2025年 大学院理工学研究科 シラバス - 情報科学専攻
設置情報
科目名 | 情報ネットワーク特論 | ||
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設置学科 | 情報科学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 木原 雅巳 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜3 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | K43A |
クラス | |||
その他 | 実務経験のある教員による授業科目 |
概要
学修到達目標 | 情報通信ネットワークの技術内容を表面的に記憶するのではなく、本質的な仕組みを理解している。 その知識をもとに、キャンパスレベルのネットワークを設計、構築できる。 構築した情報ネットワークを管理することができる。 さらに、将来の新しい情報通信ネットワークを理解し、使いこなすことができる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
授業形態は、対面授業。 一般的なネットワークというものの特性から、インターネットを支える基本技術について、さらにインターネットの設計、構築方法について講義する。 講義内容をもとに、ネットワーク設計、それにもとづくネットワーク構築実習を行う。 また、通信事業会社での研究開発経験をもとに、通信、ネットワーク、通信・インターネットサービスなどの詳細な仕組みと最新技術について授業を行う。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
学部において情報ネットワーク関連の授業を履修していることが望ましい。 ガイダンス時に説明する授業内容の説明と、シラバス記載の「授業計画」から、実施回の内容を確認すること。とくに、ネットワーク関連用語について調べ、理解しておくこと。前回の授業内容を十分に復習して授業に臨むこと。また、前回行われた演習内容を見直すこと。 |
授業計画
第1回 | ネットワークとはなんだろう:対面授業 ・人、社会、情報拡散とネットワーク ・インターネットでの情報伝達 | 【事前学習】シラバスの内容を確認の上,授業に臨むこと。 【事後学習】授業科目の内容を再確認し、第2回以降の授業に臨むこと | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
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第2回 | ネットワークの発生から成長へ:対面授業 ・ランダムなリンクによるネットワークから、特別なリンクをもつノードによるネットワークへ ・ハブを中心にしたネットワーク構造 ・ハブとなるノードにおける情報のフロー制御 | 【事前学習】いろいろな分野で使われるネットワークという用語について、調べておくこと 【事後学習】授業内で学習したことを復習すること | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第3回 | 「情報を送る」「情報を受け取る」:対面授業 ・情報を確実に送る ・レイヤー構造とカプセル化 ・ハードウエアによる情報転送とソフトウエアによる情報転送 | 【事前学習】レイヤー構造とカプセル化について、スライド、インターネット等を使って調べておくこと 【事後学習】授業内で学習したことを復習すること | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第4回 | 効率的な情報伝達:対面授業 ・多重化による情報転送の効率化 ・多段リンクによる情報転送を最適化する | 【事前学習】多重化、多段リンクなどの用語について、スライド、インターネット等を使って調べておくこと 【事後学習】授業内で学習したことを復習すること | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第5回 | ノード識別の詳細:対面授業 ・IPv4とIPv6アドレス ・IPv4アドレスによるネットワーク設計と動作 ・IPv6アドレスによるネットワーク設計と動作 | 【事前学習】IPアドレスについて、スライド、インターネット等を使って調べておくこと 【事後学習】授業内で学習したことを復習すること | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第6回 | ルーティングによる情報転送の詳細:対面授業 ・ルーティングプロトコル ・ネットワークシミュレータでルーティングの動作をみる | 【事前学習】ルーティングについて、スライド、インターネット等を使って調べておくこと 【事後学習】授業内で学習したことを復習すること | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第7回 | ローカルネットワークにおけるノード識別の詳細と情報転送:対面授業 ・ふたつのアドレスによるノード間の情報転送 | 【事前学習】情報ネットワークにおけるアドレスについて、スライド、インターネット等を使って調べておくこと 【事後学習】授業内で学習したことを復習すること | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第8回 | ネットワークのレイヤー構造:対面授業 ・多層レイヤー構造のメリット | 【事前学習】インターネットのレイヤー構造について、スライド、インターネット等を使って調べておくこと 【事後学習】授業内で学習したことを復習すること | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第9回 | シミュレータを使った情報転送:対面授業 ・シミュレータの使い方 ・シミュレータによるネットワーク設計と構築 | 【事前学習】授業で使われているネットワークシミュレータを、スライド、インターネット等を使って調べ、使用してみること 【事後学習】授業内で学習したことを復習すること | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第10回 | ネットワークシミュレータによるネットワーク解析:対面授業 ・ノード間で送受信される情報を見る ・ルータの動作からネットワーク全体の情報伝達をみる | 【事前学習】授業内で使われったネットワーク関連情報について、スライド、インターネット等を使って調べておくこと 【事後学習】授業内で学習したことを復習すること | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第11回 | ネットワーク設計のポイント:対面授業 ・動くネットワークと動かないネットワークを学ぶ ・ネットワークの接続確認 | 【事前学習】授業で使われているネットワークシミュレータを使って、ネットワークの動作を調べてみること 【事後学習】授業内で学習したことを復習すること | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第12回 | 常に動くネットワーク:対面授業 ・ネットワークのロバスト性 ・ルータ3台によるリングネットワーク ・ネットワークの経路確認 | 【事前学習】授業で使われているネットワークシミュレータを使って、ネットワークの動作を調べてみること 【事後学習】授業内で学習したことを復習すること | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第13回 | ネットワークサービスのためのネットワーク構造:対面授業 ・ネットワークサービスから見たネットワーク設計 ・LANとWANの切換点とサービス分担 | 【事前学習】授業で使われているネットワークシミュレータを使って、ネットワークの動作を調べてみること 【事後学習】授業内で学習したことを復習すること | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第14回 | 情報転送を最適化する:対面授業 ・ネットワークの経路コントロール ・スタティック、ダイナミック、デフォルトルートによる経路制御 | 【事前学習】授業で使われているネットワークシミュレータを使って、ネットワークの動【事後学習】作を調べてみること(120分) | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第15回 | ネットワーク情報のまとめ:対面授業 ・これまでの授業の復習 ・ネットワークシミュレータによる課題 ・提出レポートについて | 【事前学習】提出課題のレポート作成に向けて、授業内容を整理すること 【事後学習】授業内容を復習し、提出課題に関するレポートを作成すること | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
その他
教科書 | |
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
Robert Wright他 『IPルーティング入門 [978-4797308549]』 ソフトバンク 2000年 第3版
CISCO systems 『CCNA 受講ガイド 1,2,3,4 [978-4797325751][978-4797330878][978-4797325768][978-4797330885]』 ソフトバンク 2005年 第1版
シスコのルーティングに関する本がネットワーク構築には参考になる。 古い本だが、ルーティングの基礎だけでなく、インターネット全般について理解するにはいい本である。
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成績評価の方法 及び基準 |
複数回のレポートによる |
質問への対応 | 日大メール |
研究室又は 連絡先 |
連絡先:kihara.masami@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
後半の授業内でシミュレータソフトをPC上で使います。 ノートPCを用意してください。 Windows、Macで使用できますが、Windows PCのほうがトラブルがありません。 |