2021年 理工学部 シラバス - 土木工学科
設置情報
科目名 | 地盤力学Ⅰ | ||
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設置学科 | 土木工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 重村・鎌尾 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜5 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | A15M |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 地盤や土の種類とそれらの力学的性質に大きく影響する種々のパラメータや基本法則および理解に必要な基礎概念,さらに粘土などの軟弱地盤特有の現象と対策について学ぶ.土は結合力の極めて弱い土粒子の集合体のため様々な力学現象に影響されるので,力学諸法則の基礎的理解と相互関連性についても理解を深める. |
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授業形態及び 授業方法 |
この科目は「オンデマンド型授業」で実施します。 事前の予習の指示,事後の課題の指示,また課題の解説等はClassroomで指示します。 なお,クラスコードについては別途ガイダンス等でアナウンスします。 |
履修条件 | 地盤力学I演習を同時もしくは事前に履修していること。 |
授業計画
第1回 | ガイダンス,地盤力学概論:図、写真により、本科目の扱う内容の概要を、分かりやすく解説 する。 【事前学習】特になし 【事後学習】地盤力学に関係する工事・災害事例を調べて目的意識を高めること。(120分) |
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第2回 | 地盤(土)の生成(風化作用),土の分類と粒度特性:岩盤の風化など様々な自然現象から地盤が形成され、その力学的性質もこの形成作用と関係が深い事などを学ぶ。 【事前学習】講義資料の関連頁をノートに貼り,わかりにくい点をまとめておくこと。(120分) 【事後学習】講義内容の要点をノートにまとめ復習すること。(120分) |
第3回 | 土の構成と基本パラメータ:土の基本構成、その力学的性質を記述する各種パラメータについて学ぶ。 【事前学習】講義資料の関連頁をノートに貼り,わかりにくい点をまとめておくこと。(120分) 【事後学習】講義内容の要点をノートにまとめ復習すること。(120分) |
第4回 | 地盤内の間隙水圧と上載圧:地盤内の応力状態を把握する上で不可欠な上載圧,特に全上載圧,間隙水圧,有効上載圧のかかわりを理解する。 【事前学習】講義資料の関連頁をノートに貼り,わかりにくい点をまとめておくこと。(120分) 【事後学習】講義内容の要点をノートにまとめ復習すること。(120分) |
第5回 | 地盤の透水性,ダルシーの法則,透水係数,透水試験(原位置,室内:定水位,変水位),:地盤にとって脅威でもある、地中での“水”の流れに関する規則性とそれに深く関係する土の物性などについて学ぶ。 【事前学習】講義資料の関連頁をノートに貼り,わかりにくい点をまとめておくこと。(120分) 【事後学習】講義内容の要点をノートにまとめ復習すること。(120分) |
第6回 | 透水理論:土中の水の流れを把握する理論について学ぶ。 【事前学習】講義資料の関連頁をノートに貼り,わかりにくい点をまとめておくこと。(120分) 【事後学習】講義内容の要点をノートにまとめ復習すること。(120分) |
第7回 | 浸透圧,クイックサンド(ボイリング):地盤にとって大きな脅威である流れによる地盤破壊現象とその原因について学ぶ。 【事前学習】講義資料の関連頁をノートに貼り,わかりにくい点をまとめておくこと。(120分) 【事後学習】講義内容の要点をノートにまとめ復習すること。(120分) |
第8回 | 理解度確認総合課題①:地盤力学Ⅰの前半の地盤の透水までの範囲の理解度を総合的に問う課題を授業内に与える。 【事前学習】講義全体を通して曖昧な点をまとめておくこと。(240分) 【事後学習】講義内容の要点をノートにまとめ復習すること。(120分) |
第9回 | コンシステンシー,土の微視的構造:土の各種の力学的性質に広く影響している基本現象と粒子構造について学ぶ。 【事前学習】講義資料の関連頁をノートに貼り,わかりにくい点をまとめておくこと。(120分) 【事後学習】講義内容の要点をノートにまとめ復習すること。(120分) |
第10回 | 圧密の原理,有効応力の原理(σ,σ’):圧密現象の根本原因と圧密沈下の発生機構および地盤の変形・破壊などを根本から支配している重要概念について学ぶ。 【事前学習】講義資料の関連頁をノートに貼り,わかりにくい点をまとめておくこと。(120分) 【事後学習】講義内容の要点をノートにまとめ復習すること。(120分) |
第11回 | 圧密試験(e-logp曲線),正規圧密粘土,過圧密粘土:圧密試験から得られる粘土の重要な分類について学ぶ。 【事前学習】講義資料の関連頁をノートに貼り,わかりにくい点をまとめておくこと。(120分) 【事後学習】講義内容の要点をノートにまとめ復習すること。(120分) |
第12回 | 圧密最終沈下量:圧密最大沈下量の予測方法などについて学ぶ。 【事前学習】講義資料の関連頁をノートに貼り,わかりにくい点をまとめておくこと。(120分) 【事後学習】講義内容の要点をノートにまとめ復習すること。(120分) |
第13回 | 圧密理論/圧密係数cv(√t法):圧密沈下現象の時間に関する情報を得るための根拠となっている考え方や情報を得る方法などについて学ぶ。 【事前学習】講義資料の関連頁をノートに貼り,わかりにくい点をまとめておくこと。(120分) 【事後学習】講義内容の要点をノートにまとめ復習すること。(120分) |
第14回 | 圧密促進工法:圧密現象の発生原因の理解に基づいて、この現象の効果的な対策工法について学ぶ。: 【事前学習】講義資料の関連頁をノートに貼り,わかりにくい点をまとめておくこと。(120分) 【事後学習】講義内容の要点をノートにまとめ復習すること。(120分) |
第15回 | 理解度確認総合課題②:地盤力学Ⅰ全体、特に圧密の範囲の理解度を総合的に問う課題を授業内に与える 【事前学習】講義全体を通して曖昧な点をまとめておくこと。(240分) |
その他
教科書 |
必要に応じて資料を配布する.
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参考書 |
特に指定しない.
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成績評価の方法 及び基準 |
毎回の理解度確認課題と2回の理解度確認総合課題により総合的に評価する。課題はいずれも説明を求めるものであり、理解度と説明能力を試す問題である。丸暗記だけでは対応できないので、演習を活用し、普段から自ら考え理解することにこだわることが単位修得への近道である。 |
質問への対応 | E-mailで対応するが、E-mailでの質問が難しい場合は,その旨申し出てください.ビデオ通話等で会話をしながら質疑応答に対応します. |
研究室又は 連絡先 |
重村智:タワースコラS1109室 e-mail:shigemura.satoshi@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
木曜 駿河台 12:20 ~ 13:10 重村:shigemura.satoshi@nihon-u.ac.jp
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学生への メッセージ |
論理的に考え納得して理解することの面白さを知ってもらいたい.また,ただ覚えただけでは将来の実務で遭遇するであろう問題に,全く応用できないことに早く気が付いてほしいと願っています. |