2025年 大学院理工学研究科 シラバス - 建築学専攻
設置情報
科目名 | 都市居住環境特論 | ||
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設置学科 | 建築学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 渡壁 克好 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜5 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | C45A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 都市居住環境の基本的な考え方と日本の都市居住環境計画の特徴について理解を深め、現在、直面する人口減少や少子・高齢化、脱炭素化、ストック型社会等における都市居住のあり方と居住環境計画との関係をテーマごとに掘り下げつつ考察する。 |
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授業形態及び 授業方法 |
「対面授業」 講義形式と学生の報告を含めたゼミ形式を併用して授業を行う。第4回からは10回程度ゼミのテーマを想定している。内容はPPTによる解説と具体事例をスライドにて提示し、必要に応じてプリントを配布する。教科書は特に使用しない。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
授業時間内に1~2回程度の報告を求める。この際のテーマの事前申告と説明・報告資料の準備を行う。 |
授業計画
第1回 | 都市居住環境とは ―都市居住環境の概念と社会の中の住宅(ハウジング)を概念し、これを支える住宅政策や住宅供給の考え方を解説する。併せて、日本の住宅の基礎状況を確認する。 | 【事前学習】今回のテーマで議論すべき内容を質問できるようにまとめておくこと。 【事後学習】今回のテーマ課題を学生間で議論し報告できるようにしておくこと。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
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第2回 | 日本の都市住宅供給の変遷(1) ―戦後から安定成長期に至る都市住宅供給の変遷を事例をとおして解説し、時代状況に応じた政策理念や計画理念を認識し、都市居住環境の特徴を考える。 | 【事前学習】今回のテーマで議論すべき内容を質問できるようにまとめておくこと。 【事後学習】今回のテーマ課題を学生間で議論し報告できるようにしておくこと。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第3回 | 日本の都市住宅供給の変遷(2) ―安定成長期以降のわが国の都市住宅供給の変遷事例をとおして解説し、低成長時代の状況に応じた政策理念を認識し、都市住宅環境の方向を考える。 | 【事前学習】今回のテーマで議論すべき内容を質問できるようにまとめておくこと。 【事後学習】今回のテーマ課題を学生間で議論し報告できるようにしておくこと。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第4回 | テーマ別講義:人口構成・人口動向の変容と都市居住環境(ゼミ形式) 生産年齢・非生産年齢人口構成の変容や団塊世代の動向と都市居住環境のあり方を考える。 | 【事前学習】今回のテーマで議論すべき内容を質問できるようにまとめておくこと。 【事後学習】今回のテーマ課題を学生間で議論し報告できるようにしておくこと。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第5回 | テーマ別講義:少子・高齢化の進展と都市居住環境(ゼミ形式) 進展する少子・高齢社会の居住課題を高齢者福祉やコミュニティのあり方を考える。 | 【事前学習】今回のテーマで議論すべき内容を質問できるようにまとめておくこと。 【事後学習】今回のテーマ課題を学生間で議論し報告できるようにしておくこと。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第6回 | テーマ別講義:家族・世帯の変容と住宅計画・プランニング論(ゼミ形式) 高度成長期の家族像や現在の家族像の変化(単身等の増加)等から都市居住環境のあり方を考える。 | 【事前学習】今回のテーマで議論すべき内容を質問できるようにまとめておくこと。 【事後学習】今回のテーマ課題を学生間で議論し報告できるようにしておくこと。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第7回 | テーマ別講義:公共住宅政策・セーフティネット政策と都市住宅供給(ゼミ形式) 住宅不足から始まった公共住宅政策について、現在の新しい住宅貧困への対応への展開を考える。 | 【事前学習】今回のテーマで議論すべき内容を質問できるようにまとめておくこと。 【事後学習】今回のテーマ課題を学生間で議論し報告できるようにしておくこと。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第8回 | テーマ別講義:住宅の産業化の変遷、地域住宅生産支援(ゼミ形式) これまでの住宅の工業化・産業化の変遷と今後の住宅生産行政のあり方を考える。 | 【事前学習】今回のテーマで議論すべき内容を質問できるようにまとめておくこと。 【事後学習】今回のテーマ課題を学生間で議論し報告できるようにしておくこと。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第9回 | テーマ別講義:住生活基本計画について(ゼミ形式) 「住生活基本計画」の変遷と直近の計画における住宅政策の課題等を踏まえ、都市居住政策の方向を考える。 | 【事前学習】今回のテーマで議論すべき内容を質問できるようにまとめておくこと。 【事後学習】今回のテーマ課題を学生間で議論し報告できるようにしておくこと。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第10回 | テーマ別講義:ストック型社会の住宅供給、ストック再生(ゼミ形式) 空き家問題、リノベーション・中古住宅市場、団地再生等のストック型社会の都市居住環境の方向を考える。 | 【事前学習】今回のテーマで議論すべき内容を質問できるようにまとめておくこと。 【事後学習】今回のテーマ課題を学生間で議論し報告できるようにしておくこと。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第11回 | テーマ別講義:分譲マンションの変遷と現在の課題(ゼミ形式) 都市居住の主要形態である分譲マンションの管理適正化と改修・建替え等に係る問題点・課題等を考える。 | 【事前学習】今回のテーマで議論すべき内容を質問できるようにまとめておくこと。 【事後学習】今回のテーマ課題を学生間で議論し報告できるようにしておくこと。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第12回 | テーマ別講義:地域からの住まいづくりと地方創生(ゼミ形式) 地方創生の取組み等を題材に、コンパクトなまちづくりやエリアマネジメントの課題と可能性を考える。 | 【事前学習】今回のテーマで議論すべき内容を質問できるようにまとめておくこと。 【事後学習】今回のテーマ課題を学生間で議論し報告できるようにしておくこと。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第13回 | テーマ別講義:大規模災害(東日本大震災等)における復興まちづくりの課題(ゼミ形式) 過去の大災害における住まいの確保方策や復興まちづくりの事例を題材に、防災まちづくりのあり方を考える。 | 【事前学習】今回のテーマで議論すべき内容を質問できるようにまとめておくこと。 【事後学習】今回のテーマ課題を学生間で議論し報告できるようにしておくこと。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第14回 | まとめ ―テーマ別講義のまとめ①:今後の都市居住環境の課題 | 【事前学習】今までのテーマで議論すべき内容を質問できるようにまとめておくこと。 【事後学習】今回議論を整理し、報告できるようにしておくこと。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第15回 | まとめ ―テーマ別講義のまとめ②:今後の都市居住環境の課題 | 【事前学習】今までのテーマで議論すべき内容を質問できるようにまとめておくこと。 【事後学習】今回議論を整理し、報告できるようにしておくこと。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
その他
教科書 | |
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
薬袋奈美子 他著 「生活の視点でとく都市計画第2版」
山口幹幸、川崎直宏共著『人口減少時代の住宅政策』鹿島出版会2015年[978-4306046306]
川崎直宏著『これからの住まい』岩波新書 岩波書店2022年[978-4004319245]
基礎知識として各自勉強しておくことが望ましい。
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成績評価の方法 及び基準 |
平常の授業への取組や必要に応じて課題レポートを実施し、統合して評価する。平常の授業態度(20%)と講義内に課すゼミ報告レポート(40%)、及び最終講義時に提出の論述式のレポート(40%)を目安とする。 |
質問への対応 | 授業中に理解できないところがあった場合、質問内容を整理し授業終了後に質問すること。 |
研究室又は 連絡先 |
連絡先:ka-watakabe@ichiura.co.jp |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
第4回から第13回までは設定されたテーマによるゼミ形式になります。各テーマは固定的に考えず、受講学生の皆さんの関心の高いものに調整したいと考えています。 |