2025年 大学院理工学研究科 シラバス - まちづくり工学専攻
設置情報
科目名 | 地域・都市経営特論 | ||
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設置学科 | まちづくり工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 佐竹・工藤 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜1 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | E21A |
クラス | |||
その他 | 実務経験のある教員による授業科目 |
概要
学修到達目標 | 近年の人口減少と超高齢社会の進展により,国内の様々な地域や都市においては,持続的発展を可能とするまちづくりの実践が求められている。本講座は,近年の農山漁村や都市におけるまちづくりの施策や事業例等の取り組みについて地域・都市経営の観点から整理し,持続的発展を可能とするまちづくりに向けた事業(ビジネス)を起業又は再生する視点の習得を目標とする。 |
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授業形態及び 授業方法 |
本講座はオムニバス形式の対面授業で行い,景観,環境,都市計画等に係る計画,設計及び持続可能な都市・地域づくりを実践する実務担当者と,建物を整備、管理及び運営する事業を設計する「事業設計(プロジェクトデザイン)」の実務担当者が,持続的発展を可能とするまちづくりに向けた事業(ビジネス)を起業又は再生する計画を検討するために必要な事項について,近年の実務における動向を踏まえながらパワーポイントと配布資料を併用して講義する。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
各回の授業前までに授業内容のテーマに関連する情報等について情報検索などにより確認して理解を深めておくこと。 最終的に特定の地域や都市を自由に選定し、その持続的発展を可能とする事業(ビジネス)を起業又は再生する計画を提案するレポート(A4判5枚程度)の提出を求めることから,各回の授業内容を参考としながらレポートの作成に向けて準備すること。 |
授業計画
第1回 | 本講座の全体の構成と内容の説明(シラバスを用いて) ・課題(最終レポート)の説明 ~6W3Hのフレームワーク~ ・持続可能な都市・地域とは? ~「SDGs未来都市」の考え方~ ・地域や都市をどのように見るべきか? | 事前学修:次回の講義内容について、情報検索などを行い、理解を深めておくこと 事後学修:学習した内容について、各自関連資料を探してまとめ、教員・他学生に対し発表できるようにしておくこと | 事前学修:2時間 事後学修:2時間 |
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第2回 | 都市・地域と第三次産業をめぐる現状 ・都市・地域と第三次産業をめぐる現状 ・地域の状態を見る視点の例 ・「デジタル田園都市国家構想」について | 事前学修:次回の講義内容について、情報検索などを行い、理解を深めておくこと 事後学修:学習した内容について、各自関連資料を探してまとめ、教員・他学生に対し発表できるようにしておくこと | 事前学修:2時間 事後学修:2時間 |
第3回 | 都市・地域の競争力強化~「まち・ひと・しごと」創生に関する取り組み ・脱炭素地域づくり(地域脱炭素) ・総務省「地域経済好循環推進プロジェクト」と「ローカル10,000プロジェクト」 ・「日本版DMO」と「観光地域づくり」 ・観光DX | 事前学修:次回の講義内容について、情報検索などを行い、理解を深めておくこと 事後学修:学習した内容について、各自関連資料を探してまとめ、教員・他学生に対し発表できるようにしておくこと | 事前学修:2時間 事後学修:2時間 |
第4回 | 農山漁村における活性化の取り組み ・島根県隠岐郡海士町における取り組み(離島の地方創生) ・徳島県勝浦郡上勝町における取り組み(葉っぱビジネス) | 事前学修:次回の講義内容について、情報検索などを行い、理解を深めておくこと 事後学修:学習した内容について、各自関連資料を探してまとめ、教員・他学生に対し発表できるようにしておくこと | 事前学修:2時間 事後学修:2時間 |
第5回 | 都市における活性化の取り組み ・東京都の都心部における都市再生の取り組み ・東京都の郊外部における都市再生の取り組み | 事前学修:次回の講義内容について、情報検索などを行い、理解を深めておくこと 事後学修:学習した内容について、各自関連資料を探してまとめ、教員・他学生に対し発表できるようにしておくこと | 事前学修:2時間 事後学修:2時間 |
第6回 | 地域・都市経営における活性化の取り組み ・社会経済環境の変化への適応を図るための取り組み ・持続的発展を可能とするまちづくりに向けた取り組み | 事前学修:次回の講義内容について、情報検索などを行い、理解を深めておくこと 事後学修:学習した内容について、各自関連資料を探してまとめ、教員・他学生に対し発表できるようにしておくこと | 事前学修:2時間 事後学修:2時間 |
第7回 | 地域・都市経営における事業(プロジェクト)の活用 ・官民連携事業の活用 ・市民協働事業の活用 | 事前学修:次回の講義内容について、情報検索などを行い、理解を深めておくこと 事後学修:学習した内容について、各自関連資料を探してまとめ、教員・他学生に対し発表できるようにしておくこと | 事前学修:2時間 事後学修:2時間 |
第8回 | 取組事例紹介① ・環境資源を活用した再生可能エネルギー事業(岐阜県中津川市 小水力発電事業) ・再生可能エネルギー導入に取組む意義 ・取組事例紹介 ・脱炭素社会の将来イメージ | 事前学修:次回の講義内容について、情報検索などを行い、理解を深めておくこと 事後学修:学習した内容について、各自関連資料を探してまとめ、教員・他学生に対し発表できるようにしておくこと | 事前学修:2時間 事後学修:2時間 |
第9回 | 取組事例紹介② ・地域の特産品づくり等による活性化の取組み(神奈川県開成町 瀬戸酒造店) | 事前学修:次回の講義内容について、情報検索などを行い、理解を深めておくこと 事後学修:学習した内容について、各自関連資料を探してまとめ、教員・他学生に対し発表できるようにしておくこと | 事前学修:2時間 事後学修:2時間 |
第10回 | 取組事例紹介③ ・地域資源を活かした観光活性化への取組み(山梨県南アルプス市 着地型観光事業) ・地域資源を活かしたツアーの実施 ・ポストコロナに向けた取組 ・高付加価値化に向けた取組 | 事前学修:次回の講義内容について、情報検索などを行い、理解を深めておくこと 事後学修:学習した内容について、各自関連資料を探してまとめ、教員・他学生に対し発表できるようにしておくこと | 事前学修:2時間 事後学修:2時間 |
第11回 | 取組事例紹介④ ・鉄道事業者による地域活性化の取り組み(鳥取県八頭郡若桜町 若桜鉄道) | 事前学修:次回の講義内容について、情報検索などを行い、理解を深めておくこと 事後学修:学習した内容について、各自関連資料を探してまとめ、教員・他学生に対し発表できるようにしておくこと | 事前学修:2時間 事後学修:2時間 |
第12回 | 取組事例紹介⑤ ・プロスポーツによる地域活性化の取り組み(神奈川県横浜市 横浜スタジアム等) | 事前学修:次回の講義内容について、情報検索などを行い、理解を深めておくこと 事後学修:学習した内容について、各自関連資料を探してまとめ、教員・他学生に対し発表できるようにしておくこと | 事前学修:2時間 事後学修:2時間 |
第13回 | 取組事例紹介⑥ ・商店街等の再生を図る取り組み(宮崎県日南市油津商店街等) | 事前学修:次回提出レポートをまとめておくこと 事後学修:学習した内容について、各自関連資料を探してまとめ、教員・他学生に対し発表できるようにしておくこと | 事前学修:2時間 事後学修:2時間 |
第14回 | 最終課題発表および討議1 ・レポート提出、各受講者からの発表 | 事前学習:他の受講者からの発表について、類似事例などの情報検索などを行い、理解を深めておくこと 事後学習:学習した内容について、各自関連資料を探してまとめ、教員・他学生に対し発表できるようにしておくこと | 事前学修:2時間 事後学修:2時間 |
第15回 | 最終課題発表および討議2 ・講評、受講者とのディスカッション | 事前学習:他の受講者からの発表について、類似事例などの情報検索などを行い、理解を深めておくこと 事後学習:学習した内容について、各自関連資料を探してまとめ、教員・他学生に対し発表できるようにしておくこと | 事前学修:2時間 事後学修:2時間 |
その他
教科書 |
授業時に必要資料を適宜配布する。
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
参考書等は授業において紹介する。
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成績評価の方法 及び基準 |
持続的発展を可能とするまちづくりに向けた事業(ビジネス)を起業又は再生する計画を提案するレポート(A4判5枚程度)の内容及び発表について,選定した地域や都市における持続的発展を可能とするまちづくりに向けた事業課題の設定の妥当性,当該課題への対応を図るための事業(ビジネス)を起業又は再生する計画の提案内容の合理性及び具体性などの観点から,持続的発展を可能とするまちづくりに向けた事業(ビジネス)を起業又は再生する視点の習得度合を評価する。 |
質問への対応 | 工藤 誠 株式会社オリエンタルコンサルタンツ 都市政策・デザイン部 Tel:080-5481-8004 Email:kudoh-mk★oriconsul.com(★を@へ変更すること) 佐竹 建郎 日本大学理工学部非常勤講師 Tel:090-4591-9383 Email:satake.tatsuro20★nihon-u.ac.jp(★を@へ変更すること) |
研究室又は 連絡先 |
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オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
持続的発展を可能とするまちづくりの実現に向けて,自らが具体的に行動するために必要な「好奇心」,「当事者意識」及び「コミュニケーション能力」を高めることに意欲的になることを期待する。 |