2025年 大学院理工学研究科 シラバス - まちづくり工学専攻
設置情報
科目名 |
社会と福祉まちづくり特論
共通テーマである「公共」とはなにかから、個人の権利と社会との関係を工学的視座から考察する
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設置学科 | まちづくり工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 八藤後 猛 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜4 水曜6 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | E34A E36A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 人間生活をその対象としてテーマを構成する広義の理・工学系、医療・福祉系専門職もしくは研究者として身につけてもらいたい、「社会」と「個人」とのコミュニケーションともいえる社会福祉からまちづくりを概観する。それによって、受講者とその専門領域(まちづくりほか、理工系専門領域)を真に人間の幸福のための援助技術として捉え、発展させることを目標としている。受講によって、社会における工学者の役割をより深く知ること、ならびに公共と個人の対立が起こったときに、適切に対応できる素養を身につける。 |
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授業形態及び 授業方法 |
すべて対面授業とする。基本的には教室における全受講者との講義形式で行う。 毎回、講義に対する質問紙を配布し、それに答える形式で担当教員と学生とのインタラクティブなコミュニケーションを目指している。 各回講義時間中において、講義内容に関する自身の考えや疑問点などの小レポートを毎回課す。これらについての回答は、必要に応じて次回の講義において紹介、回答される。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
受講のための予備知識はとくに必要ではない。 講義後は講義内容の整理は毎回行い、疑問点は質問等によって解決しておくこと。 |
授業計画
第1回 | 社会福祉とは/原点ともいえる救貧の考え方を通して、国のちがいや歴史的変遷をたどりながら、援助する側(社会)と援助される側の関係を読み解き、リバタリアンパターナリズム(緩やかな介入主義)をはじめとした思想による近代国家における社会福祉が確立するまでを概観する。 | 【事前学修】社会福祉とはなにかを様々な先人たちが探求している。その中から一つをひもとき、自分なりにまちづくりに生かすことができる視点がどこにあるかを説明できるようにしておく。 【事後学修】講義内容について、紹介があった関連図書、資料、文献などを利用して、その理解を深めていく。 | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
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第2回 | ノーマライゼーション/1950年代北欧から始まったノーマライゼーション思想は、またたく間に中欧、北米へと広がっていった。バンクミケルセンのこうした平等思想は、なぜこのように世界に広がったのか。そして、それらは受け止める国々の平等、権利思想と絡まりながら、各国や地域で独自の展開がみられる。その過程と背景を考察し、次回以降のまちづくり運動へ至る伏線とする。また公共トイレが年代を追うごとに「車椅子トイレ」→「多機能トイレ」→「バリアフリートイレ」へと名を変えている背景から、多様な人々の社会共存に関する変遷について考察する。さらに2023年度からは鉄道事業者によるバリアフリー対策のための運賃の値上げが一斉に認可、実施された。バリアフリー施設を利用しない者がなぜこうした負担をする必要があるのかを考察する。 | 【事前学修】次回講義内容についてシラバス内キーワードから、Web検索を行い、どのような思想か、それをどのように実践しているのかについて概要をあらかじめ把握しておくこと。 【事後学修】講義内容について、紹介があった関連図書、資料、文献などを利用して、その理解を深めていく。 | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第3回 | 福祉国家の成り立ち/そもそも社会福祉とは、だれが主体になってだれに対して行うのか。これらは歴史的にみると、近代の数年間だけでも大きく揺れ動いている。貧困とは、福祉的援助が必要な人とはどのような人々を指すのか。貧困はなぜ発生し、その責任はどこにあるのか。障害者はなぜがんばらなくてはならないのか。障害者の呼称として実際には英語圏では使われていない「チャレンジド」が、我が国では広まっているのはなぜか。こうした問題について紐解く過程において、福祉的援助について立場によって多様な価値観、そして思惑があることがわかる。 障害とは 障害学とは/そもそも援助の対象となる「障害」とはなにか。この概念によって、その対象は大きく変わる。「障害」は福祉支援制度の対象となり、それとともに制度的意図によって「障害」の範囲が変わってきた。そして近代になって障害はそれまでの「自身の不幸を背負った対象」から「環境によって問題が顕在化した対象」へと変化する。それは社会福祉自体が、福祉まちづくりなどにおける工学的解決が注目されるのと時を同じくしている。 | 【事前学修】次回講義内容についてシラバス内キーワードから、Web検索を行い、どのような思想か、それをどのように実践しているのかについて概要をあらかじめ把握しておくこと。 【事後学修】講義内容について、紹介があった関連図書、資料、文献などを利用して、その理解を深めていく。 | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第4回 | 障害者の権利条約から差別解消法/障害者の人権及び基本的自由の享有を確保し,障害者の固有の尊厳の尊重を促進することを目的として,障害者の権利の実現のための措置等について定める条約が2006年国連によって採択され、2014年我が国は批准した。時を同じくこれを国内法で具体化するための法律「差別解消法」へとつながっている。権利条約は、どのような背景で生まれたのか、差別とはどのようなものをいうのか、福祉施策、まちづくり、そして人々の処遇についてなにが変わっていくのかを概観する。 | 【事前学修】次回講義内容についてシラバス内キーワードから、Web検索を行い、どのような思想か、それをどのように実践しているのかについて概要をあらかじめ把握しておくこと。 【事後学修】講義内容について、紹介があった関連図書、資料、文献などを利用して、その理解を深めていく。 | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第5回 | 障害とリハビリテーション、そしてリハビリテーション工学/リハビリテーションも、不幸の原因となった疾病を治す対象から、環境へ適応させる対象、そして環境がそれらの人々に合わせる制度への改革、それ故まちづくりや工学的解決が期待されるようになる。 その一方で、聴覚障害者への福祉は機器として輝かしい期待を持って出現した人工内耳が、一部の当事者から拒絶されていた過去を考察する。やがて1980年WHOの国際障害分類が新たな障害観を提起したが、それらは今日どのように変容していったか。 | 【事前学修】次回講義内容についてシラバス内キーワードから、Web検索を行い、どのような思想か、それをどのように実践しているのかについて概要をあらかじめ把握しておくこと。 【事後学修】講義内容について、紹介があった関連図書、資料、文献などを利用して、その理解を深めていく。 | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第6回 | ソーシャルワーク/社会的援助者としての役割が期待されているソーシャルワーカーという職種がある。この援助とはどのようなものか。その援助は技術的背景をもって、時には援助者は被援助者に君臨することがある。ポストモダン思想の流れに位置づく専門職幻想である。これを医療、看護そして工学分野をも含むあらゆる専門職への疑義を唱えるものと捉え、これからの援助論を概観する。 | 【事前学修】次回講義内容についてシラバス内キーワードから、Web検索を行い、どのような思想か、それをどのように実践しているのかについて概要をあらかじめ把握しておくこと。【事後学修】講義内容について、紹介があった関連図書、資料、文献などを利用して、その理解を深めていく。 | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第7回 | 家族とは、そしてケアを科学する/高齢者、障害者への福祉サービスとしての「家族」と「介護」に焦点をあてる。近代国家における、家族がケアする「あたりまえ」はどのように形成されたのか。これらは家父長制度に始まる原始的家族から現代のような様々な家族形態への移行の過程、そしてジェンダー(社会的性差と役割)から読み解く。上野による「家族介護は幻想である」と言わしめた根拠はなにか。その一方で、介助者からの解放と自立の第一歩となるであろう電動車椅子が、当事者から拒絶されていたことがある現実を読み解く。 | 【事前学修】次回講義内容についてシラバス内キーワードから、Web検索を行い、どのような思想か、それをどのように実践しているのかについて概要をあらかじめ把握しておくこと。 【事後学修】講義内容について、紹介があった関連図書、資料、文献などを利用して、その理解を深めていく。 | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第8回 | 公共とは、公共哲学(1)/これらには常に「平等とはなにか」といった問いかけと、一つひとつの事項に答えを出す必要性に迫られることは少なくない。公共のために一定のルールの下、個人の権利が制限される場面があるが、社会学、公共哲学などの学問分野では、これらについてどのように向き合っているのかを概観する。そのうえで生命倫理、そして福祉機器の適正利用、まちづくりといった場面にこれらの思想を当てはめて考察する。 | 【事前学修】次回講義内容についてシラバス内キーワードから、Web検索を行い、どのような思想か、それをどのように実践しているのかについて概要をあらかじめ把握しておくこと。 【事後学修】講義内容について、紹介があった関連図書、資料、文献などを利用して、その理解を深めていく。 | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第9回 | 公共とは、公共哲学(2)/公共の概念は国によって大きな差がある。またわが国においても多様な考え方がある。それらを公共哲学の視点から整理し理解を深める。わが国において最終手段とされる「行政代執行」とはなにか。住民主体という理念があるにもかかわらず、こうした行政法はなぜ存在しているのかを考察する。そのうえで「公共」の名の下に個人の居住権、生活権、財産権の制限は可能なのかを1960年代成田空港問題、1970年代以降の沖縄基地問題等の社会問題をとおして、まちづくりの視点から考察する。 | 【事前学修】次回講義内容についてシラバス内キーワードから、Web検索を行い、どのような思想か、それをどのように実践しているのかについて概要をあらかじめ把握しておくこと。 【事後学修】講義内容について、紹介があった関連図書、資料、文献などを利用して、その理解を深めていく。 | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第10回 | 公共とは、公共哲学(3)/社会生活とリスクを社会的安寧の観点から考える。 1960年代には夢のエネルギーとして支持された原子力発電は、東日本大震災を機にすべて停止した期間もあった。しかし現在約40%の発電所が再稼働している(廃炉数を分母から除く)。また申請中のものを含めると、約半数が再稼働することになる。これはいつどのようにして合意されたのか。公共性の高い、わが国のエネルギー施策においてリスクをどのように評価しているのかを考察する。 また津波被害から逃れるための高台居住移転は世代交替により、もとの平地へと人々が戻る現象がある。長い歴史の中では必ずしも成功していない。高さ20mを超えるスーパー堤防は近代土木技術によって可能になったが、居住者にはなにをもたらしたであろうか。このような事例をとおして社会におけるインフラと人々の生活実態との乖離がおこる理由をリスク評価の視点から探求する。 | 【事前学修】次回講義内容についてシラバス内キーワードから、Web検索を行い、どのような思想か、それをどのように実践しているのかについて概要をあらかじめ把握しておくこと。 【事後学修】講義内容について、紹介があった関連図書、資料、文献などを利用して、その理解を深めていく。 | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第11回 | 人権とまちづくり/2020年代から新たに「人権モデル」に基づいた思想、ならびにそれによるまちづくりの実践が行われている。これはどのようなものか。かつて、そして現在も障害をもっている、ハンセン氏病に罹患したという理由のみで、強制的に社会から切り離されたり迫害された人々がいる。さらにその人々は旧優生保護法(1996年まで続く)により強制的に不妊手術を受けていた。障害者や病人へのこうした社会からの迫害は、ナチスドイツによるT4作戦で知られるが、同じことが最近までわが国で行われていたことは意外と知られていない。 また今日、JR九州に対して障害者らが起こした鉄道事業者の合理化による無人駅の撤廃を求める訴訟は、公共交通を維持するといった「公共性」と、利用者の「人権(移動権)」を前面に出した裁判である(公判中)。まさにまちづくりにおいて人権とはなにかが問われている。ややもすると公共の名の下に軽んじられてきた人権が、過去と現在でどのような変化があったのかを広い視座で概観し、まちづくりのあり方へと考究を進めていく。 | 【事前学修】次回講義内容についてシラバス内キーワードから、Web検索を行い、どのような思想か、それをどのように実践しているのかについて概要をあらかじめ把握しておくこと。 【事後学修】講義内容について、紹介があった関連図書、資料、文献などを利用して、その理解を深めていく。 | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第12回 | 視覚障害者と視覚障害者誘導用ブロック/視覚障害者への福祉施策の中でも、我が国が独自の展開を遂げたものに視覚障害者用誘導ブロックがある。他の福祉先進国にないこの都市設備がどのように生まれ、どのように独自の発展を遂げたのか。さらに一時福祉先進国からは蔑まされていたブロックが、その敷設方法を変えながら各国にどのように浸透したのかを社会背景とともに概観する。また、その色、形状、敷設方法の決定プロセスを知り、ときにはそれと対立した当事者におけるまちづくり運動史を読み解く。またこれとは別に景観論争へと発展した事例についても読み解く。 色覚障害をとりまく光と影、カラーユニバーサルデザイン/今から100年前に世界に先駆けて完成した石原式検査表は、世界中で使われることになった。しかしその感度の良さ故、色覚障害者にとって検査表の出現は歴史的に抑圧の始まりであったともいえる。2000年代に入ってから急激に工学やデザイン分野ではカラーユニバーサルデザイン(CUD)とその教育が普及した。急きょデザインプロダクト分野やデザイン教育の花形となったCUDは、抑圧された当事者を真に解放したのであろうか。教育現場では新たな問題が明らかになっている。その過程を概観し、今後のまちづくりにおけるカラーユニバーサルデザインを考察する。 | 【事前学修】次回講義内容についてシラバス内キーワードから、Web検索を行い、どのような思想か、それをどのように実践しているのかについて概要をあらかじめ把握しておくこと。 【事後学修】講義内容について、紹介があった関連図書、資料、文献などを利用して、その理解を深めていく。 | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第13回 | 精神障害者をとりまく社会、そして環境/その病態については、近代以前から認識され、時には宗教的な価値観とともに迫害されていた史実がある。我が国の近代精神医学史(地域・家族・福祉の歴史でもある)では呉秀三による在宅患者の全国調査はよく知られている。近代以降もそれらの施策は一貫して「社会」を「精神障害者」から保護する対象をとし、本人を社会構成員から除外していた歴史がある。このような状況は現在どのようになっているのか。障害学でいう「社会変容」は、精神障害者に対して達成しているのか。住宅・都市といったレベルでの解決方法が模索されている。2010年度に国交省で行われた調査をもとに、工学的支援の方法についても考察する。 | 【事前学修】次回講義内容についてシラバス内キーワードから、Web検索を行い、どのような思想か、それをどのように実践しているのかについて概要をあらかじめ把握しておくこと。 【事後学修】講義内容について、紹介があった関連図書、資料、文献などを利用して、その理解を深めていく。 | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第14回 | 発達障害と社会/近年明らかになってきた新たな障害の概念である。これはわれわれの「障害観」を根本から覆すものになった。人間一人ひとりの行動について、これまで単なる「個別性」で片付けられていたものが科学的に明らかになってくるようになってから、他の人と異なった行動をとる人を社会が「障害者」として認識するようにもなった。これは当事者や家族にとって解放の機会だったのか、新たな抑圧の始まりだったのか。人々が個別にもつスペクトラム(個別性)が要求する社会環境は個別性が高く、時としてユニバーサルデザインを阻むこともある。こうした多様性を社会が認めていくといった合意形成を目指すその一方で、この一方的な個人肯定が社会環境を積極的に変えていくといった、近代以降のソーシャルワークを否定することにならないかなど多面的に考察する。そして工学的視点からこれからの環境設定はどのようにあるべきかを考察する。 | 【事前学修】次回講義内容についてシラバス内キーワードから、Web検索を行い、どのような思想か、それをどのように実践しているのかについて概要をあらかじめ把握しておくこと。 【事後学修】講義内容について、紹介があった関連図書、資料、文献などを利用して、その理解を深めていく。 | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第15回 | 居住地域等による居住者への差別問題/現在も残る地域差別とはどのような社会背景のもとで現在まで続いてしまっているのか。地域への差別問題に対してまちづくり行政はどのような対応をし、今後の役割が期待されているのか。 反社会的組織と地域/どのような社会背景の中で両者はいわば「共存状態」を形成していたのか。暴対法では地域やまちづくり、市民との関係においてなにが変わったのか。現状と今後について考察する。 | 【事前学修】次回講義内容についてシラバス内キーワードから、Web検索を行い、どのような思想か、それをどのように実践しているのかについて概要をあらかじめ把握しておくこと。 【事後学修】講義内容について、紹介があった関連図書、資料、文献などを利用して、その理解を深めていく。 | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
その他
教科書 |
特にない。
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
講義の都度紹介する。
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成績評価の方法 及び基準 |
単位認定には、基本的に70%以上の出席が必要である。ただし、出席点は成績評価には考慮しない。 成績評価は主に受講期間中に1~2回ほど出題されるレポート課題による。 毎回の小レポートや学生とのインタラクティブな講義が行われたときは、そこにおける議論へのかかわりかた、発言頻度、講義への関心を示す内容(質問紙への回答内容を含む)などによって判断される。 |
質問への対応 | 講義後教室で、もしくは別日に研究室で随時対応する。下記オフィスアワー以外も対応する。 |
研究室又は 連絡先 |
研究室と連絡方法は、講義時に開示する。 |
オフィスアワー |
水曜 駿河台 12:10 ~ 13:00 場所は初回講義時に開示する。
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学生への メッセージ |
工学が人間-環境系を扱うことから、人間への環境適応の考え方が、これからの工学技術者、研究者には重要であり社会が求めていると考えている。それらの根拠となる、社会が人間に対してとる態度、すなわち社会福祉を読み解き、そこから福祉的な社会とまちづくりを目指すために必要な素養を身につけてもらいたい。 担当の八藤後は社会学や社会福祉学の専門教育を受けていない。しかし、建築職として福祉や医療、リハビリテーションの現場に勤務した経歴、ならびに多様な社会活動の経験がある。このような経験を生かし、あくまでも工学系研究者としての視点から社会や福祉を見つめ、読み解いていく。工学系を専門領域とする受講者から見て、違和感のない講義になると思う。 なお受講においては、社会学や社会福祉学などの特別な知識は必要ない。受講者の研究科、専攻は問わない。 |