2025年 大学院理工学研究科 シラバス - 量子理工学専攻
設置情報
科目名 | 場の理論特論Ⅰ | ||
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設置学科 | 量子理工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 大谷 聡 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜5 火曜6 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | O25A O26A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 正準量子化に基づいた場の量子論の基礎について学ぶ.はじめに場の理論の導入を行ったあと,相対論的不変性に基づくスカラー場,スピノル場,電磁場の古典論について学ぶ.その後,これらの正準量子化法について学ぶ. |
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授業形態及び 授業方法 |
「対面授業」 板書を用いた講義形式で行う. |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
解析力学・電磁気学・量子力学の基礎を修得していることが望ましい. |
授業計画
第1回 | 場の理論の導入1 連成振動子の連続極限を取ると場の理論が得られる.まずはこのことの古典論について学ぶ. | 【事前学習】授業内容について予習しておくこと. 【事後学習】講義ノート等を参考に授業内容を復習しておくこと. | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
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第2回 | 場の理論の導入2 連成振動子の量子力学およびその連続極限で得られる場の量子論について学ぶ. | 【事前学習】授業内容について予習しておくこと. 【事後学習】レポート課題を与えるのでそれを解くこと.解答例はレポート提出後に配布する. | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第3回 | 場の理論の導入3 非相対論的量子力学の多体問題はシュレディンガー場の量子論と等価である.これについて学ぶ. | 【事前学習】授業内容について予習しておくこと. 【事後学習】講義ノート等を参考に授業内容を復習しておくこと. | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第4回 | 場の理論の導入4 引き続きシュレディンガー場の量子論について学ぶ. | 【事前学習】授業内容について予習しておくこと. 【事後学習】講義ノート等を参考に授業内容を復習しておくこと. | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第5回 | ローレンツ対称性 ローレンツ変換と場の変換則について学ぶ. | 【事前学習】授業内容について予習しておくこと. 【事後学習】レポート課題を与えるのでそれを解くこと.解答例はレポート提出後に配布する. | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第6回 | 古典場の理論1 最小作用の原理とオイラー・ラグランジュ方程式について学ぶ. | 【事前学習】授業内容について予習しておくこと. 【事後学習】講義ノート等を参考に授業内容を復習しておくこと. | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第7回 | 古典場の理論2 ネーターの定理と保存量について学ぶ. | 【事前学習】授業内容について予習しておくこと. 【事後学習】講義ノート等を参考に授業内容を復習しておくこと. | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第8回 | 古典場の理論3 スカラー場の古典論について学ぶ. | 【事前学習】授業内容について予習しておくこと. 【事後学習】レポート課題を与えるのでそれを解くこと.解答例はレポート提出後に配布する. | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第9回 | 古典場の理論4 スピノル場の古典論について学ぶ. | 【事前学習】授業内容について予習しておくこと. 【事後学習】講義ノート等を参考に授業内容を復習しておくこと. | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第10回 | 古典場の理論5 引き続きスピノル場の古典論について学ぶ. | 【事前学習】授業内容について予習しておくこと. 【事後学習】講義ノート等を参考に授業内容を復習しておくこと. | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第11回 | 古典場の理論6 電磁場の古典論について学ぶ. | 【事前学習】授業内容について予習しておくこと. 【事後学習】講義ノート等を参考に授業内容を復習しておくこと. | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第12回 | 正準量子化1 スカラー場の正準量子化について学ぶ. | 【事前学習】授業内容について予習しておくこと. 【事後学習】レポート課題を与えるのでそれを解くこと.解答例はレポート提出後に配布する. | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第13回 | 正準量子化2 スピノル場の正準量子化について学ぶ. | 【事前学習】授業内容について予習しておくこと. 【事後学習】講義ノート等を参考に授業内容を復習しておくこと. | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第14回 | 正準量子化3 電磁場の正準量子化について学ぶ. | 【事前学習】授業内容について予習しておくこと. 【事後学習】講義ノート等を参考に授業内容を復習しておくこと. | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
第15回 | 正準量子化4 引き続き電磁場の正準量子化について学ぶ. | 【事前学習】授業内容について予習しておくこと. 【事後学習】講義ノート等を参考に授業内容を復習しておくこと. | 【事前学習】120分 【事後学習】120分 |
その他
教科書 |
特に指定しない.
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
坂本眞人 『場の量子論 -不変性と自由場を中心にして- [ISBN: 9784785325114]』 量子力学選書 裳華房 2014年
とても丁寧な教科書.
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成績評価の方法 及び基準 |
計4つのレポート課題で成績評価を行う.試験は行わない.レポート課題は提出締め切り後に解答例を配布する. |
質問への対応 | 授業中・授業外に関わらずいつでも受け付ける.メールでも良い. |
研究室又は 連絡先 |
研究室: 駿河台校舎8号館2階823D Email: ohya.satoshi@nihon-u.ac.jp Phone: 03-3259-0790 URL: http://aries.phys.cst.nihon-u.ac.jp/~ohya/ |
オフィスアワー |
水曜 駿河台 17:00 ~ 18:00 事前にメール等で連絡を入れるのが望ましい
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学生への メッセージ |
この授業では出来るだけ平易に相互作用の無い相対論的場の量子論について解説します. |