2025年 大学院理工学研究科 シラバス - 機械工学専攻
設置情報
科目名 | 機械工学特別講義Ⅰ | ||
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設置学科 | 機械工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 河内 毅 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜1 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | F21A |
クラス | |||
その他 | 実務経験のある教員による授業科目 |
概要
学修到達目標 | 【到達目標1】鉄鋼材料が自動車を代表とする様々な産業や工業製品に活用されていることを理解する. 【到達目標2】原料から鉄鋼製品が製造されるまでのプロセス,および,鉄鋼製品,特に薄鋼板の自動車分野における利用技術を理解する. 【到達目標3】大学で学ぶ数学や力学が「ものづくり」において活用されることを実感する. |
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授業形態及び 授業方法 |
【授業形態】対面授業 【授業内容】鉄鋼メーカにおいて鉄の利用加工技術の研究開発に携わる講師による,鉄および鉄鋼材料の特性,鉄鋼製品の製造プロセス,および,工業製品(特に,自動車)における鉄鋼材料の活用についての講義を行う. 【授業方法】各回に事前に配布する資料の内容について講義する.講義中にいくつかの課題を出題するので,受講生による課題発表と討議を2回行う. |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
必須ではないが,材料力学,塑性加工,および,数学(微分積分や線形代数)に関する基礎知識を有することが望ましい. |
授業計画
第1回 | ガイダンス シラバスの内容を確認の上,授業に臨むこと. 講義内容とスケジュールについて説明するとともに,我々の身の回りにある鉄鋼製品を紹介する. | 特になし | 【事前学修】0時間 【事後学修】0時間 |
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第2回 | 鉄の起源 宇宙創成から現在に至るまでに鉄がどのように生まれたのか,現在の地球に存在する鉄について講義する | 【事前学修】原子の構造(原子核と電子)について基礎的な内容を理解しておく 【事後学修】配布するハンドアウトの見直し. | 【事前学修】1.5時間 【事後学修】1.5時間 |
第3回 | 鉄鋼材料の基礎 鉄鋼材料の特性について講義する | 【事前学修】金属材料(鉄,アルミ,銅など)の特性(強度,ヤング率,電気伝導度など)を調べておく 【事後学修】配布するハンドアウトの見直し. | 【事前学修】1.5時間 【事後学修】1.5時間 |
第4回 | 製銑 鉄鋼製品を製造するための原料と銑鉄を製造する高炉について講義する | 【事前学修】温室効果ガスのLCAを理解しておく 【事後学修】配布するハンドアウトの見直し.授業中に行う計算問題について再計算する. | 【事前学修】1.5時間 【事後学修】1.5時間 |
第5回 | 製鋼 銑鉄から鋼を製造する精錬工程と連続鋳造設備について | 【事前学修】過去に受講したことがあれば,伝熱工学について復習する. 【事後学修】配布するハンドアウトの見直し. | 【事前学修】1.5時間 【事後学修】1.5時間 |
第6回 | 圧延 熱間圧延工程について講義する.また,圧延理論を学ぶ. | 【事前学修】材料力学(ひずみと応力)について理解しておく. 【事後学修】配布するハンドアウトの見直し. | 【事前学修】1.5時間 【事後学修】1.5時間 |
第7回 | 厚板 鋼の変形と破壊の形態について講義する. | 【事前学修】第3回のハンドアウトを復習しておく 【事後学修】配布するハンドアウトの見直し. | 【事前学修】1.5時間 【事後学修】1.5時間 |
第8回 | レポート課題①の発表と討議 | 【事前学修】レポート課題のまとめ 【事後学修】討議内容のまとめと自信の発表内容の見直し | 【事前学修】9時間 【事後学修】3時間 |
第9回 | 鋼管・棒線 鋼管・棒線の製造プロセスについて講義する.また,上記鉄鋼製品への性能要件について学ぶ | 【事前学修】断面二次モーメントについて理解しておく. 【事後学修】配布するハンドアウトの見直し. | 【事前学修】1.5時間 【事後学修】1.5時間 |
第10回 | 薄板 冷間圧延工程について講義する,また,鉄鋼材料の強化機構について学ぶ. | 【事前学修】第3,6,7回のハンドアウトを復習しておく 【事後学修】配布するハンドアウトの見直し. | 【事前学修】1.5時間 【事後学修】1.5時間 |
第11回 | ものづくりにおける数値解析技術① 鉄鋼製品の製造およびその利用において活用されるCAE技術について学ぶ | 【事前学修】数値解析技術(数値積分法)について調べておく 【事後学修】配布するハンドアウトの見直し. | 【事前学修】1.5時間 【事後学修】1.5時間 |
第12回 | ものづくりにおける数値解析技術② 鉄鋼製品の製造およびその利用において活用されるCAE技術について学ぶ | 【事前学修】設計と数値解析技術(FEM,DEMなど)について調べておく.第11回のハンドアウトを復習しておく 【事後学修】配布するハンドアウトの見直し. | 【事前学修】1.5時間 【事後学修】1.5時間 |
第13回 | 鋼の利用技術① 薄板の成形(主に自動車部品を対象)について学ぶ. | 【事前学修】自動車の車体構造について調べておく.第11,12回のハンドアウトを見直しておく. 【事後学修】配布するハンドアウトの見直し. | 【事前学修】1.5時間 【事後学修】1.5時間 |
第14回 | 鋼の利用技術② 鉄鋼製品を利用する工業製品である自動車の性能(主に衝突安全性)について学ぶ | 【事前学修】自動車の車体構造について調べておく.第13回のハンドアウトを見直しておく. 【事後学修】配布するハンドアウトの見直し. | 【事前学修】1.5時間 【事後学修】1.5時間 |
第15回 | レポート課題②の発表と討議 | 【事前学修】レポート課題のまとめ 【事後学修】討議内容のまとめと自信の発表内容の見直し | 【事前学修】9時間 【事後学修】3時間 |
その他
教科書 | |
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
新日本製鉄(株) 『カラー図解 鉄と鉄鋼がわかる本』 単行本 日本実業出版社 2004年
カラー図解 鉄と鉄鋼がわかる本を参考書を読むことで,授業では伝えきれなかった事項や周辺知識を得ることができる
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成績評価の方法 及び基準 |
出席率および期間中に実施する課題発表(全2回)の内容で評価する. 【評価割合】 出席率:40% レポート:40% 課題および評価項目は講義中に説明する 発言:20% レポート発表時の質問内容から判定 |
質問への対応 | メールによる対応 |
研究室又は 連絡先 |
【メールアドレス】kawachi.a5q.takeshi@jp.nipponsteel.com 質問メールは下記を記載のこと 1.件名に「【質問(日大)】」+何についての質問か 例) 【質問(日大)】第2回授業に関する質問 2.本文に自身の研究テーマを簡単に(初めて質問する場合) |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |