2025年 大学院理工学研究科 シラバス - 交通システム工学専攻
設置情報
科目名 | 社会環境通論 | ||
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設置学科 | 交通システム工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 藤井 敬宏 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜2 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | B42B |
クラス |
概要
学修到達目標 | 社会環境は、国際化・情報化・高齢化の進展、環境問題の深刻化等の急激な変化を受け、学際的・総合的に発展させる課題への対応が求められている。交通工学の分野においても、わが国では交通技術の活用面が先行しているが、今後、安全性・円滑性・信頼性・公平性等の視点から、また、発展途上国への適用や、環境対策と連動した更なる交通技術の体系的な習得が望まれている。本講義は、交通技術者を目指す学生たちを輩出するための基礎と応用を習得させることを目標としている。また、受講者自らが学び・発表し・問題解決方法を実感できるよう、講義に積極的にかかわらせることをテーマに独自の授業方法を設定している。 |
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授業形態及び 授業方法 |
授業方法は、対面授業とする. 第1回目の講義にてテーマを伝える。受講者を3グループに分け,3~14回の計12回の授業において,テーマに沿って各グループにおける事前学習の成果を発表(30分以内)させる。 なお,グループ発表の担当者は,授業時に無作為に指名するので,グループ全員で事前学習及び発表の準備に当たることを求める。 なお、受講人数が少ない場合、個人発表とグループ発表を併用し、さらに、テーマを一部変更して実施する場合がある。変更が生じた場合は、その都度説明を加えて実施する。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
発表に対する講評及び講義を行うので,事前学習の正誤確認や復習に役立てること。 |
授業計画
第1回 | わが国の社会環境と交通の変化を総論として紹介、ならびに今後の課題発表内容と実施方法の説明 | 【事前学修】クラスルームで提供する資料を読んで概要を理解すること 【事後学修】講義での内容を個別にノートにまとめておくこと | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
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第2回 | 社会における 「移動」の捉え方について、ナショナルミニマム的な考え方も含め、公共という概念の考え方について学ぶ。 | 【事前学修】クラスルームで提供する資料を読んで概要を理解すること 【事後学修】講義での内容を個別にノートにまとめておくこと | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第3回 | SDGsのねらい:グループ①の発表 2030年の目標年に向けて、交通として取り組むべきアクションについて学ぶ。 | 【事前学修】個人発表を行うパワーポイントの作成 【事後学修】質疑内容および担当教員からの総評をノートにまとめておくこと | 【事前学修】3時間 【事後学修】1時間 |
第4回 | グローバル化の現状と課題:グループ②の発表 人の移動、物の移動、情報の移動、等について、グローバル化の影響や効果について学ぶ。 | 【事前学修】個人発表を行うパワーポイントの作成 【事後学修】質疑内容および担当教員からの総評をノートにまとめておくこと | 【事前学修】3時間 【事後学修】1時間 |
第5回 | 少子化と高齢化の現状と課題:グループ③の発表 人口動態から、社会が抱える交通問題について学ぶ。 | 【事前学修】個人発表を行うパワーポイントの作成 【事後学修】質疑内容および担当教員からの総評をノートにまとめておくこと | 【事前学修】3時間 【事後学修】1時間 |
第6回 | Mobility-as-a-Service:グループ①の発表 各種モビリティやツール、施設利用等を繋ぐ仕組みで、暮らしはどのように変化するか。問題点と可能性について学ぶ。 | 【事前学修】個人発表を行うパワーポイントの作成 【事後学修】質疑内容および担当教員からの総評をノートにまとめておくこと | 【事前学修】3時間 【事後学修】1時間 |
第7回 | グリーンインフラによる交通インフラへの影響:グループ②の発表 ゼロカーボンシティ等の政策を受け、交通政策として何ができるのか、その一端を学ぶ。 | 【事前学修】個人発表を行うパワーポイントの作成 【事後学修】質疑内容および担当教員からの総評をノートにまとめておくこと | 【事前学修】3時間 【事後学修】1時間 |
第8回 | ライドシェア等の新たなモビリティの検討:グループ③の発表 新たな交通モードがどのように社会に合理性を持って導入されるのか否か、その問題点と課題を学ぶ。 | 【事前学修】個人発表を行うパワーポイントの作成 【事後学修】質疑内容および担当教員からの総評をノートにまとめておくこと | 【事前学修】3時間 【事後学修】1時間 |
第9回 | 自動運転がもたらす社会環境の変化:グループ①の発表 都市部や地方部、国交省が全国的に推進している自動運転の社会実装に向けた取り組みにより、私たちの暮らしにどのような変化をもたらすのか、現状と課題等を学ぶ。 | 【事前学修】個人発表を行うパワーポイントの作成 【事後学修】質疑内容および担当教員からの総評をノートにまとめておくこと | 【事前学修】3時間 【事後学修】1時間 |
第10回 | 自動運転を支える交通インフラの現状と課題:グループ②の発表 技術的な課題とレベル4に向けた交通インフラとしての可能性について学ぶ。 | 【事前学修】個人発表を行うパワーポイントの作成 【事後学修】質疑内容および担当教員からの総評をノートにまとめておくこと | 【事前学修】3時間 【事後学修】1時間 |
第11回 | 自動運転社会における保険制度等の仕組み:グループ③の発表 自動運転時の事故、運転士がいるいない、遠隔コントロールセンターの運用、同乗者の対応、そして保険制度のバックアップ体制等を学ぶ。 | 【事前学修】個人発表を行うパワーポイントの作成 【事後学修】質疑内容および担当教員からの総評をノートにまとめておくこと | 【事前学修】3時間 【事後学修】1時間 |
第12回 | スマートシティにおける交通の役割:グループ①の発表 高度化する社会として、スマートシティの展開により、住まい方、働き方、憩い方等がどのように変化する社会が構築されるかを学ぶ。 | 【事前学修】個人発表を行うパワーポイントの作成 【事後学修】質疑内容および担当教員からの総評をノートにまとめておくこと | 【事前学修】3時間 【事後学修】1時間 |
第13回 | 限界集落を支える交通の仕組み:グループ②の発表 人口減少化が進む、中山間地域における生活を担保する交通サービスの質的補償や、新たな仕組みの提案等について学ぶ。 | 【事前学修】個人発表を行うパワーポイントの作成 【事後学修】質疑内容および担当教員からの総評をノートにまとめておくこと | 【事前学修】3時間 【事後学修】1時間 |
第14回 | シニア社会の交通システム:グループ③の発表 高齢者が積極的に外出行動できる地域における、交通システムの在り方について学ぶ。 | 【事前学修】個人発表を行うパワーポイントの作成 【事後学修】質疑内容および担当教員からの総評をノートにまとめておくこと | 【事前学修】3時間 【事後学修】1時間 |
第15回 | まとめ、および課題成果の提出 | 【事前学修】個人発表を行ったパワーポイントの再整理と総評等のまとめ 【事後学修】今後の社会環境の変化のまとめ | 【事前学修】3時間 【事後学修】1時間 |
その他
教科書 | |
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
1. 道路交通技術必携2013:一般社団法人 交通工学研究会、丸善出版
2. 交通工学:福田 正【編】/遠藤孝夫/武山 泰/堀井雅史/村井貞規【著】、朝倉書店
3. 交通工学:元田良孝/岩立忠夫/上田 敏【著】、森北出版
4. 読んで学ぶ交通工学・交通計画:久保田 尚/大口 敬/高橋勝美【著】、理工図書
5. 交通工学:飯田恭敬【監修】/北村隆一【編著】、オーム社
6. 交通工学総論:高田邦道【著】、成山堂書店
7. シニア社会の交通政策 - 高齢化時代のモビリティを考える 日本交通政策研究会研究双書:高田邦道【著】、成山堂書店
8. 道路交通の信頼性評価:中山晶一朗/朝倉康夫【編著】、コロナ社
9. 都市の交通計画-総合交通体系調査と交通需要の分析・予測:交通計画システム研究会【編】、共立出版
10. 世界100か国自動車長期需要予測(2015年版):未来予測研究所(50,760円)
11. 道路工学:姫野賢治/赤城寛一/武市 靖/武内 康/村井貞規【著】、理工図書
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成績評価の方法 及び基準 |
発表・内容および発表準備資料(70%)、課題成果(30%)を総合的に評価する。 |
質問への対応 | 講義中およびオフィスアワーにて対応 |
研究室又は 連絡先 |
fujii.takahiro@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
木曜 船橋 12:10 ~ 13:00 738室
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学生への メッセージ |