2025年 大学院理工学研究科 シラバス - 情報科学専攻
設置情報
科目名 | マン・マシンシステム | ||
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設置学科 | 情報科学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 青木 和夫 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜3 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | K33B |
クラス |
概要
学修到達目標 | 人間と機械,環境の関係について理解し,人間の特性にあった機械や人工環境の設計を行える専門的知識と技法を習得できる. |
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授業形態及び 授業方法 |
【対面授業】パワーポイントを用いた対面授業を行い,課題に関する発表をパワーポイントによって行う. |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
日常生活の中で,いろいろな物やシステムの使いやすさや安全性などを考えておくこと. |
授業計画
第1回 | 講義概要説明:この講義の目的や方法,範囲について解説する | 【事前学習】日常生活の中で使いにくい物や危険な物をみつけてリストアップしておくこと. 【事後学習】人間工学が社会でどのような役に立っているのかについてまとめる. | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
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第2回 | 人間工学とマン・マシンシステム:人間工学の基本概念である人間-機械系について解説する | 【事前学習】機械類を操作するときにおかした間違いをリストアップしておくこと. 【事後学習】人間と機械の関係において生じている問題点をまとめる. | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第3回 | 発表課題についての検討:人工の物,ソフトウェア,システム,環境等で,人間の知覚や操作上のミスを引き起こすと思わるもの,使いにくいもの,健康に有害な作用を及ぼすと思われるもの等を一つ取り上げ,発表課題とする. | 【事前学習】リストアップしておいた日常生活の中で使いにくい物や危険な物について説明できるようにしておくこと. 【事後学習】日常生活の中で使いにくい物や危険な物のうちから,課題レポートとするものを決める. | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第4回 | 人と物との関係-コンピュータ作業と人間工学:コンピュータを用いた作業の健康障害とその予防方法について学ぶ | 【事前学習】コンピュータを用いた作業で問題となる点をリストアップしておくこと. 【事後学習】コンピュータを用いた作業の健康障害の予防方法についてまとめる. | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第5回 | 感覚ー視覚と照明:人間の視覚と環境照度の関係について解説し,人間の見やすい環境のつくり方を学ぶ | 【事前学習】日常生活の中で見にくい物や環境についてリストアップしておくこと. 【事後学習】人間の視覚の特性や見やすさと照度の関係についてまとめる. | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第6回 | 感覚ー聴覚と音・振動:人間の聴覚と振動感覚について解説し,人間の聞きやすい音環境や,不快な振動を防止する方法を考える | 【事前学習】日常生活の中で不快な音や振動についてリストアップしておくこと. 【事後学習】人間の聴覚の特性や振動と健康障害の関係についてまとめる. | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第7回 | 感覚・知覚の特性:人間の感覚を定量化する方法と精神物理学について学ぶ | 【事前学習】日常生活の中で不快なにおい,味,寒さや暑さなどの感覚についてリストアップしておくこと. 【事後学習】人間の感覚の特性を定量化する方法についてまとめる. | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第8回 | 人間のサイズ,動作と操作具の設計:人体のサイズの測定と,人体の大きさに合わせた物や環境の設計,人間の動作の特徴と人間が操作しやすい機器や動きやすい環境を学ぶ | 【事前学習】日常生活の中でサイズが合わなくて困るもの,操作しにくいもの等をリストアップしておくこと. 【事後学習】人間のサイズや動作の測定方法についてまとめる. | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第9回 | 作業と疲労,ストレス:人間は疲労によって作業能率が低下することを解説し,疲労の少ない物や環境の設計について学ぶ | 【事前学習】日常生活の中で疲れるもの,ストレスのかかる作業等をリストアップしておくこと. 【事後学習】疲労やストレスの測定方法や予防方法についてまとめる. | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第10回 | 使いやすさと安全性の評価:使いやすさとヒューマンエラーについて解説し,事故を予防するための方法について学ぶ | 【事前学習】日常生活の中で使いにくいもの,危険なものをリストアップしておくこと. 【事後学習】使いやすさの測定方法と事故の防止方法についてまとめる. | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第11回 | 課題発表準備:各自パワーポイントを用いた課題の発表の準備を行う. | 【事前学習】課題発表の内容をまとまとめておくこと. 【事後学習】課題発表のためのスライドに説明の音声を入力してファイルを作成する. | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第12回 | 課題発表1:身近にある物やシステムについて,危険であったり,使いにくいなど問題点を挙げ,その対策を述べる | 【事前学習】自分の課題発表の内容を整理しておくこと. 【事後学習】発表されたスライドに対する自分の意見をまとめておく. | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第13回 | 課題発表2:身近にある物やシステムについて,危険であったり,使いにくいなど問題点を挙げ,その対策を述べる | 【事前学習】他の受講者の発表と自分の課題発表を比較して改善点を整理しておくこと. 【事後学習】発表されたスライドに対する自分の意見をまとめておく. | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第14回 | 課題発表3:身近にある物やシステムについて,危険であったり,使いにくいなど問題点を挙げ,その対策を述べる | 【事前学習】他の受講者の発表と自分の課題発表を比較して改善点を整理しておくこと. 【事後学習】発表されたスライドに対する自分の意見をまとめておく. | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第15回 | 講義のまとめと発表へのコメント:講義のまとめを行い,発表課題へのコメントを述べる | 【事前学習】他の受講者の発表と自分の課題発表を比較して改善点を整理しておくこと. 【事後学習】発表した課題についてのレポートを作成する. | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
その他
教科書 | |
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
#1 J. Dul and B. Weerdmeester, Ergonomics for beginers, CRC Press, 2008, 3 edition
#2 国際労働事務局(ILO) 『人間工学チェックポイント』 (財)労働科学研究所出版部 2014年 第2版
#1は人間工学の簡単な入門書である.英文であるが,わかりやすい.
#2はILOが適切な作業環境について作業者が自分でチェックできるように作ったテキストである.
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成績評価の方法 及び基準 |
授業中の課題発表(50%)とそのレポート(50%)を評価する. |
質問への対応 | |
研究室又は 連絡先 |
aoki.kazuo@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
人間にとって使いやすい物やシステムを設計しましょう. |