドイツ語と英語になります。後半は、出題する課題をCST-VOICEを利用して入力してもらいます。質問は随時受け付け、可能な範囲で対応します。 |
履修条件 | 特になし。 |
ディプロマ・ポリシー(DP)及びカリキュラム・ポリシー(CP)との関連 | 本授業科目はDP1・2・6及びCP1・2・6に該当しています。 |
授業計画
第1回 | ガイダンス。 シラバスの内容を確認し、配点と成績評価方法を説明します。また、「ことばと文化」で講義する内容を概観します。また、受講者の興味ある分野を確認します。 | 授業前:「ことば」について自分の興味ある事柄を400字程度で述べられるようにしておいて下さい。 授業後:講義内容で興味ある項目を選び、Web等で調査し、簡潔に述べられるようにして下さい。 | 授業前:2時間 授業後:2時間 |
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第2回 | 「ことば」とは何か(1) ことばについてどの様に定義されているかを確認します。そして、音声によって構成されていることばが、その区切り方によって音韻・形態・語・句・文といった単位に分けられ、それらについて学びます。 | 授業前:「ことば」の定義について辞書やWebを利用して調べて下さい。 授業後:日本語と英語の音声について共通点と相違点を考察して下さい。 | 授業前:2時間 授業後:2時間 |
第3回 | 「ことば」とは何か(2) 第2回のつづきで、音韻よりもより言語の長い単位である形態・語・句・文について学びます。また、世界で話されている言語について学びます。 | 授業前:日本語で文章を書く際に注意していることを考察して下さい。 授業後:世界で使用されていることばのうち、興味のあることばについて考察して下さい。 | 授業前:2時間 授業後:2時間 |
第4回 | 「ことば」とは何か(3) 第3回の授業に引き続き、文が用いられる場について学びます。 | 授業前:日本語の句読点について考察して下さい。 授業後:日本語の動詞部の長い例文を作成し、授業中に説明した区切りを加えて、日本語の動詞の構造について考察して下さい。 | 授業前:2時間 授業後:2時間 |
第5回 | 世界の言語の分類法(1) 類型に基づいて世界の言語を分類します。 | 授業前:英語を初めて外国語として意識したことを思い出し、その時の印象をまとめておいて下さい。 授業後:日本語と英語やドイツ語と比べたときの文法的な共通点や相違点を考察して下さい。 | 授業前:2時間 授業後:2時間 |
第6回 | 世界の言語の分類法(2) 系統に基づいて世界の言語を分類します。 | 授業前:英語を公用語としている国を調査しておいて下さい。 授業後:授業で取り上げた言語の分布について考察して下さい。 | 授業前:2時間 授業後:2時間 |
第7回 | 言語の伝播と変遷 アフリカーンス語と古英語のSVOについて確認します。 | 授業前:日本語を句で区切り、その文法的な機能について整理しておいて下さい。 授業後:授業で取り上げた言語のうち自分に興味のある項目を取り上げ、考察して下さい。 | 授業前:2時間 授業後:2時間 |
第8回 | 英語のSVO固定化 英語の語順が文頭に主語が来るようになった歴史的な経緯を確認します。 | 授業前:日本語と英語の主語の位置を中心とした語順を整理しておいて下さい。 授業後:授業内で説明した主語に関連する語順の遷移を整理してまとめて下さい。 | 授業前:2時間 授業後:2時間 |
第9回 | ゲルマン語派の語順と完了 英語を中心としたゲルマン諸語の語順と完了形について歴史的な経緯を確認します。 | 授業前:日本語と英語の動詞位置を中心とした語順を整理しておいて下さい。 授業後:授業内で説明した英語の語順の遷移を整理してまとめて下さい。 | 授業前:2時間 授業後:2時間 |
第10回 | 欧米外交と日独交流 欧米人との交流を歴史的に振り返り翻訳事情を確認します。 | 授業前:欧米と日本との外交に関する歴史を整理しておいて下さい。 授業後:授業で扱った欧米外交後に変化した日本の文化について考察して下さい。 | 授業前:2時間 授業後:2時間 |
第11回 | 「ことば」を話す動物 現生の人間以外が用いることばについて学びます。鳥のことばやネアンデルタール人がことばをはなしていたのかを考えます。 | 授業前:現生人類以外の人類について調査すること。 授業後:現生人類とそれ以外の生物が用いることばの共通点・相違点をまとめること。 | 授業前:2時間 授業後:2時間 |
第12回 | ルターとことば ルターが翻訳した聖書について、その意図や背景を含み翻訳されたことばを学びます。 | 授業前:宗教改革前後についての歴史的背景を参照すること。 授業後:ルターの聖書が果たしたその後の役割についてまとめること。 | 授業前:2時間 授業後:2時間 |
第13回 | 小テスト 成績評価として52点分の試験を実施します。 | 授業前:13回目の授業で学んだ項目ごとにノートにまとめること。 | 授業前:4時間 |
第14回 | まとめと成績評価 授業13回目の小テストの解答・解説を行い、本授業の総括を行います。 | 授業前:「ことば」あるいは「文化」で自分の興味があった項目と授業の関連についてまとめること。 授業後:試験で不正解の箇所を再度確認すること。 | 授業前:2時間 授業後:2時間 |
第15回 | 白いバラ 非暴力主義の反ナチ運動としての白薔薇抵抗運動について説明します。 | 白薔薇運動授業前:白バラ運動で使用したビラの文章を講読しておくこと。 授業後:白バラ運動に対する自分の考え方をまとめること。 | 授業前:2時間 授業後:2時間 |
その他
教科書 |
特定の教科書は使いません。必要に応じてLMSあるいは紙媒体で資料を配布します。
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参考書 | |
成績評価の方法 及び基準 |
毎回の授業で課される課題に対するレポートが最大4点で12回分で48点。それに13回目の小テスト52点を合計して100点満点で評価します。15回目は点数加算はありません。 なお、正当な理由がなく、5回以上授業を欠席した場合には、成績評価しません。 |
定期試験等に ついて |
平常点やレポート等の課題による評価予定 |
質問への対応 | 授業中に随時質問をして下さい。オフィスアワーを利用する場合、メールにて事前連絡を下さい。 |
研究室又は 連絡先 |
船橋校舎:初修外国語研究室(5号館 541室) E-mail:yanagi.takeshi@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
月曜 船橋 12:10 ~ 13:10 事前に授業・メール等で要通知
火曜 船橋 12:10 ~ 14:40 事前に授業・メール等で要通知
金曜 船橋 13:10 ~ 14:40 事前に授業・メール等で要通知
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学生への メッセージ |
不明な点があったら、積極的に質問をして下さい。普段から使用している母国語の日本語と授業内容で扱った言語を比較してみて下さい。 |