2021年 理工学部 シラバス - 交通システム工学科
設置情報
科目名 | 交通生理 ・心理学 | ||
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設置学科 | 交通システム工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 西田・矢野 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜1 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | B11C |
クラス | |||
履修系統図 | エンジニアリングコースの系統図確認 マネジメントコースの系統図確認 |
概要
学修到達目標 | 運転者を含めた道路利用者の交通行動に関する生理・心理学的諸問題について基礎的な知識を習得する。 交通事故防止、高齢運転者、道路社会といったテーマに関する諸問題について生理・心理学的観点から洞察する力を身につける。 本科目は、学科の学習・教育到達目標A~I(「学生生活のしおり」p.1)のうち、D「専門応用学力」の達成に主体的に関与する科目です。 |
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授業形態及び 授業方法 |
2名の講師(矢野・西田)が担当する。交通生理・心理学に関連する専門用語、理論や研究事例をパワーポイントの動画を使用して説明する(オンデマンドによるオンライン授業)。 |
履修条件 | 特になし |
授業計画
第1回 | 運転者の知覚・認知・情報処理 知覚の情報処理について、基本的知識と概念について説明する。 【事前学習】心理学の概論書等で知覚・認知・情報処理といった用語の意味を調べておくこと。(120分) 【事後学習】小課題を行うこと。授業内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。(120分) |
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第2回 | 運転中の知覚現象 運転中に発生する知覚現象とその運転への影響について説明する。 【事前学習】運転中に起こる錯覚について調べ、考えておくこと。(120分) 【事後学習】小課題を行うこと。授業内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。(120分) |
第3回 | 運転行動と注意の機能、中心視と周辺視 注意の4つの機能、視覚の生理的機構と中心視および周辺視について説明する。 【事前学習】選択的注意、ヴィジランス、注意資源配分モデル、視細胞の種類について調べておくこと。(120分) 【事後学習】小課題を行うこと。授業内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。(120分) |
第4回 | 有効視野と運転者の注視行動 有効視野の意味と有効視野に影響を与える諸要因、運転中の注視箇所や注視行動の特性について説明する。 【事前学習】有効視野について調べておくこと。(120分) 【事後学習】小課題を行うこと。授業内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。(120分) |
第5回 | リスク知覚と行動 ハザード知覚、リスク知覚、リスクテイキング、リスク・ホメオスタシス理論について説明する。 【事前学習】リスクテイキングやリスク・ホメオスタシス理論について調べておくこと。(120分) 【事後学習】小課題を行うこと。授業内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。(120分) |
第6回 | ヒューマンエラーとその防止策Ⅰ ヒューマンエラーの種類、発生原因について説明する。 【事前学習】人がエラーをおかす原因について調べ、考えておくこと。(120分) 【事後学習】小課題を行うこと。授業内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。(120分) |
第7回 | ヒューマンエラーとその防止策Ⅱ ヒューマンエラーの防止策について説明する。 【事前学習】高齢運転者の特性や高齢運転者に関する諸問題について調べ、考えておくこと。(120分) 【事後学習】小課題を行うこと。授業内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。(120分) |
第8回 | 高齢者の心理特性と交通行動 加齢の心理的生理的影響、高齢運転者に関する諸問題を説明する。 【事前学習】人のエラーを防ぐ方法について調べ、考えておくこと。(120分) 【事後学習】小課題を行うこと。授業内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。(120分) |
第9回 | 交通社会の問題と心理学Ⅰ 渋滞、違法駐車・駐輪、交通公害等諸問題を社会的ジレンマや計画的行動理論など心理学的な概念・理論で捉え説明する。 【事前学習】渋滞や違法駐車・駐輪の問題が簡単に解決しない理由を人間行動の面から考えておくこと。(120分) 【事後学習】小課題を行うこと。授業内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。(120分) |
第10回 | 交通社会の問題と心理学Ⅱ 心理学的な知見や理論から社会的ジレンマが関わる交通諸問題の解決方法を検討する。 【事前学習】社会的ジレンマのモデルに当てはまる社会事象の事例について考えておくこと。(120分) 【事後学習】小課題を行う。PPT等で示した講義内容及び配布資料を参考に、授業の内容を理解する。(120分) |
第11回 | 運転行動に関する諸理論 道路交通に関わる人間行動を説明するための交通行動モデルについて、データ分析結果等を利用して説明する。 【事前学習】事前に配布する資料を読んで、講義内容の概要を把握する。(120分) 【事後学習】小課題を行う。PPT等で示した講義内容及び配布資料を参考に、授業の内容を理解する。(120分) |
第12回 | 運転に必要な能力 自動車の運転に必要な能力を車両や道路交通環境との関連づけて説明する。 【事前学習】事前に配布する資料を読んで、講義内容の概要を把握する。(120分) 【事後学習】小課題を行う。PPT等で示した講義内容及び配布資料を参考に、授業の内容を理解する。(120分) |
第13回 | 運転適性と運転適性検査 運転能力の有無を示す運転適性という概念、及びそれを評価するための運転適性検査について説明する。 【事前学習】事前に配布する資料を読んで、講義内容の概要を把握する。(120分) 【事後学習】小課題を行う。PPT等で示した講義内容及び配布資料を参考に、授業の内容を理解する。(120分) |
第14回 | 交通事故と心理・行動特性 交通事故と心理・行動特性の関係を交通事故データの分析結果に基づいて説明する。 【事前学習】事前に配布する資料を読んで、講義内容の概要を把握する。(120分) 【事後学習】小課題を行う。PPT等で示した講義内容及び配布資料を参考に、授業の内容を理解する。(120分) |
第15回 | 人的要因からの交通事故防止対策 新聞等で話題となった事象を対象に、人的要因に関わる対策を含めた交通事故防止対策の考え方等を紹介する。 【事前学習】事前に配布する資料を読んで、講義内容の概要を把握する。(120分) 【事後学習】PPT等で示した講義内容及び配布資料を参考に、授業の内容を理解する。(120分) |
その他
教科書 | |
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参考書 |
「交通心理学入門」(編著:石田敏郎・松浦常夫,企業開発センター交通問題研究室,2017)
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成績評価の方法 及び基準 |
成績は、各回の小課題(合計で50%)と期末レポート(50%)によって評価する。なお、各回の小課題の解答を期限までに提出することによってその回の授業への出席とする。出席回数が12回分に満たない場合は単位を認定しない。ただし、長期の入院など正当な理由がある場合に限り、追加課題の提出により特別に出席回数を12回分とみなすことがある。その場合、追加課題の成績も考慮して総合的に成績を判定する。 |
質問への対応 | 下記メールアドレスによる。 |
研究室又は 連絡先 |
課題・レポート提出先:矢野 <yano.nobuhiro20@nihon-u.ac.jp>、西田<nishida.yasushi20@nihon-u.ac.jp> |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
学問の修得は積み重ねが大事です。新しい知識を学ぶ上でそれまでに学んだ知識が前提となりますので、毎回の授業ごとに、学んだ用語・概念の意味や自分が考えたことを逐一整理し、知識の蓄積に努めてください。 |