2018年 理工学部 シラバス - 物理学科
設置情報
科目名 | 物理学特殊講義Ⅰ | ||
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設置学科 | 物理学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 柴田 利明 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜4 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | M14Q |
クラス | |||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 |
概要
学修到達目標 | 原子核を、実験手法・実験結果の具体的な例を通して理解することを目標とする。原子核は複数の陽子、中性子が束縛されている系で、その核力が現在の強い相互作用の理解の起源となっている。原子核はフェルミ粒子の多体系としての特性を持っている。原子核の安定性、崩壊、反応は、実験による量子力学の検証の場ともなっている。これらを学んで原子核の概要を把握することを目指す。 |
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授業形態及び 授業方法 |
スライド・プロジェクターと黒板を使って行う。 |
履修条件 | 量子力学の基礎 |
授業計画
第1回 | 原子核の大局的な特徴 |
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第2回 | 原子核の大きさの測定 |
第3回 | 原子核の結合エネルギーの測定、質量欠損、核力 |
第4回 | 中性子の発見、アイソスピン |
第5回 | 原子核のフェルミ気体模型 |
第6回 | 原子核のポテンシャル、殻模型、魔法数 |
第7回 | 原子核物理における荷電粒子およびガンマ線の測定方法 |
第8回 | 原子核のアルファ崩壊とその測定 |
第9回 | 原子核のベータ崩壊とその測定、ベータ崩壊の寿命、パリティの破れ |
第10回 | 原子核のガンマ崩壊とその測定 |
第11回 | 原子核の集団運動、変形核 |
第12回 | 不安定核 |
第13回 | 原子核の中のクォーク、EMC効果 |
第14回 | ハイパー核 |
第15回 | 高エネルギー重イオン衝突反応 |
その他
教科書 |
特に指定しない。授業中に紹介します。
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参考書 |
B.ポッフ他著「素粒子・原子核物理入門 改訂新版」丸善出版
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成績評価の方法 及び基準 |
平常試験ないし定期試験として筆記試験を行い成績を評価する。 |
質問への対応 | 授業の直後に質問を受けます。 |
研究室又は 連絡先 |
授業中に知らせます。 |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
原子核は身近な存在なので、どのような実験が行われているか、その現状を把握してもらいたい。 |