2025年 大学院理工学研究科 シラバス - 物理学専攻
設置情報
科目名 | 数理情報学特論 | ||
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設置学科 | 物理学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 平松 尚志 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜4 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | M24B |
クラス |
概要
学修到達目標 | 解析的な取り扱いが困難な数学的問題に対し,コンピュータを用いて数値計算を行う技術を身につける。 |
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授業形態及び 授業方法 |
「対面授業」 計算機演習室において,方法論の解説とプログラミングの実践を行う。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
学部の計算機関連の講義内容(C言語)を理解していることが望ましい。また,一部で Python を用いるため,Python のおおまかな雰囲気を掴んでおくことを希望する。 |
授業計画
第1回 | 講義概要の解説:講義の進め方を説明し,学習目標の確認,および成績評価方法を把握する。数値計算の概念についてのおおまかなイメージを把握する。C言語と Python を簡単に解説する。 | 事前学修:C言語の復習を行っておくこと。また,余裕があれば Python の概略を予習しておくこと。 事後学修:授業の内容を復習し,疑問点を明らかにして次回に質問できるようにしておくこと。 | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
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第2回 | 数値計算の基礎:浮動小数点数,計算精度,数値誤差など,数値計算特有の概念について解説する。 | 事前学修:前回の授業内容の復習を行っておくこと。 事後学修:授業の内容を復習し,疑問点を明らかにして次回に質問できるようにしておくこと。 | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第3回 | 方程式の求根:C言語 を用いて,二分法とニュートン法で非線形方程式の解を求める。 | 事前学修:前回の授業内容の復習を行っておくこと。 事後学修:授業の内容を復習し,疑問点を明らかにして次回に質問できるようにしておくこと。 | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第4回 | 数値微分:C言語を用いて,微分を差分で近似する手法を実装し,その誤差解析を行う。 | 事前学修:前回の授業内容の復習を行っておくこと。 事後学修:授業の内容を復習し,疑問点を明らかにして次回に質問できるようにしておくこと。 | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第5回 | 数値積分:C言語を用いて台形公式,シンプソン則,ガウス求積法,モンテカルロ積分を実装し,複雑な定積分を計算する。 | 事前学修:前回の授業内容の復習を行っておくこと。 事後学修:授業の内容を復習し,疑問点を明らかにして次回に質問できるようにしておくこと。 | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第6回 | 補間:C言語を用いてルジャンドル補間,スプライン補間を実装し,離散データの補間方法を学ぶ。 | 事前学修:前回の授業内容の復習を行っておくこと。 事後学修:授業の内容を復習し,疑問点を明らかにして次回に質問できるようにしておくこと。 | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第7回 | 連立一次方程式:LU 分解,ガウス=ザイデル法,共役勾配法を解説し,C言語で連立一次方程式を解く。 | 事前学修:前回の授業内容の復習を行っておくこと。 事後学修:授業の内容を復習し,疑問点を明らかにして次回に質問できるようにしておくこと。 | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第8回 | 微分方程式の解法:線形多段階法,ルンゲ=クッタ法の仕組みを理解し,実際に実装して常微分方程式を解く。 | 事前学修:前回の授業内容の復習を行っておくこと。 事後学修:授業の内容を復習し,疑問点を明らかにして次回に質問できるようにしておくこと。 | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第9回 | 常微分方程式の数値解法と可視化:C言語を用いて常微分方程式を解き,その結果をPython を用いて可視化する。 | 事前学修:前回の授業内容の復習を行っておくこと。 事後学修:授業の内容を復習し,疑問点を明らかにして次回に質問できるようにしておくこと。 | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第10回 | 偏微分方程式の数値解法と可視化1:C言語を用いて量子力学のポテンシャル問題を解き,その結果をPython を用いて可視化する。 | 事前学修:前回の授業内容の復習を行っておくこと。 事後学修:授業の内容を復習し,疑問点を明らかにして次回に質問できるようにしておくこと。 | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第11回 | 偏微分方程式の数値解法と可視化2:C言語を用いて波動方程式を解き,その結果をPython を用いて可視化する。 | 事前学修:前回の授業内容の復習を行っておくこと。 事後学修:授業の内容を復習し,疑問点を明らかにして次回に質問できるようにしておくこと。 | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第12回 | 偏微分方程式の数値解法と可視化3:C言語を用いて境界値問題を解き,その結果をPython を用いて可視化する。またポアソン方程式への応用も考える。 | 事前学修:前回の授業内容の復習を行っておくこと。 事後学修:授業の内容を復習し,疑問点を明らかにして次回に質問できるようにしておくこと。 | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第13回 | フーリエ解析:フーリエ変換,および高速フーリエ変換の概念を解説し,C言語での実装を行う。模擬データを使って,簡単な信号解析を行う。 | 事前学修:前回の授業内容の復習を行っておくこと。 事後学修:授業の内容を復習し,疑問点を明らかにして次回に質問できるようにしておくこと。 | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第14回 | モンテカルロ法によるイジング模型のシミュレーション:モンテカルロ法を用いて,統計力学における相転移現象のシミュレーションを行う。 | 事前学修:前回の授業内容の復習を行っておくこと。 事後学修:授業の内容を復習し,疑問点を明らかにして次回に質問できるようにしておくこと。 | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
第15回 | これまでのまとめ | 事前学修:前回の授業内容の復習を行っておくこと。 事後学修:授業の内容を復習し,疑問点を明らかにしておくこと。 | 【事前学修】2時間 【事後学修】2時間 |
その他
教科書 |
教科書は特に指定しないが、講義資料をポータルサイトから配布する。
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
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成績評価の方法 及び基準 |
授業中に出題する課題 (80%),質問や自主的な応用など,授業中における積極的な取り組みの姿勢 (20%) |
質問への対応 | 質問は授業中に行い,疑問点を次に残さないことを望みます。また,メールでも受け付けます。 |
研究室又は 連絡先 |
研究室:駿河台校舎8号館833D メール:決定次第お知らせします |
オフィスアワー |
水曜 駿河台 13:20 ~ 14:50 駿河台校舎8号館833D
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学生への メッセージ |