2021年 理工学部 シラバス - 交通システム工学科
設置情報
科目名 | 地盤材料実験 | ||
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設置学科 | 交通システム工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 峯岸・山中 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜3・4 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | B13C |
クラス | 交通システム工学科 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 本科目のカリキュラム上の位置づけは,地盤基盤工学の基本である地盤材料の物理的・力学 的な特徴について,試験,解析,結果の解釈と利用に関する基礎知識を修得することです。 具体的には土の工学的特性を把握するための土質試験と調査の規格・基準の理解とその手順を実験を通じて学習すると共に,実験の計画,遂行、結果をまとめる能力を養います。 本科目は,本学科の学習・教育到達目標A~I(「学生生活のしおり」p.1参照)のうち,E「実験・実習・演習を通した計画的遂行能力」の達成に主体的に関与する重要な科目です。 |
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授業形態及び 授業方法 |
土は取り扱い方によってその工学的性質は変化します。そのため,設計などに用いる工学的指標を求めるためには,目的に応じた適確な試験方法を選択し,その標準試験操作の手順を遵守することが大切です。この科目では,試験方法を習得するとともに,得られた測定データの解釈と工学的な適用法について理解を深めるため,講義と実験を適宜交互に行います。また,実験レポートについては,内容を確認し,実験日の翌週の講義で返却します。 なお、実験の授業を行った翌日は、含水比測定等のため30分程度の実験があります。 授業は対面講義(実験)とオンデマンド(動画視聴)授業を並行した「ハイブリッド型授業」を原則として実施します。 |
履修条件 | 専門教育科目:選択必修,系群共通科目,エンジニアリングコース この科目は選択必修科目ですが、地盤力学ⅠおよびⅡの授業内容に関係します。これら授業と実験は土の物理的・力学的性質を理解する上で重要な関係です。特に地盤力学Ⅰは、同時に受講すること勧めます。 |
授業計画
第1回 | 講義1:実験室での安全管理について、地盤材料実験とは、地盤材料の物理的性質の試験について 【事前学習】「土質試験-基本と手引き-」pp.1-16をよく読み、実験内容を理解しておくこと。(60分) 【事後学習】講義内容について復習し、十分理解しておくこと。(60分) |
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第2回 | 実験1:土粒子の密度・含水比・粒度・コンシステンシー試験 【事前学習】「土質試験-基本と手引き-」pp.17-64をよく読み、実験内容について十分理解しておくこと。(60分) 【事後学習】実験内容について復習し、実験レポートを完成させること。(60分) |
第3回 | 講義2:力学的性質の試験Ⅰ(締固め・CBR試験)について 【事前学習】「土質試験-基本と手引き-」pp.71-90をよく読み、実験内容を理解しておくこと。(60分) 【事後学習】講義内容について復習し、十分理解しておくこと。(60分) |
第4回 | 実験2:締固め試験 【事前学習】「土質試験-基本と手引き-」pp.71-78をよく読み、実験内容について十分理解しておくこと。(60分) 【事後学習】実験内容について復習し、実験レポートを完成させること。(60分) |
第5回 | 実験3:CBR試験 【事前学習】「土質試験-基本と手引き-」pp.79-90をよく読み、実験内容について十分理解しておくこと。(60分) 【事後学習】実験内容について復習し、実験レポートを完成させること。(60分) |
第6回 | 講義3:力学的性質の試験Ⅱ(圧密・一面せん断試験)について 【事前学習】「土質試験-基本と手引き-」pp.103-134をよく読み、実験内容を理解しておくこと。(60分) 【事後学習】講義内容について復習し、十分理解しておくこと。(60分) |
第7回 | 実験4:圧密試験 【事前学習】「土質試験-基本と手引き-」pp.103-120をよく読み、実験内容について十分理解しておくこと。(60分) 【事後学習】実験内容について復習し、実験レポートを完成させること。(60分) |
第8回 | 実験5:一面せん断試験 【事前学習】「土質試験-基本と手引き-」pp.121-134をよく読み、実験内容について十分理解しておくこと。(60分) 【事後学習】実験内容について復習し、実験レポートを完成させること。(60分) |
第9回 | 講義4:地盤調査(サウンディング・載荷試験等)について 【事前学習】「土質工学」pp.321-342及び図書館において地盤調査関連の書籍をよく読み、調査内容を理解しておくこと。(60分) 【事後学習】講義内容について復習し、十分理解しておくこと。(60分) |
第10回 | 講義5:力学的性質の試験Ⅲ(一軸・三軸圧縮試験)について 【事前学習】「土質試験-基本と手引き-」pp.135-158をよく読み、実験内容を理解しておくこと。(60分) 【事後学習】講義内容について復習し、十分理解しておくこと。(60分) |
第11回 | 実験6:一軸圧縮試験 【事前学習】「土質試験-基本と手引き-」pp.135-150をよく読み、実験内容について十分理解しておくこと。(60分) 【事後学習】実験内容について復習し、実験レポートを完成させること。(60分) |
第12回 | 実験7:三軸圧縮試験 【事前学習】「土質試験-基本と手引き-」pp.151-158をよく読み、実験内容について十分理解しておくこと。(60分) 【事後学習】実験内容について復習し、実験レポートを完成させること。(60分) |
第13回 | データ解析とレポートのまとめ(1) 【事前学習】「土質試験-基本と手引き-」pp.1-158をよく読み、実験内容について十分理解しておくこと。(30分) 【事後学習】実験内容について復習し、「土質試験-基本と手引き-」pp.175-251のデータシートを使い、総合実験レポートを完成させること。(90分) |
第14回 | データ解析とレポートのまとめ(2) 【事前学習】「土質試験-基本と手引き-」pp.1-158をよく読み、実験内容について十分理解しておくこと。(30分) 【事後学習】実験内容について復習し、「土質試験-基本と手引き-」pp.175-251のデータシートを使い、総合実験レポートを完成させること。(90分) |
第15回 | レポートの提出と検収 【事前学習】「土質試験-基本と手引き-」pp.1-158をよく読み、実験内容について十分理解した上で、「土質試験-基本と手引き-」pp.175-251のデータシートを使い、総合実験レポートを完成させ、提出すること。(120分) |
その他
教科書 |
地盤工学会編 『土質試験-基本と手引き-』 (株)丸善出版 2015年 第第2版版
箭内・淺川共著 『土質工学』 彰国社 2009年 第新訂第3版版
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参考書 |
地盤工学会編 『土の活用法入門』 (株)丸善出版 2003年
地盤工学会編 『土質試験から学ぶ土と地盤の力学入門』 (株)丸善出版 1995年
公益社団法人 地盤工学会 『地盤調査の方法と解説』 (株)丸善出版 2004年 第1版
科目ガイダンスで説明します。
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成績評価の方法 及び基準 |
各試験項目毎にレポートを課し、その項目の理解度を評価します。また、最終週に総合レポートを課します。成績はそれらレポートの総合点で総合評価します。正当な理由がない出席率90%未満の学生およびレポート未提出者については総合評価の対象としません。 |
質問への対応 | 研究室へ来室可:地盤工学研究室(717) |
研究室又は 連絡先 |
研究室:地盤工学研究室(7号館1階717号室) 峯岸:minegishi.kunio@nihon-u.ac.jp 山中:yamanaka.kouichi@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
火曜 船橋 12:20 ~ 13:00 峯岸邦夫・山中光一
水曜 船橋 12:20 ~ 13:00 峯岸邦夫・山中光一
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学生への メッセージ |
土には多種多様なものがあり、含まれる水分の量や過去に受けた圧力などによって、その力 学的な性質は複雑に変化します。実際に眼で観察し土に触れてその工学指標を試験で計測する経験は,土の特性がよく分かるとともに土への工学的判断力を養うことができ,将来,設計・施工など実務に携わったとき大変役立ちます。 レポート提出状況、出席状況は地盤材料実験のホームページで確認できます。 |