2021年 理工学部 シラバス - 土木工学科
設置情報
科目名 | 災害と土木の歴史 | ||
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設置学科 | 土木工学科 | 学年 | 1年 |
担当者 | 大沢・岸井 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜3 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | A33A |
クラス | 後半 、 前半 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 土木の先人達は人類の幸福のために、自然に挑み国土や都市の基盤施設を造ってきた。そして、土木技術は国土を襲う災害に対して被害を軽減させ、さらに復旧・復興に大きく貢献してきた。土木の構造物、都市や地域も歴史的な所産であり、時代とともに改善が必要となる。その場合、こういった背景を知らないで白地にものを描くような土木事業をしてはならない。本科目では我が国の国土や都市がどのような土木事業や土木技術によって発展してきたのか、国土を襲う災害に対して土木事業が果たした役割を理解して、今後の土木技術者としての心構えを学んでいく。なお、本科目は専門科目であり、土木の歴史に関する学修を通して、土木が対象とする領域の総合性と本学科の伝統、先輩の偉業を理解し、最終的には技術者に不可欠な総合的な視野と高い倫理観を身に付けることを目標としている。 |
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授業形態及び 授業方法 |
CSTポータルを通じてオンデマンド形式にて行う。授業は実務経験をもとに災害及び土木技術の歴史の理解を深める講義と、学生が主体となり具体的な空間や事象を災害及び土木史の見地から調べレポートを提出する演習により授業を行う。なお、次回授業の予習で使用する参考資料については、授業内で適宜指示をする。 |
履修条件 | 選択 |
授業計画
第1回 | 土木史を学ぶ意義:土木史の視点/土木技術の全体像と社会生活との関連に関する解説 【事後学習】配布資料を基に授業内容を復習しておくこと。(240分) |
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第2回 | 土木の領域と技術の概要(1) 災害からの国土・人間生活を守る土木技術/東日本大震災の被災と復興/三陸を襲った過去の災害 【事前学習】参考資料等を読んで予習しておくこと。(120分) 【事後学習】配布資料を基に授業内容を復習しておくこと。(120分) |
第3回 | 土木の領域と技術の概要(2) パリの都市形成史と土木技術 【事前学習】参考資料等を読んで予習しておくこと。(120分) 【事後学習】配布資料を基に授業内容を復習しておくこと。(120分) |
第4回 | 古代・中世・近世の土木技術:わが国及び西洋の古代・中世土木技術 【事前学習】参考資料等を読んで予習しておくこと。(120分) 【事後学習】配布資料を基に授業内容を復習しておくこと。(120分) |
第5回 | 近世における日本の土木:江戸はどのようにして構築されたか 【事前学習】参考資料等を読んで予習しておくこと。(120分) 【事後学習】配布資料を基に授業内容を復習しておくこと。(120分) |
第6回 | わが国における近代土木工学の曙/わが国の近代土木の先達(1)お雇い外国人/市区改正/富国強兵/人物とその業績に関する解説:廣井勇 他 【事前学習】参考資料等を読んで予習しておくこと。(120分) 【事後学習】配布資料を基に授業内容を復習しておくこと。(120分) |
第7回 | わが国における近代土木の先達(2):人物とその業績に関する解説:井上勝/青山士/宮本武之輔/八田與一 他 【事前学習】提示されたレポートの作成を行うこと。(120分) 【事後学習】配布資料を基に授業内容を復習しておくこと。(120分) |
第8回 | わが国を襲った災害の歴史:明治から平成まで、洪水、津波、地震、火山、火災、災害対策に関する法制度の枠組み 【事前学習】提示されたレポートの作成を行うこと。(120分) 【事後学習】配布資料を基に授業内容を復習しておくこと。(120分) |
第9回 | 関東大震災を乗り越えて:帝都復興事業/成瀬勝武/田中豊/山田博愛/笠原敏郎 他 【事前学習】提示されたレポートの作成を行うこと。(120分) 【事後学習】配布資料を基に授業内容を復習しておくこと。(120分) |
第10回 | 戦災を乗り越えて: 戦災復興事業/新宿/渋谷/池袋 他 【事前学習】提示されたレポートの作成を行うこと。(120分) 【事後学習】配布資料を基に授業内容を復習しておくこと。(120分) |
第11回 | 復興・高度成長・成熟する社会(1):工業化と基盤整備/黒四ダムに見る土木技術者のあり方 【事前学習】提示されたレポートの作成を行うこと。(120分) 【事後学習】配布資料を基に授業内容を復習しておくこと。(120分) |
第12回 | 復興・高度成長・成熟する社会(2):国土総合開発計画/近代土木技術者像/現代土木技術のあり方 提出されたレポートに対する解説 【事前学習】参考資料等を読んで予習しておくこと。(120分) 【事後学習】配布資料を基に授業内容を復習しておくこと。(120分) |
第13回 | 復興・高度成長・成熟する社会(3):高度成長期に形成された基盤/首都高/高速道路/日本を襲った災害 【事前学習】参考資料等を読んで予習しておくこと。(120分) 【事後学習】配布資料を基に授業内容を復習しておくこと。(120分) |
第14回 | 復興・高度成長・成熟する社会(4):高度成長期に形成された基盤/新幹線/空港 /日本を襲った災害 【事前学習】参考資料等を読んで予習しておくこと。(120分) 【事後学習】配布資料を基に授業内容を復習しておくこと。(120分) |
第15回 | 日大理工土木100年のあゆみ/関東大震災復興と日大理工土木/講義のまとめ/活躍する先輩 【事前学習】参考資料等を読んで予習しておくこと。(120分) 【事後学習】講義を通じて得られた知見について整理すること(60分) 配布資料を基に授業内容を復習しておくこと。(60分) |
その他
教科書 |
必要な資料は授業中に配布する
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参考書 |
高橋裕 『現代日本土木史』 彰国社 2007年 第2版
土木コレクション小委員会 『土木コレクション HANDS+EYES』 土木学会 2014年
北原糸子 『日本震災史: 復旧から復興への歩み』 ちくま新書 2016年
北原糸子・木村玲欧・松浦律子 『日本歴史災害事典』 吉川弘文館 2012年
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成績評価の方法 及び基準 |
授業時実施の小テスト(総括を含む) 40% 理解度確認レポート課題 20% 土木遺産に関するレポート 15% 災害史に関するレポート課題 25% |
質問への対応 | 授業後直接面談で、あるいはe-mailにて質問を送ること。 |
研究室又は 連絡先 |
大沢(タワー・スコラ10階S1004室 e-mail:oosawa.masaharu@nihon-u.ac.jp) 岸井(大沢を通じて連絡すること) |
オフィスアワー |
木曜 駿河台 12:20 ~ 13:20 担当:大沢(研究室)
土曜 駿河台 16:40 ~ 17:40 担当:大沢(研究室)
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学生への メッセージ |
土木技術が何故生まれどのように育ってきたか、過去を学んで未来の土木技術者の心構えを考えてもらいたい。シビルエンジニアの意味を考えよう。 |