2025年 大学院理工学研究科 シラバス - 土木工学専攻
設置情報
科目名 | 土木工学基礎特論 | ||
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設置学科 | 土木工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 梅村・大沢 他 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 土曜1 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | A61A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 土木工学における各分野を対象に,数学・物理・化学などの工学基礎の応用事例を学び,各 学問領域の学理の一端を理解することを目標とする. |
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授業形態及び 授業方法 |
原則的に対面授業(講義・演習・輪講形式)で行う.また,口頭での質疑・応答を行うこともある. |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
理工学部土木工学科に設置されている専門A・B・C・E・F・Gの各科目履修相当の学習をしていること. |
授業計画
第1回 | 研究者・技術者倫理(論文の書き方、具備すべき要件(新規性、有用性、完成度、信頼度)、著作権保護(盗用と剽窃)、研究倫理ガイドライン、コンプライアンス | 事前学習:講義内容に記載されているキーワードを中心に予習しておくこと 事後学習:講義内容の整理を行い、講義ポイントを自ら再整理すること | 事前学習:2時間 事後学習:2時間 |
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第2回 | 技術者及び技術士の倫理教育 技術者としての倫理教育、技術士法に基づく技術士、世界で活躍するProfessional Engineerに関する講義を含めて行う。 | 事前学習:講義内容に記載されているキーワードを中心に予習しておくこと 事後学習:講義内容の整理を行い、講義ポイントを自ら再整理すること | 事前学習:2時間 事後学習:2時間 |
第3回 | 土木工学分野における様々な構造物の設計や、道路計画等で用いる幾何学の取り扱いについてクロソイド曲線等、種々の曲線の考え方、応用事例等を紹介し、理解を深める。 | 事前学習:講義内容に記載されているキーワードを中心に予習しておくこと 事後学習:講義内容の整理を行い、講義ポイントを自ら再整理すること | 事前学習:2時間 事後学習:2時間 |
第4回 | ⼟⽊で⽤いる関数 三⾓関数、指数関数、対数関数、フーリエ級数について、地盤工学分野の現象、実験、解析における現象の数式化を事例に諸関数の力学的意味の理解を深める。 | 事前学習:講義内容に記載されているキーワードを中心に予習しておくこと 事後学習:講義内容の整理を行い、講義ポイントを自ら再整理すること | 事前学習:2時間 事後学習:2時間 |
第5回 | 統計分析(データの取得と整理、オープンデータ、政府統計、データの性質、統計学的整理方法、確率、推定、調査倫理(個人情報保護等)) | 事前学習:講義内容に記載されているキーワードを中心に予習しておくこと 事後学習:講義内容の整理を行い、講義ポイントを自ら再整理すること | 事前学習:2時間 事後学習:2時間 |
第6回 | 統計分析 変数間の関係性の分析(多変量解析,統計的因果推論など) | 事前学習:講義内容に記載されているキーワードを中心に予習しておくこと 事後学習:講義内容の整理を行い、講義ポイントを自ら再整理すること | 事前学習:2時間 事後学習:2時間 |
第7回 | 土木工学における変化量を分析する常微分・偏微分・全微分、テイラー展開、マクローリン展開について、地盤工学分野の現象、特に圧密の実験、解析における現象の数式化を事例に諸関数の力学的意味の理解を深める。 | 事前学習:講義内容に記載されているキーワードを中心に予習しておくこと 事後学習:講義内容の整理を行い、講義ポイントを自ら再整理する | 事前学習:2時間 事後学習:2時間 |
第8回 | 土木工学で扱われる力学や物理現象に用いられる積分法について講義し、その適用例を紹介する。 | 事前学習:講義内容に記載されているキーワードを中心に予習しておくこと 事後学習:講義内容の整理を行い、講義ポイントを自ら再整理すること | 事前学習:2時間 事後学習:2時間 |
第9回 | 土木工学で扱われる微分方程式の適用例として,水工水理学分野での応用例を紹介する. | 事前学習:講義内容に記載されているキーワードを中心に予習しておくこと 事後学習:講義内容の整理を行い、講義ポイントを自ら再整理すること | 事前学習:2時間 事後学習:2時間 |
第10回 | 土木工学で扱われる2階以上の微分方程式および微分方程式の解の重ね合わせと線形性の適用例として,水工水理学分野での応用例を紹介する。 | 事前学習:講義内容に記載されているキーワードを中心に予習しておくこと 事後学習:講義内容の整理を行い、講義ポイントを自ら再整理すること | 事前学習:2時間 事後学習:2時間 |
第11回 | 微小変形理論に基づく力のつり合いと弾性論に基づく弾性係数(ヤング率・ポアソン比・ラメの定数)の概略について講義し、その発展として弾塑性論への導入を紹介する。 | 事前学習:講義内容に記載されているキーワードを中心に予習しておくこと 事後学習:講義内容の整理を行い、講義ポイントを自ら再整理すること | 事前学習:2時間 事後学習:2時間 |
第12回 | 橋梁の風による振動を事例として、流体構造連成問題を講義する。その過程で、流体力学、構造力学、振動工学のつながりを紹介する。 | 事前学習:講義内容に記載されているキーワードを中心に予習しておくこと 事後学習:講義内容の整理を行い、講義ポイントを自ら再整理すること | 事前学習:2時間 事後学習:2時間 |
第13回 | 1.材料の変形性質: ①応力・ひずみ曲線(鋼材、コンクリート、プラスチック、瀝青材料、木材、ガラス等)②弾性係数(縦弾性係数、せん断弾性係数、体積弾性係数、原子構造と弾性係数)2.材料のその他の力学的性質(載荷速度の影響、クリープ、疲労、硬度等)3.レオロジー(固体・液体、粘弾性体、コンシステンシー、レオロジー曲線)硬化コンクリートの性質・コンクリートの強度,弾性係数,乾燥収縮,クリープ,水密性 | 事前学習:講義内容に記載されているキーワードを中心に予習しておくこと 事後学習:次回の小テストに向けて、講義内容を復習すること | 事前学習:2時間 事後学習:2時間 |
第14回 | 「土木材料の特性②(化学的性質等): ・コンクリ―ト材料の物性および評価方法(材料の物性(密度、表面積、実積率、粒度分布と粉末度) ・セメントおよびコンクリートの硬化反応(セメント鉱物の水和反応、混和材の反応、化学混和材の吸着および粉末の分散) ・コンクリート劣化のメカニズム(中性化、塩害、アルカリ骨材反応、化学的侵蝕、溶脱:劣化反応、劣化予測式) | 事前学習:講義内容に記載されているキーワードを中心に予習しておくこと 事後学習:講義内容をとりまとめること | 事前学習:2時間 事後学習:2時間 |
第15回 | 環境工学で用いる化学反応や生物反応を定量的に解析するための基礎理論および、環境微生物に関する基礎知識を学ぶ。(反応次数、反応速度、増殖速度、基質消費、物質収支、環境DNA、RNA、分子生物学的手法) | 事前学習:講義内容に記載されているキーワードを中心に予習しておくこと 事後学習:講義内容の整理を行い、講義ポイントを自ら再整理する | 事前学習:2時間 事後学習:2時間 |
その他
教科書 |
特になし。
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
講義時に適宜配布する。
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成績評価の方法 及び基準 |
毎回の講義で課される課題、演習、レポートの内容から総合的に評価を行う。 |
質問への対応 | 各講義回の内容についての質問は、当該講義担当教員に問い合わせること。また、講義の履修方法等、講義履修の関する質問は以下の連絡先に問い合わせること。 |
研究室又は 連絡先 |
講義履修方法等について:駿河台 タワースコラ棟 S1101 齋藤(saitou.toshiaki@nihon-u.ac.jp) |
オフィスアワー |
水曜 駿河台 12:20 ~ 13:00 齋藤利晃 (S1101)
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学生への メッセージ |
この科目は必修科目です。積極的な姿勢で受講することを望みます。 |