2025年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 教)工業科教育法Ⅱ | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 3年 |
担当者 | 菊池 貞介 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜6 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | X46E |
クラス |
概要
学修到達目標 | 高等学校教員免許「工業」を取得するための科目です。高等学校学習指導要領「工業」編の取扱い、評価法を探求します。併せて、STEAM教育法やSDGsの視点を含めた教材開発を試みるなど授業改善に関する調査研究を行い、「工業科」の教諭としての授業実践力を身に付けることができる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
対面授業による講義形式を基本とします。工業科教育法Ⅰの学習をもとに、より実践的な学びを重視します。課題研究のレポート作成やプレゼンテーション課題、模擬授業を実施し、相互評価を含めて取り組みの意欲や理解度を判断します。 なお、補足事項などについて、初回授業やCST-VOICEのお知らせ機能で連絡しますので留意してください。 |
履修条件 | 高等学校教員免許「工業」取得を目指しており、工業科教育法Ⅰ、教職関連の基礎科目を修得していること。理工系の専門科目の教科内容を整理しまとめておく。 |
ディプロマ・ポリシー(DP)及びカリキュラム・ポリシー(CP)との関連 | 本授業科目はDP1及びCP1に該当しています。 |
授業計画
第1回 | 教育基本法、学校教育法に示された工業教育の目的を確認し、STEAM教育法やSDGsの視点を含め工業教育の現状と課題などを概観する。 | 予習:教育基本法に示されている教育の目的、目標を読む。(120分) 復習:工業教育に関する関係法規を調べ整理する。(120分) | 120分×2 |
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第2回 | 学習指導要領に示されている工業科の目標、内容とその取扱いを研究する。 | 予習:工業科目の名称や内容の取扱いを調べて専門科目の枠組みを整理する。(120分) 復習:機械、電気、建築、情報、工業化学、デザイン等の科目枠と学びの特徴を整理する。(120分) | 120分×2 |
第3回 | 「工業」に関する教科指導の特質、授業の進め方、教材の取扱いを研究する。 | 予習:実験・実習の授業展開に求まられる指導内容、指導形態を考察する。(120分) 復習:工業教育特有な教材、教具、情報機器の用い方を確認する。(120分) | 120分×2 |
第4回 | 実験・実習の授業を進めるに当たっての指導の観点、配慮事項を研究する。 | 予習:各自の専攻分野で行っている実験・実習の内容や学習法を調べる。(120分) 復習:実験・実習の手引き、指導書の作成の視点を考察する。(120分) | 120分×2 |
第5回 | 原則履修科目「工業技術基礎」、「課題研究」の目標と実践事例を研究する。 | 予習:「工業技術基礎」、「課題研究」関心のある学習項目にいて、先行事例を調べる。(120分) 復習:実践例を基に指導案を作成する。(120分) | 120分×2 |
第6回 | 「実習」等の体験的な学びの先行事例を調査研究する。 | 予習:二足歩行ロボット(例)等の製作工程と使用工具を確認する。(120分) 復習:製作品の外観図、動作確認をした結果をレポートにまとめる。(120分) | 120分×2 |
第7回 | 教育課程の編成、授業計画、単元指導の構成と教材開発法を研究する。 | 予習:実習等の体験的な学習の指導事例等を調べ学習上の留意点を検討する。(120分) 復習:最適な学習効果のための教育設計、教材開発に求められる学習観などについて調べる。(120分) | 120分×2 |
第8回 | 「工業技術基礎」指導案の作成。指導の観点、作成に向けた配慮事項を研究する。 | 予習:「工業技術基礎」内容の取扱いを探究し指導案を作成する。(120分) 復習:作成指導案の修正、改善を行う。(120分) | 120分×2 |
第9回 | 作成した指導案を基に、模擬授業やグループ討議等を行い、より良い指導案の改善を研究する。 | 予習:指導案の実施に向け改善事項を整理、検討する。(120分) 復習:グループ討議での指摘事項を基に改善を図る。(120分) | 120分×2 |
第10回 | 演習:模擬授業を行い指導案の改善、教材の活用法、授業展開の工夫を研究する。 | 予習:改善指導案の実践に向け教材、教具、情報機器の準備を進める。(120分) 復習:指導案の再改善を行う。(120分) | 120分×2 |
第11回 | 改善を試みた指導案についての評価、指導法の工夫、内容構成と取扱いを研究する。 | 予習:導入・展開・まとめの指導内容、教材の配置が的確であるか等を検討する。(120分) 復習:先行する事例などを確認し、指導内容の充実を図る。(120分) | 120分×2 |
第12回 | 教育現場での実践事例、研究資料・テキストの取扱いと教育的意義を研究する。 | 予習:既存の課題研究報告書や研究実践事例を集め教科指導の本質を検討する。(120分) 復習:生徒が理解できる指導内容、指導法となっているかを探究する。(120分) | 120分×2 |
第13回 | 「工業」発展を図る創造力、起業に向けた実践力の育成の視点を研究する。 | 予習:新時代に向けた起業家教育「アントレプレナー教育」について指導法などを調べる。(120分) 復習:工業に関する実践力を育むスペシャリストの育成や、高大連携事業などを検討する。(120分) | 120分×2 |
第14回 | STEAM教育法やSDGsの視点を組み込んだ指導法など、新たな時代を支える工業人材の育成を図る「工業」の在り方を研究する。 | 予習:生産システムの急激な変化に対応できる教材開発とは何かを探究する。(120分) 復習:先端研究の事例を取り上げ、研究目的や計測・制御技術の教材化を試みる。(120分) | 120分×2 |
第15回 | 理解度を確認するためのレポート課題及び解説。「工業」教育の意義や役割、教科指導の特色を振り返りまとめる。 | 予習:今後の産業社会を支える工業教育の在り方を検討する。(120分) 復習:解説内容を基に再検討を図る。(120分) | 120分×2 |
その他
教科書 |
文部科学省 『高等学校学習指導要領解説「工業」編』 文部科学省 2018年
文部科学省、及び国立教育政策研究所のホームページに公開されているので、必要に応じてダウンロードの上、随時、確認できるようプリントアウト等手許資料を用意されたい。
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参考書 |
石坂政俊・長田利彦・巽 公一・田中正一 『工業科教育の方法と実際』 東海大学出版部 2016年
国立教育政策研究所 『「指導と評価の一体化」のための学習評価に関する参考資料_高等学校専門教科 工業』 2021年
講義内で推薦図書、参考図書を紹介する。
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成績評価の方法 及び基準 |
指定課題レポート(60%)、模擬教材や指導案の作成、模擬授業への取り組み(40%)とする。 指定課題の提出は授業中に指示をする。指導案等は指定日までに提出する。 次回に提出物等に対して解説し、必要に応じて再提出を求める。 *レポートは、授業参加の実績に含まれます。未提出物がないように十分留意してください。また、模擬授業などの演習は、欠席とならないよう十分に留意してください。 |
定期試験等に ついて |
平常点やレポート等の課題による評価予定 |
質問への対応 | 授業終了後、CST-VOICEや講座の掲示板などで質問を受け付けます。 |
研究室又は 連絡先 |
連絡先 CST-VOICE クラスルーム掲示板 または、次の担当までE-Mailで連絡してください。 kikuchi.teisuke20@nihon-u.ac.jp 担当:菊池 *メールタイトルに講座名・所属・氏名を明記願います。 |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
教)工業科教育法Ⅰを修得していること。教職「工業」に関する実践的な教科指導法の修得を目指し、プレゼンテーションや模擬授業に取り組みます。各自の専攻分野に関する学びをもとに、表現力の向上や意欲的な試みに期待します。 また、外部の公開授業の参観(任意)や、生徒・教職員の研究発表会等への参加を推奨します。実践力の向上に結びたいと思います。 ※履修者の状況を確認した上で、Zoom等の同時双方向授業や補講を行う場合があります。 ※授業内容については、CST-VOICEを通して連絡をするので、必ず確認するようにしてください。 |