2025年 大学院理工学研究科 シラバス - 建築学専攻
設置情報
科目名 | 建築材料特論Ⅱ | ||
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設置学科 | 建築学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 一瀬 賢一 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜3 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | C53B |
クラス |
概要
学修到達目標 | 建築物の長寿命化は地球環境保全の観点から非常に重要な課題である。特にRC造建築物のコンクリートの耐久性に関する知見は建築学を学ぶものにとって必要不可欠である。この授業では主としてRC造建築物に生じる劣化現象のメカニズム、調査・診断・対策、設計・工事、耐久設計手法に関して実務に対応できる知識・能力を修得できる。また長寿命化、地球環境保全に寄与できる最新のコンクリート技術を習得できる。 本授業科目はDP1・3・5・6及びCP1・3・5・6に該当しています。 |
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授業形態及び 授業方法 |
「対面授業」とする。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
鉄筋コンクリート構造物の劣化メカニズム、調査・診断・対策技術に興味がある人が対象 |
授業計画
第1回 | 鉄筋コンクリート造建築物に生じる劣化現象(ひび割れ,中性化,鉄筋腐食など)について説明する | 【事前学習】シラバスの内容に関連する図書に従って予習を行う 【事後学習】授業で理解したことをまとめ、復習する | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
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第2回 | コンクリートの中性化進行のメカニズムについて説明する | 【事前学習】事前に配布・提示した資料に基づき予習する 【事後学習】授業で理解したことをまとめ、復習する | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第3回 | コンクリート構造物の塩害による鉄筋腐食のメカニズムについて説明する | 【事前学習】事前に配布・提示した資料に基づき予習する 【事後学習】授業で理解したことをまとめ、復習する | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第4回 | コンクリートの凍害,アルカリ骨材反応,化学腐食による劣化メカニズムについて説明する | 【事前学習】事前に配布・提示した資料に基づき予習する 【事後学習】授業で理解したことをまとめ、復習する | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第5回 | コンクリートの各種ひび割れの発生メカニズム、火災による劣化について説明する | 【事前学習】事前に配布・提示した資料に基づき予習する 【事後学習】授業で理解したことをまとめ、復習する | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第6回 | 高強度コンクリートと高流動コンクリートについて説明する | 【事前学習】事前に配布・提示した資料に基づき予習する 【事後学習】授業で理解したことをまとめ、復習する | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第7回 | 環境負荷低減型のコンクリートについて説明する | 【事前学習】事前に配布・提示した資料に基づき予習する 【事後学習】授業で理解したことをまとめ、復習する | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第8回 | 鉄筋コンクリート造建築物の耐久性調査・診断方法 (1)調査手法1 | 【事前学習】事前に配布・提示した資料に基づき予習する 【事後学習】授業で理解したことをまとめ、復習する | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第9回 | 鉄筋コンクリート造建築物の耐久性調査・診断方法 (2)調査手法2 | 【事前学習】事前に配布・提示した資料に基づき予習する 【事後学習】授業で理解したことをまとめ、復習する | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第10回 | 鉄筋コンクリート造建築物の耐久性調査・診断方法 (3)調査手法3 | 【事前学習】事前に配布・提示した資料に基づき予習する 【事後学習】授業で理解したことをまとめ、復習する | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第11回 | 鉄筋コンクリート造建築物の耐久性調査・診断方法 (4)対策と補修・補強工法1 | 【事前学習】事前に配布・提示した資料に基づき予習する 【事後学習】授業で理解したことをまとめ、復習する | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第12回 | 鉄筋コンクリート造建築物の耐久性調査・診断方法 (5)対策と補修・補強工法2 | 【事前学習】事前に配布・提示した資料に基づき予習する 【事後学習】授業で理解したことをまとめ、復習する | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第13回 | 鉄筋コンクリート造建築物の耐久性調査・診断方法 (6)コンクリートの劣化現象レポート発表・討論 | 【事前学習】事前に配布・提示した資料に基づき予習する 【事後学習】授業で理解したことをまとめ、復習する | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第14回 | 鉄筋コンクリート造建築物の耐久性調査・診断方法 (7)コンクリートの劣化現象まとめ1 | 【事前学習】事前に配布・提示した資料に基づき予習する 【事後学習】授業で理解したことをまとめ、復習する。理解度確認レポートを作成・提出する | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第15回 | 鉄筋コンクリート造建築物の耐久性調査・診断方法 (8)コンクリートの劣化現象まとめ2 | 【事前学習】事前に配布・提示した資料に基づき予習する 【事後学習】授業で理解したことをまとめ、復習する | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
その他
教科書 |
特定の教科書は使用しない。適宜資料を配布します。
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
日本建築学会 『鉄筋コンクリート造建築物の耐久設計施工指針・同解説[ISBN978-4-8189-1075-1]』 日本建築学会 2016年 第2版
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成績評価の方法 及び基準 |
平常レポートとその内容に対する発表(50%)と理解度確認期間に実施するレポート(50%)の結果を併せて総合的に評価する。 |
質問への対応 | 講義の前後の時間帯およびメールにて受け付ける。回答は、内容によって個別または講義の中で行う。 |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎タワー・スコラ9階 (902号室) 一瀬賢一(ichise.kenichi20@nihon-u.ac.jp) |
オフィスアワー |
金曜 駿河台 10:00 ~ 16:00
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学生への メッセージ |
コンクリート構造物は、施工時、施工後の不具合や長期における劣化などが生じます。将来、設計事務所や建設会社などに就職した場合、コンクリート構造物の耐久性に関する知識があれば、業務に大いに役立ちます。 |