2025年 大学院理工学研究科 シラバス - まちづくり工学専攻
設置情報
科目名 | 観光まちづくり特論 | ||
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設置学科 | まちづくり工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 押田 佳子 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜6 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | E16A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 本特論では,「観光まちづくり」による新たな地域活性化システムを学ぶにあたり,地域計画論や都市計画学の知見をもとに,空間整備をはじめとするハード面とサービスや産業などの諸活動や交流,教育などのソフト面,双方からのアプローチより捉え,具体的な地域の諸問題を解決する方法論について学修し,理解を深める. |
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授業形態及び 授業方法 |
「対面授業」にて,実施する. 第12回以降,実例を踏まえたグループワーク,ディスカッション形式を取り入れる. |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
都市・地域計画および観光まちづくりなどに関心が高い受講生が望まれる. |
授業計画
第1回 | はじめに:授業のねらい,授業の流れ,受講ルール等について説明する. | 【事前学修】わが国の観光動向についてニュースや観光庁HPを参照しておく 【事後学修】本講義で配布したレジュメを読み返し,復習する | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
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第2回 | わが国の観光動向:近代以降の日本の観光動向について説明する. | 【事前学修】わが国の観光動向についてニュースや観光庁HPを参照しておく 【事後学修】本講義で配布したレジュメを読み返し,復習する | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第3回 | 東京,首都圏の観光動向:地方観光との差異を示しながら,東京および首都圏の観光動向について説明する. | 【事前学修】観光地や公園等にある外国人向けのパンフレットを参照する 【事後学修】本講義で配布したレジュメを読み返し,復習する | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第4回 | 観光の地方格差を考える:第3回の内容を踏まえ,地方観光の現状をインバウンド観光の動向を中心に説明する. | 【事前学修】地方の観光都市について調べておく 【事後学修】本講義で配布したレジュメを読み返し,復習する | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第5回 | レクリエーション空間計画論:人気観光地を中心に観光施設や公共空間設計の実例を紹介する. | 【事前学修】観光地の施設や公共空間設計の実例について調べておく 【事後学修】本講義で配布したレジュメを読み返し,復習する | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第6回 | コンテンツツーリズムによる観光まちづくり:観光に関連するコンテンツとその実例を紹介する. | 【事前学修】コンテンツツーリズムの実例について調べておく 【事後学修】本講義で配布したレジュメを読み返し,復習する | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第7回 | 事例①歴史的観光地―鎌倉を対象として:鎌倉観光の構成について紹介する. 【レポート課題】自分のまちの観光計画に目を通し,「➀観光の特徴」「➁観光の課題」「➂➁の解決策として考えられること」をまとめる | 【事前学修】鎌倉のまちや観光の実態について調べておく 【事後学修】本講義で配布したレジュメを読み返し,復習する | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第8回 | 事例②都市近郊におけるエコツーリズム:様々な主体によるエコツーリズム商品の実例,特に「観光商品」の組み立てについて紹介する. | 【事前学修】エコツーリズムの実例について調べておく 【事後学修】本講義で配布したレジュメを読み返し,復習しておくこと | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第9回 | 事例③インバウンド促進とオーバーツーリズム―京都・鎌倉を対象として | 【事前学修】世界遺産,キャリング・キャパシティの実例について調べておく 【事後学修】本講義で配布したレジュメを読み返し,復習する | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第10回 | 事例④:わが国における観光危機管理―伊豆大島と熊本を対象として | 【事前学修】】内閣府の「観光危機管理計画」HPに目を通しておく(120分) 【事後学修】本講義で配布したレジュメを読み返し,復習する(2時間) | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第11回 | 事例⑤:アフターコロナの観光を考える | 【事前学修】観光庁の「白書」HPに目を通しておく(120分) 【事後学修】本講義で配布したレジュメを読み返し,復習する(120分) | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第12回 | グループワーク①:観光まちづくりの課題を抽出する(特に観光容量に着目して) | 【事前学修】予め提示された自然観光地の現状と課題について抽出しておく 【事後学修】ディスカッションを通じて,議論の振り返りをする | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第13回 | グループワーク②:観光まちづくり課題の解決策を検討 | 【事前学修】エコツーリズムの実例について調べておく 【事後学修】本講義で配布したレジュメを読み返し,復習しておくこと | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第14回 | グループワーク③:過去2回のグループワークで得られた成果を発表,公表する. 【最終課題レポート出題】アフターコロナ(5類移行後)の観光動向について,具体的な都市名を挙げて説明する. | 【事前学修】振り返りをもとに,プレゼンテーションを完成させる 【事後学修】ディスカッションを通じて,議論の振り返りをする | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第15回 | 観光まちづくりのこれから:ディスカッション,レポート課題の主旨および解説 | 【事前学修】 これまでに本講義で配布したレジュメを読み返し,取りまとめる 【事後学修】 レポート課題への解説より,理解が難しい箇所を再確認する | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
その他
教科書 |
必要な資料を適宜CST-VOICEにアップする.
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
必要な資料を適宜配布する.
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成績評価の方法 及び基準 |
講義内レポート20%,最終課題レポート30%,およびディスカッションの結果50%で評価する. なお,11回以上出席していない場合は採点しません. |
質問への対応 | 随時受け付けます,メールでアポイントを取ることが望ましい. |
研究室又は 連絡先 |
研究室:タワースコラ12階1205室(押田研究室) Mail:oshida.keiko*nihon-u.ac.jp (*を@にしてください) |
オフィスアワー |
金曜 駿河台 12:30 ~ 13:00 タワースコラ12階1205室(押田研究室)
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学生への メッセージ |
観光は地域における消費の増加や新たな雇用の創出など幅広い経済効果や地域の方々が誇りと愛着を持つことができる活力に満ちた地域社会の実現をもたらすことから,近年推進されていますが,現実的には地域づくりに観光を有効的に活かしている地域が未だ多くない状況にあります.地域における観光開発に求められる諸知識を身につけ,地域を観光により活性化する手法を考察,提案できるようになることを目的とします. |