2025年 大学院理工学研究科 シラバス - 量子理工学専攻
設置情報
科目名 | 放射線科学 | ||
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設置学科 | 量子理工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 早川・飯島 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜5 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | O15C |
クラス |
概要
学修到達目標 | 放射性同位体(アイソトープ), 加速器より発生する放射線は,現在広い分野において利用されている。前半は原子核物理学, 放射線と物質の相互作用, 放射線測定法, 電子回路などについての基礎を学び, 理工学において放射線がどのように応用されているか理解する。後半は放射線の人体への影響, 医学への応用, 医療放射線被爆の軽減, 放射線の安全管理等について基礎的な知識を習得する。 |
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授業形態及び 授業方法 |
「対面授業」 板書やプロジェクターを用いた解説を基本とする。 少人数の場合は、テキストの輪講を中心とする方法もありえる。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
予備知識等は特に求めないが、放射線について関心を持つ者の受講が望ましい。 |
授業計画
第1回 | ガイダンス1: 放射線に関する概論を学ぶ。 | 【事前学習】 参考文献などを参考にし、放射線に関連する用語や事象について調べておく。 【事後学習】 授業で学んだことを整理し、理解を深める。 | 【事前学習】 120分 【事後学習】 120分 |
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第2回 | 荷電粒子と物質の相互作用1: 電離損失について学ぶ。 | 【事前学習】 輪講形式の場合はテキストを読んで準備する。講義形式の場合、前回の内容をもう一度確認しておく。 【事後学習】 授業で学んだことを整理し、理解を深める。 | 【事前学習】 120分 【事後学習】 120分 |
第3回 | 荷電粒子と物質の相互作用2: 放射損失について学ぶ。 | 【事前学習】 輪講形式の場合はテキストを読んで準備する。講義形式の場合、前回の内容をもう一度確認しておく。 【事後学習】 授業で学んだことを整理し、理解を深める。 | 【事前学習】 120分 【事後学習】 120分 |
第4回 | 光子と物質の相互作用1: 光電効果・コンプトン効果について学ぶ。 | 【事前学習】 輪講形式の場合はテキストを読んで準備する。講義形式の場合、前回の内容をもう一度確認しておく。 【事後学習】 授業で学んだことを整理し、理解を深める。 | 【事前学習】 120分 【事後学習】 120分 |
第5回 | 光子と物質の相互作用2: 電子・陽電子対生成と電磁カスケードについて学ぶ。 | 【事前学習】 輪講形式の場合はテキストを読んで準備する。講義形式の場合、前回の内容をもう一度確認しておく。 【事後学習】 授業で学んだことを整理し、理解を深める。 | 【事前学習】 120分 【事後学習】 120分 |
第6回 | 中性子と物質の相互作用: 速中性子および熱中性子について学ぶ。 | 【事前学習】 輪講形式の場合はテキストを読んで準備する。講義形式の場合、前回の内容をもう一度確認しておく。 【事後学習】 授業で学んだことを整理し、理解を深める。 | 【事前学習】 120分 【事後学習】 120分 |
第7回 | 放射線の測定技術1: 線量測定や粒子のエネルギースペクトル測定について学ぶ。 | 【事前学習】 輪講形式の場合はテキストを読んで準備する。講義形式の場合、前回の内容をもう一度確認しておく。 【事後学習】 授業で学んだことを整理し、理解を深める。 | 【事前学習】 120分 【事後学習】 120分 |
第8回 | 放射線の測定技術2: 放射線の位置検出器やそれを用いた画像測定について学ぶ。 レポート課題の提示と趣旨の説明。 | 【事前学習】 輪講形式の場合はテキストを読んで準備する。講義形式の場合、前回の内容をもう一度確認しておく。 【事後学習】 これまでの授業で学んだことを整理した上で、レポート課題に取り組む。 | 【事前学習】 120分 【事後学習】 120分 |
第9回 | ガイダンス2: 放射線の人体影響に関する概論と放射線の医療への応用について学ぶ。 | 【事前学習】 インターネット上で放射線による人体損傷や放射線医療について調べておく。 【事後学習】 授業で学んだことを整理し、理解を深める。 | 【事前学習】 120分 【事後学習】 120分 |
第10回 | 放射線生物学Ⅰ: 放射線の細胞影響を学ぶ | 【事前学習】 参考文献などを参考に、放射線の細胞影響について調べておく。 【事後学習】 授業で学んだことを整理し、理解を深める。 | 【事前学習】 120分 【事後学習】 120分 |
第11回 | 放射線生物学Ⅱ: 放射線の生物学的効果を学ぶ | 【事前学習】 前回の内容をもう一度確認しておく。 【事後学習】 授業で学んだことを整理し、理解を深める。 | 【事前学習】 120分 【事後学習】 120分 |
第12回 | 放射線の人体への影響: 放射線の人体臓器への影響を学ぶ | 【事前学習】 参考文献などを参考に、各人体臓器の役割を調べておく。 【事後学習】 授業で学んだことを整理し、理解を深める。 | 【事前学習】 120分 【事後学習】 120分 |
第13回 | 放射線治療学: 放射線治療に関する概論を学ぶ | 【事前学習】 参考文献などを参考に、がんとは何か調べておく。 【事後学習】 授業で学んだことを整理し、理解を深める。 | 【事前学習】 120分 【事後学習】 120分 |
第14回 | 放射線安全管理: 医療現場における放射線の安全管理体制について学ぶ | 【事前学習】 参考文献などを参考に、放射線の危険性や事故について調べておく。 【事後学習】 授業で学んだことを整理し、理解を深める。 | 【事前学習】 120分 【事後学習】 120分 |
第15回 | 放射線による事故: 放射線の事故について学ぶ。 | 【事前学習】 前回の内容をもう一度確認しておく。 【事後学習】 授業で学んだことを整理し、理解を深める。 | 【事前学習】 120分 【事後学習】 120分 |
その他
教科書 |
輪講形式の場合、テキストは授業において指定します。
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
加藤貞幸 『放射線計測(新物理学シリーズ26)』 倍風館 1994年
多田順一郎 『わかりやすい放射線物理学』 オーム社出版局 1997年 第1版
菊田惺志 『X線散乱と放射光科学 基礎編』 東京大学出版会 2011年
Thomas Ferbel, Experimental Techniques in High Energy Physics, Addison Wesley, 1987
小松賢志 『現代人のための放射線生物学』 京都大学学術出版会 2017年
日本放射線技術学会 (監修), 江島 洋介 (著), 木村 博 (著) 『放射線生物学(放射線技術学シリーズ)』 オーム社出版局 2019年 第3版
監修:楢林勇、杉村和朗 編集:富山憲幸、中川恵一 『放射線医学総論』 金芳堂 2012年
監修:日本医学物理学会、編著:荒木不次男 『放射線治療物理学』 国際文献社 2016年
河田 光博、樋口 隆 『シンプル解剖生理学』 南江堂 2004年
公益社団法人日本放射線腫瘍学会 『やさしくわかる放射線治療学』 秀潤社 2018年
この分野の文献は専門的なものから一般向け、法律に関するもの
など様々である。公的機関が公開しているWebページなども参考になる。
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成績評価の方法 及び基準 |
基本的にはレポート課題および授業中の質疑応答により理解度を評価する。ゼミ形式で実施する場合は、輪講での発表態度、質疑応答による理解度評価を重視する。 |
質問への対応 | 授業時間中、またはe-mailで。 研究室に来る場合は、事前にメールなどで連絡すること。 |
研究室又は 連絡先 |
早川: 量子科学研究所 電子線路用研究施設(船橋校舎物理実験B棟) Tel: 047-469-5983 (不在時は 5489) e-mail: hayakawa.yasushi@nihon-u.ac.jp 飯島: e-mail: k.iijima.wt@juntendo.ac.jp |
オフィスアワー |
火曜 船橋 15:00 ~ 18:00 早川
水曜 船橋 15:00 ~ 18:00 早川
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学生への メッセージ |
基本的には授業中あるいはメールでアポイントメントをとってください。 早川は居室が船橋校舎ですので、まずはメールで連絡してください。(早川) |