2025年 大学院理工学研究科 シラバス - 物質応用化学専攻
設置情報
科目名 | 生命化学特別研究 | ||
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設置学科 | 物質応用化学専攻 | 学年 | 1年 2年 3年 |
担当者 | 鈴木 佑典 | 履修期 | 年間 |
単位 | 8 | 曜日時限 | 土曜4 土曜5 土曜6 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | L64L L65L L66L |
クラス |
概要
研究テーマ 及び研究領域 |
・新たな疾患治療を指向した神経変性疾患および血液疾患における複合糖質・脂質の機能解明. ・様々な環境変化に伴い制御される複合糖質合成酵素の発現制御機構の解明. ・簡便かつ迅速な脂質合成・精製法の確立およびその応用. ・質量分析(MS)イメージング解析法による脂質の局在解析法の改良およびその応用. ・ゲノム編集法による複合糖質・脂質遺伝子の改変細胞株を作製し,標的遺伝子の様々な生命現象へのかかわりについて解明を行う. ・腎疾患のバイオマーカーの探索や新規治療につながる分子の同定および機能解明を行う. ・美白や抗シワにつながる皮膚の老化の抑制機構について明らかにする. ・食品成分の細胞への影響について明らかにする。 ・ネオニコチノイド系農薬の神経細胞に対する影響を明らかにする。 ・常在細菌由来の水酸化脂肪酸の神経細胞に対する機能を明らかにする. など |
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学修到達目標 | 日本/世界の人口高齢化に伴い,難治性疾患の有病率は増加の一途をたどってきています.その中でもパーキンソン病,アルツハイマー型認知症,または筋萎縮性側索硬化症などの神経変性疾患は難治性疾患の多くを占めています.このように,難治性疾患の病態解明および早期診断・治療につながる分子の探索などをスフィンゴ糖脂質や糖タンパク質などの複合糖質に着目して実験を開始しています. |
研究指導の計画・ 研究指導の方法 (授業形態・授業 方法) |
研究テーマにそって,調査,実験,討論,学会発表,論文投稿を行うとともに博士論文として総合的に研究成果をまとめる. |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
基礎生命科学の内容を必ず身につけておくこと.また,生命科学I・II・III,分子生物学を習得していることが望ましい.また,専門英語の論文を読む為の英語力は必須. |
その他
成績評価の方法 及び基準 |
出席率,実験態度,実験量,文献調査の量,学会発表,博士論文の内容,プレゼンテーション能力により総合的に評価する. 博士論文を作成し,審査に合格するために必要な,申請書類の作成能力,主査,副査,教務課と連携するために必要な人間力なども評価対象とする. |
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質問への対応 | 研究室にて随時対応. |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎2号館228A号室(鈴木) |
オフィスアワー |
金曜 駿河台 10:00 ~ 11:00
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学生への メッセージ |
大学院生活では,単に実験手法を学ぶだけではなく,論文などを紐解きながら研究目的,理論,および実験操作の原理を理解する努力を重ねていきます.また,得られたデータをまとめ,解釈し,次への実験に発展させていく応用力を身につけていきます.さらには,それらのデータを基にして国際学会を中心として発表することを繰り返し行っていきます.このように基礎力や応用する力を蓄積し,成長することができる貴重な時間は社会人になった時に必ず役に立つ力になると考えています.研究だけではなく,様々な事象に対し,一緒に学び,成長してくれることを楽しみにしています. 博士後期課程では,研究計画を立て,適宜修正しながら可能な限り独創性の高い研究としてまとめていく力が求められますので,将来アカデミックや企業の研究・開発職に就職したときに即戦力として活躍できるように実力をつけられるようにサポートしていきます。特に研究環境に応じた柔軟な思考力と設定した期限から逆算して実行していく逆算思考を大切に進めていきましょう。 |