2025年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
| 科目名 | 教）発達と学習 | ||
|---|---|---|---|
| 設置学科 | 一般教育 | 学年 | 1年 |
| 担当者 | 伊藤 令枝 | 履修期 | 後期 |
| 単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜5 水曜6 |
| 校舎 | 船橋 | 時間割CD | X35A X36B |
| クラス | 1年生のみクラス指定（学生番号末尾が偶数の場合は5限、学生番号末尾が奇数の場合は6限に受講すること） | ||
概要
| 学修到達目標 | 乳幼児期から青年期にかけての心身の発達や、学習に関する基礎的な理論とメカニズムを習得する。また、人間は社会との関わりの中で発達することを理解する。 自分自身の発達過程を顧みて、自己と真摯に向き合う姿勢を身につける。 教職に携わる上での発達支援、学習支援のありかたを理解する。 |
|---|---|
| 授業形態及び 授業方法 |
板書とスライド掲示を併用した講義であり、対面授業として実施される。 毎回、授業内容に応じた資料を配布する。 |
| 履修条件 | 教養教育科目「心理学」を受講することが望ましい（ただし、「発達と学習」履修時に、「心理学」を受講済みである必要はない）。 |
| ディプロマ・ポリシー（DP）及びカリキュラム・ポリシー（CP）との関連 | |
授業計画
| 第1回 | 教育心理学へのアプローチ －「発達」と「学習」の概念とその理解、履修するうえでの心構え、学習の進め方 | 【事前学習】教職課程の手引きやシラバスを熟読し、「発達と学習」の履修計画を検討する。 【事後学習】自分自身の過去および現在の「こころ」の状態を顧みて、自分の将来像を熟考する。 | 【事前学習】1時間 【事後学習】3時間 |
|---|---|---|---|
| 第2回 | 教育心理学研究 －教育心理学の成立と展開、人間の発達における遺伝要因と環境要因 | 【事前学習】教育心理学の歴史について、教科書・参考書を用いて予習を行う。 【事後学習】生得説と学習説のそれぞれの特徴と理論的限界について考察する。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
| 第3回 | 発達の理論 －遺伝と環境との輻輳と相互作用、成熟優位説と学習優位説、発達段階と発達課題 | 【事前学習】輻輳説と相互作用説について、教科書・参考書を用いて予習を行う。 【事後学習】各発達段階で解決すべき発達課題を考える。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
| 第4回 | 発達の諸側面（1） －発達の原理、発達における臨界期、身体と運動機能の発達、発達加速現象 | 【事前学習】早期教育について調べ、その特徴や問題点を考察する。 【事後学習】乳児の原始反射を観察し、また、自分自身の身体的発達の過程をふりかえる。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
| 第5回 | 発達の諸側面（2） －言語機能の獲得と発達、知覚・認知の発達、ピアジェの認知発達理論、自己中心性 | 【事前学習】言語発達について教科書・参考書を用いて予習を行う。 【事後学習】子どもを観察して、乳幼児期から児童期の言語的・認知的特徴を理解する。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
| 第6回 | 発達の諸側面（3） －社会性の発達、母子相互作用とアタッチメント、三項関係と共同注意 | 【事前学習】社会性の発達について、教科書・参考書を用いて予習を行う。 【事後学習】携帯端末の使用が社会性の発達に及ぼす影響を考察する。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
| 第7回 | 発達の諸側面（4） －「心の理論」、ギャングからピアへの対人関係の発達 | 【事前学習】誤信念課題を解いて、「心の理論」とその性質について理解する。 【事後学習】児童期から青年期にかけての自己の友人関係の質的変化を顧みる。 | 【事前学習】1時間 【事後学習】3時間 |
| 第8回 | 発達の諸側面（5） －青年期におけるアイデンティティの確立とアイデンティティ拡散（混乱）、モラトリアム、青年期の思考的特徴 | 【事前学習】エリクソンのアイデンティティ理論について、教科書・参考書を用いて予習を行う。 【事後学習】中高生期の自分自身のこころの状態をふりかえり、アイデンティティの確立について再考する。 | 【事前学習】1時間 【事後学習】3時間 |
| 第9回 | 学習理論 －古典的条件づけとオペラント条件づけ、強化と弱化、潜在学習、観察学習 | 【事前学習】学習の基礎的なメカニズムについて、教科書・参考書を用いて予習を行う。 【事後学習】体罰の問題点を科学的に考察する。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
| 第10回 | 学習への動機づけ（1） －試行錯誤と洞察、動機づけ理論と学習への意識、学習性無力感、アンダーマイニング効果 | 【事前学習】動機づけ理論について教科書・参考書を用いて予習を行う。 【事後学習】自分自身の勉学に対する姿勢を顧みながら、学業への動機づけについて考察する。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
| 第11回 | 学習への動機づけ（2） －帰属理論、教室での学習支援、教師主導型と学習者参加型の学習指導、学習指導形態、グループ学習 | 【事前学習】帰属理論について教科書・参考書を用いて予習を行う。 【事後学習】ブレーン・ストーミングやバズ学習など、グループ学習の代表的な方法について調べる。 | 【事前学習】1時間 【事後学習】3時間 |
| 第12回 | 授業過程と学習 －有意味受容学習、プログラム学習、発見学習、実験授業的手法 | 【事前学習】授業理論ついて教科書・参考書を用いて予習を行う。 【事後学習】より有意味で主体的な学習のあり方について考察する。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
| 第13回 | 教育評価 －教育評価とその信頼性、学力評価の方法、絶対評価と相対評価、ピグマリオン効果 | 【事前学習】教育評価について教科書・参考書を用いて予習を行う。 【事後学習】評価の妥当性と信頼性について考える。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
| 第14回 | 個性と教育 －知能に関する理論とモデル、知能検査、パーソナリティの理解と測定方法 | 【事前学習】知能を測定する検査法について、教科書・参考書を用いて予習を行う。 【事後学習】性格検査のさまざまな方法について、教科書・参考書を用いて復習を行う。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
| 第15回 | 学級 －学級集団の構造、学級集団を理解する方法、教師の役割とリーダーシップ、PM理論 | 【事前学習】リーダーシップ理論について、教科書・参考書を用いて予習を行う。 【事後学習】教師としての指導力を高めるために、学生時代に何を実践すべきか考察を深める。 | 【事前学習】1時間 【事後学習】3時間 |
その他
| 教科書 |
藤田主一（編） 『基本から学ぶ 発達と教育の心理学』 ［978-4-571-22063-0］ 福村出版 2025年
内藤佳津雄・北村世都・鏡直子（編） 『発達と学習』 Next教科書シリーズ［978-4-335-00259-5］ 弘文堂 2025年 第3版
いずれか1冊を購入し、日々の学習に活用すること。
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| 参考書 |
藤田主一・齋藤雅英・宇部弘子・市川優一郎（編） 『こころの発達によりそう教育相談』 ［978-4-571-24067-6］ 福村出版 2018年
ヨシタケシンスケ（絵・文） 『ぼくのニセモノをつくるには』 ［978-4-89309-591-6］ ブロンズ新社 2014年
その他、授業中に適宜紹介する。
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| 成績評価の方法 及び基準 |
定期試験（約60%）、レポート（約20%）、授業内課題への取り組み状況（約20%）による総合評価とする。 レポートと授業内課題の内容や評価基準等の詳細については、授業内で連絡と解説を行う（ただし、提出物は返却しない）。 |
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定期試験等に ついて |
定期試験を実施予定 |
| 質問への対応 | 授業前後に受け付ける。 |
| 研究室又は 連絡先 |
授業前に船橋校舎14号館講師室に在室している。 メールや電話等による問い合わせは、原則的に不可とする。 |
| オフィスアワー | |
| 学生への メッセージ |
与えられた学習内容や課題を指示通りにこなすだけでは、真の「学び」にもアクティブ・ラーニングにもならない。普段から教科書やノートを活用して予習復習を心がけ、内容を十分に理解するよう努めてほしい。そして、自分自身の発達過程や経験を顧みながら、自己に真摯に向き合い、また、人間について理解を深めてほしい。 授業に支障をきたすおそれがあるため、許可のない撮影や録音等を禁止する。 身体的・精神的健康に十分留意してほしい。 （本シラバスの最終更新日2025/03/06） |