2025年 短期大学部 シラバス - ものづくり・サイエンス総合学科
設置情報
科目名 | 発展ゼミナール | ||
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設置学科 | ものづくり・サイエンス総合学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 赤澤・駒田 他 | 履修期 | 前期 |
単位 | 1 | 曜日時限 | 土曜4 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | E64F |
クラス | |||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 |
概要
研究テーマ 及び研究領域 |
<機械工学分野> ●機械工学に関する研究(流体工学・熱工学・機構学)(宮城徳誠) エネルギ変換の基本となる流体力学と熱力学の輪講と演習をこなしながら,その理解を深めていきます。また,様々なエネルギの有効活用を念頭に,機構の基本的理解や計測制御技術の基本的な実習を行います。 ●深層学習を用いた機械制御(小林伸彰) 深層学習技術をロボットなどの機械の制御に利用するシステムの構築を行います.発展ゼミナールでは深層学習の基本理解を行うとともに,深層学習モデルの構築を行います. <電気電子工学分野> ●無線通信システムとそれを支える回路技術および半導体デバイス入門(小林一彦,佐々木芳樹,吉川大貴) 下記内容を小林,佐々木,吉川で分担して行う. ①代表的な無線通信システムである携帯電話システムおよび衛星通信システム等を題材に,無線通信システムの全体像に関して理解を深め,高周波部のブロック構成から高周波回路およびアンテナ電波伝搬等にフォーカスして各高周波電子部品(アクティブ部品とパッシブ部品),アンテナに関して,各無線通信システムに必要となる特性を調査分析する. ②無線通信システムに関連して,このシステムに使用している電子部品の核である集積回路(IC)について,プログラムに深くかかわるデジタル部品(logic),センシングに深くかかわるアナログ部品(amp)を回路シミュレーションし,ICチップに搭載可能なレイアウト構造の理解を目指す.また,進捗次第では記憶領域であるメモリセルや,脳を模した回路(AI)に関するシミュレーションを行う. ③無線通信システム特にIoT(物のインターネット)に関連して,現実世界の情報を仮想空間へつなぐ入口となる電子素子について基本用途,ナノスケールの構造と物性の理解を深めることを目指す.その上で, センシングとナノテクノロジーについて学ぶ. <情報科学分野> ●現実空間と仮想空間を連携させたソフトウェア開発/視覚障害・読字障害者支援技術の開発(駒田智彦) 以下の事項について習得し,後学期の卒業研究に備える。 1)実空間でのロボットプログラミング 2)UnityやThree.jsを使用した仮想空間での3Dコンテンツ/デジタルツイン環境の開発 3)仮想空間を利用したロボット自動制御システムの開発 4)理数系視覚障害学生・読字障害学生支援の技術開発/教材の開発 ●Python言語の習得と様々プログラミング言語の活用(金炯秀) 卒業研究を円滑に遂行するために、Python言語の全般的な知識の習得を目指し、Pythonの講義と演習を行う。また、C言語で難しいと言われているポインターの基礎についての講義・演習も並行して進める。 ●ソフトウェアシステムの構築に向けた情報分野の発展的実習(香取照臣) 香取研究室は応用情報工学科に属している。 プログラムはコンピュータに仕事をさせるためのものなので、情報分野の道具として必要不可欠だが、対象が明確でないと何もすることがなく、それだけを体得しても意味がないと言える。人工知能や各種の画像処理ソフトを使う機会は誰にでもあるので、情報科学分野の人はそれら人工知能や情報処理・ネットワーク・組込みシステムなどのソフトウェアを作る立場に回ることになる。 発展ゼミナールでは。・基礎理論、・論理回路の実現、・アルゴリズムとプログラミング、・PCハードウェアの組み立て、・社会で求められる報告書、自身の意見を述べる論文の執筆、などについて実習形式で体得し、後期の卒業研究と編入学後に活かしていく。 ●AIによるソフトウェア開発の実践(松野裕) AIは急激な進化を遂げており、特にソフトウェア開発は大きく変わろうとしている。本ゼミナールでは、最新のAIを用いたソフトウェア開発を実践する。ソフトウェア開発やPythonなどのプログラミング言語に興味があることが望ましい。 <応用化学分野> ●応用化学と生命科学に関する研究(萩原俊紀,西村克史,赤澤寛行,小泉公志郎,岡田真紀) 【前半】 前半期では,講義とグループワークを通じて,「科学コミュニケーション」の技術について学ぶ。 【後半】 以下の5つのテーマのいずれかについて研究を行う。 ① 有機合成化学 -有用物質の合成と実験の安全- ② 生命科学 -食品科学と微生物学を中心に- ③ 天然由来成分・色素 ~その性質と分析および利用~ ④ 無機材料化学 -産業副産物の有効活用と環境問題- ⑤ 計算化学・物理化学 ー自由エネルギーの観点から化学を解釈するー <物理学分野> ●理論物理学・総合科学の探究(前田知人) 複数のグループに分かれ,グループごとに後学期の卒業研究を見据えた具体的なテーマを定め,調査を行うとともに,必要となる量子力学,相対論,熱・統計物理学,数理モデル等の基礎事項について学習する。また必要に応じて,プレゼンテーション,数値計算,論文執筆に必要なツールやソフトウェアに関するスキルも修得していく。 ●機能性電子材料の合成と評価(岡田悟志) 現代の生活は多くの機能性電子材料の進化によって発展してきている。これらの材料・物質の機能発現はその物質の中の電子のはたらきによる。このテーマでは熱を直接電気に変換する熱電変換を例に機能性電子材料の合成と評価について学ぶ。前期の発展ゼミでは、よく知られた熱電変換物質である酸化コバルトナトリウムを対象として文献調査に加えて合成や評価を実習し、必要に応じてプレゼンテーションや論文執筆に必要なスキルも修得する。 <数学分野> ●数学の関数解析的手法とその応用(眞中裕子) 発展ゼミでは、線形空間における構造を探ることから始める。ある目的のために集めたデータの集合や、ある区間上の連続関数を全て集めた集合は、どちらも線形空間となる。データの集積は有限次元の線形空間であるが、連続関数の全体集合は無限次元線形空間である。数学の言葉で定義した概念は、どちらにも適用できる強力な手法となる。抽象空間で展開する概念とその結果を学び、多変量解析の分析法や関数空間の解析法など、具体的な分野でその可能性を探る。 |
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学修到達目標 | 基礎ゼミナールの内容を発展させた,より高度で専門性の高い内容について学習を進め,後学期の「卒業研究」の準備に取り組む。少人数での教育・指導を受けることで,小集団の中での個性の伸長が図られるとともに,卒業研究に対応できる実力が養成され,コミュニケーション能力,プレゼンテーション能力等の社会で必要となる力を身につけることができる。 |
授業形態及び 授業方法 |
「対面授業」として実施する。 テーマごとにグループに分かれ,専任教員の指導の下,輪講,資料調査,グループ討論,課題演習,実験,実習など,専門分野における発展的な学習に取り組む。 各回の事前・事後学習は下記の要領で行うこと。 【事前学習】該当回の資料を確認し,輪講,資料調査,発表,討論,実習等への準備をすること。(40分) 【事後学習】授業の実施内容を振り返り,学生同士で議論すること。(20分) |
履修条件 | 専門教育科目/必修 |
ディプロマ・ポリシー(DP)及びカリキュラム・ポリシー(CP)との関連 | 本授業科目はDP4・5・6・7・8 及び CP7に該当しています。 |
その他
成績評価の方法 及び基準 |
(1) 授業及び課題への取組状況を総合的に評価する。 (2) 出席回数が総授業回数の5分の3(9回)に満たない場合は,履修放棄として取り扱い,学業成績を評価E(判定不可)とする。 |
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質問への対応 | 授業の前後の時間のほか,原則としてオフィスアワーの時間帯(下記参照)に対応する。事前にメールで連絡すること。対応方法(対面,メール,電話,Zoom等)は担当教員の指示による。 |
研究室又は 連絡先 |
宮城徳誠:9号館1階916B号室,miyagi.norimasa@ nihon-u.ac.jp 小林伸彰:6号館2階623室,kobayashi.nobuaki@ nihon-u.ac.jp 小林一彦:9号館1階916F号室,kobayashi.kazuhiko@ nihon-u.ac.jp 佐々木芳樹:4号館4階441C号室,sasaki.yoshiki@ nihon-u.ac.jp 吉川大貴:4号館4階411号室,yoshikawa.hiroki@ nihon-u.ac.jp 駒田智彦:9号館1階911A号室,komada.toshihiko@ nihon-u.ac.jp 金 炯秀:9号館1階916E号室,kim.hyoung-soo@ nihon-u.ac.jp 香取照臣:2号館1階211号室,katori.teruomi@ nihon-u.ac.jp 松野裕:2号館4階243号室,matsuno.yutaka@ nihon-u.ac.jp 萩原俊紀:8号館837号室,hagiwara.toshiki@ nihon-u.ac.jp 西村克史:8号館3階836室,nishimura.katsushi@(+nihon-u.ac.jp) 赤澤寛行:8号館3階835A室,akazawa.hiroyuki@ nihon-u.ac.jp 小泉公志郎:8号館2階824室,koizumi.koushirou@ nihon-u.ac.jp 岡田真紀:8号館2階823室,okada.masaki10@nihon-u.ac.jp 前田知人:9号館1階911B号室,maeda.tomohito@nihon-u.ac.jp 岡田悟志:1号館1階112号室,okada.satoshi@nihon-u.ac.jp 眞中裕子:※対面でコンタクトが必要な場合はあらかじめ下記メールアドレスにてアポイントを取ること 9号館1階914会議室,manaka.hiroko@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
火曜 船橋 18:00 ~ 19:00 個別質問対応時間(宮城)
木曜 船橋 12:15 ~ 13:15 個別質問対応時間(宮城)
木曜 船橋 12:10 ~ 13:20 別質問対応時間(小林(伸))
木曜 船橋 10:40 ~ 12:10 個別質問対応時間(小林(一))
月曜 船橋 12:00 ~ 13:00 個別質問対応時間(佐々木)
月曜 船橋 12:00 ~ 13:00 個別質問対応時間(吉川)
月曜 船橋 12:15 ~ 13:15 個別質問対応時間(駒田)
木曜 船橋 12:15 ~ 13:15 個別質問対応時間(駒田)
火曜 船橋 12:15 ~ 13:15 個別質問対応時間(金)
金曜 船橋 12:15 ~ 13:15 個別質問対応時間(香取)
火曜 船橋 12:15 ~ 13:15 個別質問対応時間(松野)
水曜 船橋 12:15 ~ 13:15 個別質問対応時間(松野)
月曜 船橋 12:15 ~ 13:10 個別質問対応時間(萩原)
月曜 船橋 12:15 ~ 13:10 個別質問対応時間(西村)
月曜 船橋 12:15 ~ 13:15 個別質問対応時間(赤澤)
火曜 船橋 10:00 ~ 18:00 個別質問対応時間(小泉)
月曜 船橋 13:00 ~ 18:00 個別質問対応時間(岡田(真))
火曜 船橋 12:15 ~ 13:15 個別質問対応時間(前田)
金曜 船橋 12:15 ~ 13:15 個別質問対応時間(前田)
木曜 船橋 12:15 ~ 13:15 個別質問対応時間(岡田(悟))
金曜 船橋 12:15 ~ 13:15 個別質問対応時間(岡田(悟))
月曜 船橋 12:20 ~ 13:10 個別質問対応時間(眞中)
火曜 船橋 12:20 ~ 13:11 個別質問対応時間(眞中)
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学生への メッセージ |
担当者には事前に連絡を取り, コンタクトするようにしてください. 【令和6年度成績分布状況】履修者数70名 S:37人(56.06%),A:22人(33.33%),B:5人(7.58%),C:2人(3.03%),D:0人(0%), E:4人 |