2025年 大学院理工学研究科 シラバス - 土木工学専攻
設置情報
科目名 |
インフラ整備政策特論
費用便益分析とインフラ整備政策
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設置学科 | 土木工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 福田・家田 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜1 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | A31A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 土木計画学の中で、インフラ整備計画の評価の代表的方法として利用される費用便益分析の理論を理解し、実際に費用便益を実施する能力を修得する。さらに、これまで行われてきたインフラ整備計画を題材に講義を行い、その背景、目的、具体的取組を理解し、土木計画学の本質を見抜く能力を修得する。さらに、インフラ整備計画における総合評価のための多基準分析の理論を理解し、実際にAHP法を使って多基準分析を実施する能力を修得する。 |
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授業形態及び 授業方法 |
駿河台校舎で対面で講義を実施する。 資料を使った講義およびその演習を行う。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
ミクロ経済学の基礎 |
授業計画
第1回 | 交通インフラの整備と費用便益分析、効果の定義と分類1; 貨幣価値化の意味、直接効果と間接効果 | 【事後学習】便益の定義を整理する。 | 【事後学習】240分 |
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第2回 | 効果の定義と分類2; 市場内効果と市場外効果、その他の効果 | 【事前学習】前回の講義内容を復習する。 【事後学習】効果の分類の考え方を整理する。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第3回 | 便益の計測1; ミクロ経済学と均衡分析、効用の定義、2財モデルにおける効用水準、無差別曲線の導出、所得と価格の関係 | 【事前学習】ミクロ経済学における消費者行動について学習してくる。 【事後学習】2財モデルにおける無差別曲線の導出を復習する。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第4回 | 便益の計測2; マーシャルの消費者余剰、2財モデルからの導出 | 【事前学習】前回の講義内容を復習する。 【事後学習】マーシャルの消費者余剰から便益を導出する方法を復習する。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第5回 | 便益の計測3; 補償変分、等価変分 | 【事前学習】前回の講義内容を復習する。 【事後学習】無差別曲線を使って等価変分を導出する方法を復習する。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第6回 | 利用者便益の推定1; 交通需要推計と利用者便益、旅行時間節約便益、走行費用減少便益 | 【事前学習】交通需要推計について理解してくる。 【事後学習】便益計測に必要な交通需要推計値の導出方法を復習する。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第7回 | 利用者便益の推定2; 交通事故減少便益、環境質改善便益 | 【事前学習】前回の講義内容を復習する。 【事後学習】交通事故減少減益の求め方を復習する。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第8回 | 費用の算定; 各種の費用を算定、 費用便益分析の考え方; 費用便益費、経済的純現在価値、経済的内部収益率、感度分析 | 【事前学習】前回の講義内容を復習する。 【事後学習】費用便益分析の考え方を復習する。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第9回 | 費用便益分析;ケーススタディー | 【事後学習】EXCELを使って費用便益の計算を行う。 | 【事後学習】240分 |
第10回 | インフラ整備に関する講義(1) 都市学原論(1)都市の本質とは?都市交通はどうやって変わるか? | 【事前学習】事前配布する講義資料の該当箇所を学修する。 | 【事前学習】240分 |
第11回 | インフラ整備に関する講義(2) 交通学原論(1)疼痛の本質的役割は?交通システムの基本要素とは? | 【事前学習】事前配布する講義資料の該当箇所を学修する。 | 【事前学習】240分 |
第12回 | インフラ整備に関する講義(3) 都市学原論(2)都市は制御できるか?~「都市計画」の本質~ | 【事前学習】事前配布する講義資料の該当箇所を学修する。 | 【事前学習】240分 |
第13回 | インフラ整備に関する講義(4) 交通学原論(2)交通ネットワークはどうやって形成されてきたのか?~その離村と理念~ | 【事前学習】事前配布する講義資料の該当箇所を学修する。 【事後学習】講義内容に関する課題を行う。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第14回 | 総合評価の方法;多基準分析、 | 【事後学習】多基準分析に関して復習する。 【事後学習】AHPのためのアンケートに回答する。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第15回 | 総合評価の方法;AHPによる分析 | 【事前学習】前回の講義内容を復習する。 【事後学習】AHPによる演習を行う。 | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
その他
教科書 |
プリントおよびCDを配布する。
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
ミクロ経済学(伊藤 元重)など、一般的なミクロ経済学の教科書
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成績評価の方法 及び基準 |
費用便益分析の演習課題に対する評価(40%)、多基準分析のレポートに対する評価(20%)とインフラ整備に関する講義に対するレポート評価(40%)の合計点で評価する。 |
質問への対応 | メール |
研究室又は 連絡先 |
fukuda.atsushi@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
水曜 駿河台 10:30 ~ 10:40
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学生への メッセージ |
土木工学専攻、交通システム工学専攻併設の講義です。出席が70%以下の場合は、採点の対象としません。 |