2025年 大学院理工学研究科 シラバス - 精密機械工学専攻
設置情報
科目名 | 物質工学特論Ⅱ | ||
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設置学科 | 精密機械工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 内木場 文男 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜2 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | G52B |
クラス | |||
その他 | 実務経験のある教員による授業科目 |
概要
学修到達目標 | 本講義においては電子・原子の振る舞いを記述する固体物理学をベースにして半導体,IC,誘電体,磁性体,超電導体,形状記憶合金,自動車材料,医用材料,3D材料の基礎を修得することができる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
対面授業とする。補助的にオンデマンド配信による動画,資料配布を行う。 教員の実務経験をもとに最先端の物質・材料を開発あるいは扱う基礎を与える。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
物質・材料に関連した学部授業を履修していることが望ましい |
授業計画
第1回 | 物質産業を理解し進路を考える 1物質関連産業の構造 2高付加価値産業を支える学問 3電子産業 4自動車・機械産業 5医療福祉産業 | 【事前学習】これまでの物質・材料に関する教科書ノートを一通り復習し,内容を把握しておくこと 【事後学習】該当箇所を資料,ノート利用して復習すること | 2時間・2時間 |
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第2回 | 理論的概念の整理 1結晶の周期性 2量子力学 3状態密度関数 4バンド構造 5分布関数 6有効質量 | 【事前学習】資料の該当箇所,「理論的概念の整理」を一通り予習し,内容を把握しておくこと 【事後学習】該当箇所を資料,ノート利用して復習し,課題を実行すること | 2時間・2時間 |
第3回 | 真性半導体と不純物半導体 1真性半導体とキャリア密度 2不純物半導体と不純物準位 3トランジスタ MOSFET 4トランジスタの動特性 | 【事前学習】資料の該当箇所,「真性半導体と不純物半導体」を一通り予習し,内容を把握しておくこと 【事後学習】該当箇所を資料,ノート利用して復習し,課題を実行すること | 2時間・2時間 |
第4回 | ICの構造と製造法 1CMOSICの構造 2メモリーICの構造 3MOSFETの製造法 4ICのパッケージング | 【事前学習】資料の該当箇所,「ICの構造と製造法」を一通り予習し,内容を把握しておくこと 【事後学習】該当箇所を資料,ノート利用して復習し,課題を実行すること | 2時間・2時間 |
第5回 | ICの製造装置 1シリコン単結晶の製造装置 2洗浄装置 3コーティング装置 4フォトリソグラフィー装置 5エッチング装置 6ダイシング装置 | 【事前学習】資料の該当箇所,「ICの製造装置」を一通り予習し,内容を把握しておくこと 【事後学習】該当箇所を資料,ノート利用して復習し,課題を実行すること | 2時間・2時間 |
第6回 | IC設計と検査解析 1IC設計ツール 2解析ツール 3検査装置 | 【事前学習】資料の該当箇所,「IC設計と検査解析」を一通り予習し,内容を把握しておくこと 【事後学習】該当箇所を資料,ノート利用して復習し,課題を実行すること | 2時間・2時間 |
第7回 | 論文講読 | 【事前学習】資料を一通り予習し,内容を把握しておくこと 【事後学習】該当箇所を資料,ノート利用して復習し,課題を実行すること | 2時間・2時間 |
第8回 | 誘電体 1誘電体と分極 2強誘電体 3積層セラミックコンデンサ 4圧電体 | 【事前学習】資料の該当箇所,「誘電体」を一通り予習し,内容を把握しておくこと 【事後学習】該当箇所を資料,ノート利用して復習し,課題を実行すること | 2時間・2時間 |
第9回 | 磁性体 1磁性体の分類 2電子軌道と磁性 3強磁性 4フェリ磁性 5コイルコアと永久磁石 | 【事前学習】資料の該当箇所,「磁性体」を一通り予習し,内容を把握しておくこと 【事後学習】該当箇所を資料,ノート利用して復習し,課題を実行すること | 2時間・2時間 |
第10回 | 超伝導体 1完全導体とマイスナー効果 2超伝導現象 3ロンドン方程式 4クーパー対とBCS理論 5ジョセフソン効果 | 【事前学習】資料の該当箇所,「超伝導体」を一通り予習し,内容を把握しておくこと 【事後学習】該当箇所を資料,ノート利用して復習し,課題を実行すること | 2時間・2時間 |
第11回 | 形状記憶合金合金・人工筋肉 1ニッケルチタン合金 2結晶構造と構造転位 3人工筋肉ワイヤ 4形状記憶樹脂 5人工筋肉樹脂 | 【事前学習】教科書の該当箇所,「形状記憶合金合金・人工筋肉」を一通り予習し,内容を把握しておくこと 【事後学習】該当箇所を教科書,ノート利用して復習し,課題を実行すること | 2時間・2時間 |
第12回 | 自動車材料 1自動車用金属材料 2高張力鋼 3溶接材料 4フレームの製造 | 【事前学習】資料の該当箇所,「自動車材料」を一通り予習し,内容を把握しておくこと 【事後学習】該当箇所を資料,ノート利用して復習し,課題を実行すること | 2時間・2時間 |
第13回 | 医用材料 1医用材料の適用 2人工組織 3人工器官 4生体親和性 | 【事前学習】資料の該当箇所,「医用材料」を一通り予習し,内容を把握しておくこと 【事後学習】該当箇所を資料,ノート利用して復習し,課題を実行すること | 2時間・2時間 |
第14回 | 3Dプリンタ材料 13Dプリンタの原理と材料 2樹脂材料 3複合材料 4金属材料 | 【事前学習】資料の該当箇所,「3Dプリンタ材料」を一通り予習し,内容を把握しておくこと 【事後学習】該当箇所を資料,ノート利用して復習し,課題を実行すること | 2時間・2時間 |
第15回 | 論文講読 | 【事前学習】資料を一通り予習し,内容を把握しておくこと 【事後学習】該当箇所を資料,ノート利用して復習し,課題を実行すること | 2時間・2時間 |
その他
教科書 |
教科書は用いず,プリント,動画教材等を用いる。
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
藤原毅夫 『物性物理学 』 新・工学系の物理学 理数工学社 2009年 第1版
松澤 剛雄 『新版 電子物性』 森北出版 2010年 第1版
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成績評価の方法 及び基準 |
受講状況,内容の理解程度等を勘案して,総合的に評価する |
質問への対応 | 随時 |
研究室又は 連絡先 |
7号館3F 726号室 E-mail uchikoba.fumio@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
金曜 船橋 13:20 ~ 14:50
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学生への メッセージ |
物質工学は,ナノテクノロジー,素材産業,半導体を支える基盤学問です。積極的に受講をしてください |