2017年 大学院理工学研究科 シラバス - 土木工学専攻
設置情報
科目名 |
土木構造学特論Ⅲ
(橋梁工学特論)
|
||
---|---|---|---|
設置学科 | 土木工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 宮崎 正男 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜3 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | A53A |
クラス | |||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 |
概要
学修到達目標 | 土木構造物のうち、特に鋼製橋梁に関して設計から架設までの最新の技術を吸収するとともに、その維持管理や長寿命化の考え方を具体的な事例から学ぶ。また、耐震・免震・制震設計、耐風設計、防音・防振設計といった橋梁工学における重要な設計法の現状と課題を実例に基づいて理解する。 |
---|---|
授業形態及び 授業方法 |
・講義では特に教科書は使用しない。必要資料は事前に配布する。 ・パワーポイントやビデオを使用し、ビジュアル化した講義を行う。 ・パワーポイント資料は毎講義時に配布する。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
講義のあったその日のうちに、与えられた資料の重要事項を十分に復習し、理解できなかった点は次回講義までに質問すること。 |
授業計画
第1回 | ガイダンス 学習目標、授業計画、連絡事項 社会インフラとしての橋梁の役割 建設コスト縮減、長寿命化、自然災害対応、景観・環境配慮 |
---|---|
第2回 | 橋梁工学の基礎 発展の歴史、各種構造形式、製作情報ネットワーク、国内外のインフラ構想 |
第3回 | 道路橋の計画論 各種構造形式の特徴、構造計画、床版計画、防錆・防食計画、架設計画 |
第4回 | 計画及び設計時の留意点 設計条件、下部構造や架設工法との整合性、防錆設計などの確認、チェック不足等による不具合事例 |
第5回 | 最新の鋼橋製作技術 生産管理システム、プラズマ・レーザー切断、溶接ロボット、シミュレーション仮組立、CIM |
第6回 | 最新の架設技術とは 東京ゲートブリッジを始めとする大型橋梁での最新の架設工法 |
第7回 | 鋼橋の調査・点検及び診断技術 橋梁の重大損傷事例、最新の橋梁調査・点検技術 、健全度評価のためのモニタリング |
第8回 | 橋梁の長寿命化と保全施策 長寿命化対策のポイント、アーチ系橋梁対策事例、小規模吊橋ケーブル損傷と対策事例 |
第9回 | 橋梁の耐震・免震設計 耐震規定の変遷、各設計法の評価と実施事例、地震による被害 |
第10回 | 鋼橋の制震設計法 制震デバイスとその適用方法、既設橋・新設橋に対する制震設計、最近の地震被害 |
第11回 | 被害事例に学ぶ橋梁の耐風工学 想定外を作らぬための事故原因追究 |
第12回 | 耐風性照査と制振対策、強風低減対策 動的・静的照査法、各種対策事例とそのメカニズム |
第13回 | 橋梁の耐風設計法 各種設計風速の取り扱い、各種風荷重の使用方法、照査方法 |
第14回 | 鋼鉄道橋の騒音防止対策 新幹線及び在来線における橋梁騒音防止技術と解析方法 |
第15回 | 鋼道路橋の防音・防振・低周波音対策 道路橋における防音対策、防振対策、低周波振動対策技術と新技術の開発 |
その他
教科書 |
使用しない
|
---|---|
参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
関連資料を随時配布する
|
成績評価の方法 及び基準 |
提出レポートの内容で評価する |
質問への対応 | 授業中に随時受付ける。また、メールにても受付ける |
研究室又は 連絡先 |
授業時に指示する |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
授業に積極的に出席し、技術者・研究者として必要な橋梁工学全般に関する最新の知識や考え方を学んで欲しい。 |