2021年 理工学部 シラバス - 土木工学科
設置情報
科目名 | ゼミナールⅠ | ||
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設置学科 | 土木工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 梅村・大沢 他 | 履修期 | 前期 |
単位 | 1 | 曜日時限 | 土曜5 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | A65M |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 風工学(かぜこうがく)は,土木だけでなく,気象,建築,電気,機械など,様々な分野と関わり合いのある幅広い学問分野です。取り扱う問題は,台風や竜巻などによる強風災害だけに限らず,構造物の設計時に必要となる風荷重の評価や風による振動問題,都市域のビル風やヒートアイランド現象,大気汚染,室内の快適な通風や換気などの空気環境問題,再生可能な風力エネルギーの利活用など,非常に多岐に渡ります。そのため,風工学研究室ゼミナールは,以下の4 つのコンセプトのもと,活動しています。 1.風工学の対象とする幅広い問題を認識すること。 2.実際の風が持つ特性を体験的に理解すること。 3.風が構造物に及ぼす作用を理解し,制御する方法を修得すること。 4.風が関わる諸問題の解決に必要な様々なアプローチを学ぶこと。 |
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授業形態及び 授業方法 |
本科目は「ハイブリッド形式」で実施する。対面形式とオンライン形式の実施日については初回授業の際に連絡する。 輪講,観測,実験などを,個人ワークとグループワークを併用して実施する。 プレゼンテーションの機会を豊富に含める。 |
履修条件 | 選択. 開講曜日・時限は配属された学生の履修状況を考慮して最終的に決定する. |
授業計画
第1回 | 風と土木工学との関わり 【事前学習】風と関わりのある土木構造物を調べ,発表できる形にまとめること。(30分) 【事後学習】講義の内容を復習すること。(30分) |
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第2回 | 輪講の準備: ・プレゼンテーションのコツとスライド作成のポイントの講義および実習 ・文献調査の 方法の講義 ・輪講担当テーマの決定 【事前学習】事前に配布する資料を読み,分からない箇所を質問できる形にまとめること。(30分) 【事後学習】資料を読み返し復習すること。(30分) |
第3回 | 風に関する輪講(1): ・風はどのように測るのだろう? ・風洞実験はどのように行われるのだろう? ・風はなぜ吹くのだろう? 【事前学習】参考書の当該箇所を読み,分からない箇所を質問できる形にまとめること。(30分) 【事後学習】資料を読み返し復習すること。(30分) |
第4回 | 風に関する輪講(2): ・地表付近の風はどんな分布をしているのだろう? ・台風や竜巻はどうやって発生するのだろう? ・物体のまわりを吹く風はどうなっているのだろう? 【事前学習】参考書の当該箇所を読み,分からない箇所を質問できる形にまとめること。(30分) 【事後学習】資料を読み返し復習すること。(30分) |
第5回 | 風に関する輪講(3): ・構造物のまわりを吹く風はどうなっているのだろう? ・風は力学でどう表されるのだろう? ・風は構造物にどんな力を及ぼすのだろう? 【事前学習】参考書の当該箇所を読み,分からない箇所を質問できる形にまとめること。(30分) 【事後学習】資料を読み返し復習すること。(30分) |
第6回 | 風に関する輪講(4): ・橋の設計と風はどう関係しているのだろう? ・風によってどんな災害が引き起こされるのだろう? ・風によってどんな事故が発生するのだろう? 【事前学習】参考書の当該箇所を読み,分からない箇所を質問できる形にまとめること。(30分) 【事後学習】資料を読み返し復習すること。(30分) |
第7回 | 風に関する輪講(5): ・風環境のよい都市はどんな都市だろう? ・風力エネルギーはどのくらい利用されているのだろう? 【事前学習】参考書の当該箇所を読み,分からない箇所を質問できる形にまとめること。(30分) 【事後学習】資料を読み返し復習すること。(30分) |
第8回 | 都市の風環境調査に関する基礎的講義: ・屋外の風の特性 ・風観測機器の紹介と使用体験 ・風環境評価と環境アセスメント 【事前学習】参考書の当該箇所を読み,分からない箇所を質問できる形にまとめること。(30分) 【事後学習】資料を読み返し復習すること。(30分) |
第9回 | 風環境調査(1): ・駿河台キャンパス校舎周辺の風観測 ・観測結果の分析 【事前学習】観測場所を検討し,調査計画を立てること。(30分) 【事後学習】観測結果を踏まえ,本調査の計画を立てること。(30分) |
第10回 | 風環境調査計画の立案: ・観測地点の検討 ・測点および測線数,測定時間などの検討 【事前学習】前回の結果を踏まえ,本調査の計画を立てること。(30分) 【事後学習】計画をブラッシュアップすること。(30分) |
第11回 | 風環境調査(2): ・前回決定した地区の風観測(1回目) 例)御茶ノ水駅周辺,大手町一丁目地区など 【事前学習】風観測の準備を行うこと。(30分) 【事後学習】観測データの整理を行うこと。(30分) |
第12回 | 風環境調査(3): ・前回決定した地区の風観測(2回目) 例)御茶ノ水駅周辺,大手町一丁目地区など 【事前学習】風観測の準備を行うこと。(30分) 【事後学習】観測データの整理を行うこと。(30分) |
第13回 | 調査結果の処理・分析: ・統計処理,相関分析 ・ポスター作成 【事前学習】観測データを分析すること。(30分) 【事後学習】講義を踏まえ,ポスターを完成させること。(30分) |
第14回 | 風環境調査のプレゼンテーション ・研究室の上級生に対するポスター発表 ・調査結果に対するディスカッション 【事前学習】プレゼンテーションの準備を行うこと。(30分) 【事後学習】ディスカッションの結果をまとめること。(30分) |
第15回 | 風工学に関する研究機関の見学 【事前学習】見学先を選定すること。(30分) 【事後学習】見学で学んだことをレポートにまとめること。(30分) |
その他
教科書 |
特に指定しない.資料は随時プリントとして配付する.
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参考書 |
日本風工学会編集 『風工学ハンドブック』 朝倉書店 2007年 第1版
一部をコピーして配付する.
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成績評価の方法 及び基準 |
輪講時の発表,課題レポートの内容などを総合し評価する. |
質問への対応 | 質問は随時対応します. |
研究室又は 連絡先 |
タワー・スコラ10階S1026室,hasebe.hiroshi@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
金曜 駿河台 12:10 ~ 13:20
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学生への メッセージ |
風工学は地球規模の環境の変化,社会システムの変化に柔軟に対応し,未来の風を考えなければなりません。時々刻々変化する状況に対応できる柔軟な発想力も,本ゼミナールでは育んでいます。 |