2025年 大学院理工学研究科 シラバス - 建築学専攻
設置情報
科目名 | 建築環境工学特論Ⅲ | ||
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設置学科 | 建築学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 橋本 修 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | C22B |
クラス |
概要
学修到達目標 | 音声会話や音楽演奏など情報伝達を主目的とする建築空間をとりあげ、音の心理評価、室形状と内装設計、音場計測、物理的評価・予測法、電気音響支援などのテーマを通して、室に求められる室内音響の諸特性や音場評価及び設計法の基礎について理解することができるようになる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
適宜、音の再生試聴などを交えながらパワーポイントおよび配布資料を用いた講義解説と、受講生によるプレゼンとテーマ・ディスカッションを行う。 授業形式:「対面授業」 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
特に定めないが、講義内容の理解を深めるために音環境工学に関する基礎事項について理解していることが望ましい。 |
授業計画
第1回 | 学習目標と授業の進め方:授業のねらい、履修内容の概要、室内音響設計における環境工学理論と心理的・物理的評価法の役割について学修することができる。 | 【事前学修】シラバス内容を確認の上、授業に臨むこと。 【事後学修】授業内容及び演習について復習し理解を深めること。 | 【事前学修】(1時間) 【事後学修】(1時間) |
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第2回 | 室内音響設計の概要:音楽ホール・劇場、会議場・大空間における音響設計・対策の事例紹介、室用途や伝達形態(音楽・音声)の違いと必要とされる音響特性、室内音響設計の流れと位置付けについて学修することができる。 | 【事前学修】シラバス内容を確認の上、授業に臨むこと。 【事後学修】授業内容及び演習について復習し理解を深めること。 | 【事前学修】(2時間) 【事後学修】(2時間) |
第3回 | 「響き」とは?:音楽専用ホールにおける室の響き、残響、吸音機構と内装材料、残響時間周波数特性による残響調整について学修することができる。 | 【事前学修】シラバス内容を確認の上、授業に臨むこと。 【事後学修】授業内容及び演習について復習し理解を深めること。 | 【事前学修】(2時間) 【事後学修】(2時間) |
第4回 | 「響き」を作る器(建築)のかたち:室の基本形状と音の伝搬性状、コンピュータ・シミュレーションによる音の伝搬予測・反射応答解析学について学修し、初期反射音解析による室形状の検討についての演習課題を通して、音響解析の基礎と設計との関係性について理解を深めることができる。 | 【事前学修】シラバス内容を確認の上、授業に臨むこと。 【事後学修】授業内容及び演習について復習し理解を深めること。 | 【事前学修】(2時間) 【事後学修】(2時間) |
第5回 | 「響き」を作る器(建築)のかたち(演習):各自が行った前回の演習課題の結果をもとに、室形状と初期反射応答の関係に関する考察点を学生間でグループディスカッションし、プレゼンテーションと質疑応答を行うことによって理解度と説明力を高めることできる。 | 【事前学修】演習課題の解答について論点を整理し、プレゼンテーションと質疑応答ができるように予習をしておくこと。 【事後学修】ディスカッションした内容を含め、 演習課題に関する論点を整理し理解を深めること。 | 【事前学修】(3時間) 【事後学修】(3時間) |
第6回 | 「響き」を生かす建築(演習):音楽ホール・劇場における必要音響性能と響きの役割、残響時間周波数特性と内装設計について学修し、残響調整に関する演習課題を通して音響性能目標に対する内装設計の検討プロセスを学ぶことができる。 | 【事前学修】シラバス内容を確認の上、授業に臨むこと。 【事後学修】授業内容及び演習について復習し理解を深めること。 | 【事前学修】(2時間) 【事後学修】(2時間) |
第7回 | 「響き」の評価(その1):残響時間の算出理論、響きの減衰性状と残響感、残響とエコーの違い、エコー障害の対策法について学ぶことができる。 | 【事前学修】シラバス内容を確認の上、授業に臨むこと。 【事後学修】授業内容及び演習について復習し理解を深めること。 | 【事前学修】(2時間) 【事後学修】(2時間) |
第8回 | 「響き」の評価(その2):空間情報を考慮した音響心理評価、方向情報を考慮した室内音響指標と意義、多次元マイク測定による音響物理量と立体音響心理評価の対応性について学修することができる。 | 【事前学修】シラバス内容を確認の上、授業に臨むこと。 【事後学修】授業内容及び演習について復習し理解を深めること。 | 【事前学修】(2時間) 【事後学修】(2時間) |
第9回 | 「響き」の測定・分析法:残響時間測定法、インパルス応答測定・解析法、デジタル信号処理の基礎に関する学修を通して、各種室内音響物理指標の測定・分析法について学ぶことができる。 | 【事前学修】シラバス内容を確認の上、授業に臨むこと。 【事後学修】授業内容及び演習について復習し理解を深めること。 | 【事前学修】(2時間) 【事後学修】(2時間) |
第10回 | 「響き」の評価と音響設計:縮尺模型実験による音場評価の概要、楽音とインパルス応答による音場合成、音響解析と建築音響設計の関係性について学修することができる。 | 【事前学修】シラバス内容を確認の上、授業に臨むこと。 【事後学修】授業内容及び演習について復習し理解を深めること。 | 【事前学修】(2時間) 【事後学修】(2時間) |
第11回 | 「言葉」を伝える建築空間の評価・設計:音声アナウンスを行う空間の必要音響性能、音声明瞭性の主観的・物理的評価法、室の伝達性能の評価・設計について、さらに電気音響拡声スピーカの役割、音場支援、音声伝達性能の改善法について学修することができる。総合課題について説明を受ける。 | 【事前学修】シラバス内容を確認の上、授業に臨むこと。 【事後学修】授業内容及び演習について復習し理解を深めること。 | 【事前学修】(2時間) 【事後学修】(2時間) |
第12回 | 受講生によるレポート成果の発表およびディスカッションによって、課題分析力・考察力・説明力・質疑応答力を高めることできる。 | 【事前学修】発表テーマに関する授業内容について予習をしておくこと。 【事後学修】プレゼンでの質疑応答の内容を含め、テーマ課題に関する論点を整理し理解を深めること。 | 【事前学修】(2時間) 【事後学修】(2時間) |
第13回 | 受講生によるレポート成果の発表およびディスカッションによって、課題分析力・考察力・説明力・質疑応答力を高めることできる。 | 【事前学修】発表テーマに関する授業内容について予習をしておくこと。 【事後学修】プレゼンでの質疑応答の内容を含め、テーマ課題に関する論点を整理し理解を深めること。 | 【事前学修】(2時間) 【事後学修】(2時間) |
第14回 | 受講生によるレポート成果の発表およびディスカッションによって、課題分析力・考察力・説明力・質疑応答力を高めることできる。 | 【事前学修】発表テーマに関する授業内容について予習をしておくこと。 【事後学修】プレゼンでの質疑応答の内容を含め、テーマ課題に関する論点を整理し理解を深めること。 | 【事前学修】(2時間) 【事後学修】(2時間) |
第15回 | 受講生によるレポート成果の発表およびディスカッションによって、課題分析力・考察力・説明力・質疑応答力を高めることできる。 | 【事前学修】発表テーマに関する授業内容について予習をしておくこと。 【事後学修】学修目標に対する自分の理解度を照らし合わせながら総合的な復習をすること。 | 【事前学修】(2時間) 【事後学修】(2時間) |
その他
教科書 |
特に定めない。
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
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成績評価の方法 及び基準 |
演習課題の評価(50%)+総合課題及びプレゼンテーション&ディスカッションの評価(50%)で評価する。 |
質問への対応 | 授業時に教室にて受ける。 |
研究室又は 連絡先 |
研究室 タワースコラ S808室 メールアドレス:hashimoto.osamu30@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
火曜 駿河台 12:15 ~ 13:15 タワースコラ S808室
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学生への メッセージ |