2025年 大学院理工学研究科 シラバス - 物理学専攻
設置情報
科目名 | 統計物理学特論Ⅱ | ||
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設置学科 | 物理学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 糸井 千岳 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜3 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | M23B |
クラス |
概要
学修到達目標 | 有限温度における量子スピン系の磁性について講義する。磁化や磁化率など基本的な物理量の性質を理解することが目標となる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
対面形式で板書を用いて講義を行う。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
学部の量子力学および統計物理学を事前に復習しておいてほしい。 |
授業計画
第1回 | 量子力学における角運動量と | 事前学習:なし 事後学習:講義ノートの問を解答する | 事後学習:30分 |
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第2回 | スピンの合成と量子スピン系 | 事前学習:なし 事後学習:講義ノートの復習 | 事後学習:30分 |
第3回 | 高温展開とCurie-Weissの法則 | 事前学習:なし 事後学習:講義ノートの問を解答する | 事後学習:60分 |
第4回 | Perron-Frobeniusの定理 | 事前学習:なし 事後学習:講義ノートの問を解答する | 事後学習:60分 |
第5回 | Marshall-Lieb-Mattis の定理 | 事前学習:なし 事後学習:講義ノートの問を解答する | 事後学習:60分 |
第6回 | スペクトル表示 | 事前学習:なし 事後学習:講義ノートの問を解答する | 事後学習:60分 |
第7回 | Bogoliubov 不等式 | 事前学習:なし 事後学習:講義ノートの問を解答する | 事後学習:60分 |
第8回 | 量子スピン系における長距離秩序と自発的対称性の破れ | 事前学習:なし 事後学習:講義ノートの問を解答する | 事後学習:60分 |
第9回 | Mermin-Wagner の定理 | 事前学習:なし 事後学習:講義ノートの問を解答する | 事後学習:60分 |
第10回 | ランダム量子スピン系について | 事前学習:なし 事後学習:講義ノートの問を解答する | 事後学習:60分 |
第11回 | ランダム横磁場Ising 模型と横磁場Edwards-Anderson 模型 | 事前学習:なし 事後学習:講義ノートの問を解答する | 事後学習:60分 |
第12回 | 自由エネルギー密度の自己平均性 | 事前学習:なし 事後学習:講義ノートの問を解答する | 事後学習:60分 |
第13回 | 自由エネルギー密度の無限体積極限 | 事前学習:なし 事後学習:講義ノートの問を解答する | 事後学習:60分 |
第14回 | 相関関数の性質 | 事前学習:なし 事後学習:講義ノートの問を解答する | 事後学習:60分 |
第15回 | 秩序変数の自己平均性とその破れ | 事前学習:なし 事後学習:講義ノートの問を解答する | 事後学習:60分 |
その他
教科書 |
教科書は指定しない。
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
久保 健・田中 秀数 『磁性I [ISBN: 978-4-254-13727-9 C3342] 』 朝倉物性物理シリーズ 朝倉書店 2008年 第1版
Hal Tasaki, Physics and mathematics of quantum many-body systems [ ISBN: 978-3-030-41264-7], Graduate texts in physics, Springer , 2019, 1 edition
和書 量子スピン系の磁性について理論的な基本概念が書かれている。
洋書 古くから知られている重要な概念から、最新の研究結果まで量子スピン系や格子電子系の磁性について書かれている。
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成績評価の方法 及び基準 |
講義中に数回課題を出題する。これらの課題レポートで成績評価を行う。 |
質問への対応 | 講義の前後において対応する。時間がない場合は相談の上、改めて時間調整を行う。 |
研究室又は 連絡先 |
itoi.chigakuアットマークnihon-u.ac.jp アットマークを@に置き換えてください。 |
オフィスアワー |
火曜 駿河台 15:00 ~ 16:00
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学生への メッセージ |
量子スピン系において、直感と異なる現象がしばしば起こります。そのような興味深い現象を楽しみながら学習してください。 |