2017年 大学院理工学研究科 シラバス - 土木工学専攻
設置情報
科目名 |
土質力学特論Ⅱ
地盤と基礎の不安定問題のメカニズム
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設置学科 | 土木工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 徳江・重村 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜5 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | A15B |
クラス | |||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 |
概要
学修到達目標 | 地盤に関する諸現象は、多数の土質力学に関する基礎概念が複合的に組み合わさって構成されている事が多い。その為、地盤問題の解決能力の第一は、その地盤問題を多数の構成基礎概念 に分解できる分析力にある。本授業では、この分析力の涵養を目指して、特に地盤の破壊現象について、その基礎を学ぶと同時に特論?で学んだ基礎概念の適用能力を高める。 |
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授業形態及び 授業方法 |
講義形式では受身の学習に陥りやすい為に、教科書、配布プリントを用いた学生中心の輪講形式を採用。疑問、質問を重視して学生間の質疑応答を中心に授業進行。学生間で解明不能な疑問の最終解答、関連事項の解説及びまとめなどを教員が実施。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
講義形式では受身の学習に陥りやすい為に、教科書、配布プリントを用いた学生中心の輪講形式を採用。疑問、質問を重視して学生間の質疑応答を中心に授業進行。従って、授業計画は、 進行状況によって左右されるので確定的であり得ないが、代表的な一例として下記に示す。 |
授業計画
第1回 | ガイダンス:学習目標の真意を具体例を示しながら解説し、予習する際の留意点を理解させる。 |
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第2回 | 破壊論理解の予備知識:間隙水圧係数の導出を通して、土の変形、土粒子骨格の変形、間隙水 の変形〈非圧縮性〉の関係と有効応力の重要性を具体的に理解する。 |
第3回 | 破壊論理解の予備知識:各種応力経路の種類と考え方などについて理解する。 |
第4回 | 破壊論理解の予備知識:土の変形・破壊特性が応力経路によってどのように影響されるかを理解する。 |
第5回 | 破壊論:極限釣り合い法の考え方を理解する。 |
第6回 | 破壊論:分割法の考え方、簡易分割法(フェレニウス法)と一般分割法(ビショップ法)を理解する。 |
第7回 | 破壊論:塑性論の基礎について学ぶ。 |
第8回 | 破壊論:塑性論の基礎について学ぶ。 |
第9回 | 破壊論:上・下界法の考え方と概要を理解する。 |
第10回 | 破壊論:滑り線法の考え方と概要を理解する。 |
第11回 | 斜面安定:斜面の破壊現象の種類、特徴などを理解する。 |
第12回 | 斜面安定:地盤調査法、各種物理・せん断試験法による安定解析に必要な地盤物性の決め方を理解する。 |
第13回 | 斜面安定解析:フェレニウス法とビショップ法を斜面に実際に適用して、その相違・特徴を理解する。 |
第14回 | 斜面安定解析:現行の各種斜面安定解析法の特徴、長・短所、限界性などを理解する。 |
第15回 | レポートの課題提示と質疑応答 |
その他
教科書 |
淺川美利 『土質工学演習』 鹿島出版会 1999年 第10版
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
必要に応じてプリント等を配布する。
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成績評価の方法 及び基準 |
毎回の輪講における予習程度、質疑応答への積極参加などの学習意欲や学習態度、課題レポー トの内容などを勘案した総合評価 |
質問への対応 | 教員の予定の許す限り随時。疑問が発生したら、先ず、自ら可能な限り考える習慣が、本人の 能力向上の面から大切である。その上での質問は、大いに歓迎するし、また、非常に大切な事 であり、重視している。 |
研究室又は 連絡先 |
重村:お茶の水校舎C706室 Tel&Fax:03-3259-0675 E-mail:sigemura@civil.cst.nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
月曜 駿河台 12:20 ~ 13:00 お茶の水校舎C706室
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学生への メッセージ |
この授業を通して、何よりも丸暗記で無く自分の頭で具体的に考え、理解する事の楽しさと重要性をしっかりと感じて欲しい。 |