2025年 大学院理工学研究科 シラバス - 建築学専攻
設置情報
科目名 | 司法と建築 | ||
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設置学科 | 建築学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 井上・大森・冨田 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜4 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | C54C |
クラス |
概要
学修到達目標 | 建築の計画・設計・施工・監理・契約等に関わり、建築主と建築事業者・販売者・監理者間でトラブルや訴訟事件が多発している。本講では、各種建築紛争の実情を学修し、建築の専門家の立場から、技術者責任、アカウンタビリティーの重要性・必要性を示すと共に、実際の民事訴訟事件を示し、紛争の未然防止及び解決のための方法を理解することを学修到達目標とする。 |
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授業形態及び 授業方法 |
対面授業 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
専攻している専門分野における不具合事象について調べておくこと。 毎回の授業後には、復習を行うこと。授業終了時に次回の授業内容について解説するので、対象の範囲を予習しておくこと。 |
授業計画
第1回 | 教科ガイダンス 建築関連の民事紛争の実態を解説し,本講座の扱う内容,授業の進め方等について説明する。 | 【事前学習】事前に建築関連の民事紛争について質問できるようにまとめておくこと。 【事後学習】授業内での配布資料を読みこみ復習しておくこと。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
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第2回 | 建築紛争の解決への建築学会の取組み~司法支援建築会議と裁判所~ 建築学会に設置されている「司法支援建築会議」の内容を解説し,紛争解決・未然防止のための対応方法を示す。 | 【事前学習】「司法支援建築会議」について質問できるようにまとめておくこと。 【事後学習】授業内での配布資料を読みこみ復習しておくこと。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第3回 | 「遮音とカビ」判例解説 吸湿しやすいグラスウールなど繊維系の吸音材とカビに関連する裁判例を解説し、同種の紛争予防方法について示す。 | 【事前学習】吸音材と湿気の問題について質問できるようにまとめておくこと。 【事後学習】授業内での配布資料を読みこみ復習しておくこと。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第4回 | 建築紛争の解決 建築紛争の解決方法及び予防方法について理解し、建築紛争の多様な解決の在り方について理解することを目標とする。 | 【事前学習】建築紛争の解決方法にはどのような方法があるか、調べておくこと。 【事後学習】授業内での配布資料を読みこみ復習しておくこと。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第5回 | 建築紛争と法律 建築生産活動に不可避的に関わる公法と私法の分類を適切に理解し、特に建築紛争における司法の重要性について理解することを目標とする。 | 【事前学習】事前に「公法」と「私法」について調べておくこと。 【事後学習】授業内での配布資料を読みこみ復習しておくこと。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第6回 | 建築生産プロセスと建築確認 建築生産プロセスを理解するとともに、建築生産プロセスにおいて重要な役割を果たしている建築確認について理解することを目標とする。 | 【事前学習】事前に「建築確認」について調べておくこと。 【事後学習】授業内での配布資料を読みこみ復習しておくこと。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第7回 | 設計者の法的責任 建築生産主体のうち、建築設計者の法的責任について、裁判事例を元に理解することを目標とする。 | 【事前学習】事前に、建築設計者の責任について調べておくこと。 【事後学習】授業内での配布資料を読みこみ復習しておくこと。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第8回 | 施工者の法的責任 建築生産主体のうち、建築施工者の法的責任について、裁判事例を元に理解することを目標とする。 | 【事前学習】事前に、建築施工者の責任について調べておくこと。 【事後学習】授業内での配布資料を読みこみ復習しておくこと。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第9回 | 工事監理者の法的責任 建築生産主体のうち、工事監理者の法的責任について、裁判事例を元に理解することを目標とする。 | 【事前学習】事前に、工事監理者の責任について調べておくこと。 【事後学習】授業内での配布資料を読みこみ復習しておくこと。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第10回 | 建築と知的財産権1(著作権) 建築に関する知的財産権のうち、著作権について理解することを目標とする。 | 【事前学習】事前に、建築に関する著作権について調べておくこと。 【事後学習】授業内での配布資料を読みこみ復習しておくこと。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第11回 | 建築と知的財産権2(意匠権と特許権) 建築に関する知的財産権のうち、意匠権と特許権について理解することを目標とする。 | 【事前学習】事前に、建築に関する意匠権と特許権について調べておくこと。 【事後学習】授業内での配布資料を読みこみ復習しておくこと。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第12回 | 建築関係者の責任(まとめ) 第7回〜第9回で学んだ建築設計者、施工者、工事監理者について役割を確認し、各々の責任について、裁判事例を元に理解を深めることを目標とする。 | 【事前学習】事前に、第7回〜第9回で学んだ内容について再度確認しておくこと。 【事後学習】授業内での配布資料を読みこみ復習しておくこと。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第13回 | 建築主事等の責任 建築生産主体のうち、建築主事等の法的責任について、裁判事例を元に理解することを目標とする。 | 【事前学習】事前に、建築主事等の責任について調べておくこと。 【事後学習】授業内での配布資料を読みこみ復習しておくこと。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第14回 | 生活妨害型の建築紛争 生活妨害型の建築紛争について、その種類や内容、紛争解決上重要となる「受任限度」の考え方について、裁判事例を元に理解することを目標とする。 | 【事前学習】事前に、生活妨害型の建築紛争の種類や「受任限度」について調べておくこと。 【事後学習】授業内での配布資料を読みこみ復習しておくこと。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
第15回 | 裁判所の見学・レポートの課題:東京地裁民事22部を中心に 実際に裁判所を訪問し、建築訴訟の実相を学ぶとともに、建築紛争に関する現状および問題点の総括を行い,「環境工学的課題とその解決手段」という観点からレポートの作成を行う。 | 【事前学習】これまでの資料を読み復習しておくこと。 【事後学習】授業内で出題された課題のレポートを作成すること。 | 【事前学習】2時間 【事後学習】2時間 |
その他
教科書 |
必要なプリントを適宜配布する。
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
参考書は講義中に紹介する。
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成績評価の方法 及び基準 |
複数回のレポートによって評価する。 |
質問への対応 | 随時 |
研究室又は 連絡先 |
inoue.katsuo@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
金曜 駿河台 13:00 ~ 15:00 SB208(井上)
火曜 駿河台 12:15 ~ 13:15 冨田
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学生への メッセージ |