2021年 理工学部 シラバス - 建築学科
設置情報
科目名 | 鑑定評価理論Ⅱ | ||
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設置学科 | 建築学科 | 学年 | 4年 |
担当者 | 佐藤 晃紀 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜4 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | C14T |
クラス | 企画経営コース | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 鑑定評価理論Ⅰの総論に続く各論の講座である。総論を踏まえてより具体的に、不動産の鑑定評価を理解することを通じて、不動産の本質、不動産市場の理解、社会における不動産のあり方についての素養を身につけることができる。併せて不動産は個人の財産であるとともに公共財でもあること、さらに建築分野との具体的な接点を学び、加えて環境との関連等今日的なテーマについても知見を持つことができる。これらを踏まえて鑑定評価についての体系的理解に至ることができる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
【オンデマンド型授業】 不動産鑑定評価理論(各論)についての理論的な内容を理解するために、教科書をもとに解説するとともに、理解を助けるための周辺知識、最近のトピックス等も必要に応じて取り上げる。実務的な内容を多く取り入れて解説する予定である。毎回の授業では事前学習より事後学習に重点を置き、最終回の提出レポートに繋げる。 |
履修条件 | 鑑定評価理論Ⅰの単位取得者が望ましいが、本講座の中でも、それと同等の知識(不動産鑑定評価基準の総論)を得ることが可能なため、特に予備知識は必要とはしない。 |
授業計画
第1回 | 講義の進め方と成績評価方法 総論の確認(1):第1章不動産鑑定評価に関する基本的考察から第4章不動産の価格に関する 諸原則まで 【事前学習】教科書の該当章を読んで、概要を把握しておくこと。(60分) 【事後学習】授業で説明を受けた内容について要点を取り纏めておくこと。(90分) |
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第2回 | 総論の確認(2):第5章鑑定評価の基本的事項から第7章鑑定評価の方式第1節価格を求める 鑑定評価の手法まで 【事前学習】教科書の該当章を読んで、概要を把握しておくこと。(60分) 【事後学習】授業で説明を受けた内容について要点を取り纏めておくこと。(90分) |
第3回 | 総論の確認(3):第7章鑑定評価の方式第2節賃料を求める鑑定評価の手法から第9章鑑定評 価報告書まで 【事前学習】教科書の該当章を読んで、概要を把握しておくこと。(60分) 【事後学習】授業で説明を受けた内容について要点を取り纏めておくこと。(90分) |
第4回 | 価格に関する鑑定評価(1):土地 1.宅地(1)① 更地、② 建付地 【事前学習】教科書の315頁~324頁を読んで、概要を把握しておくこと。(60分) 【事後学習】授業で説明を受けた内容について要点を取り纏めておくこと。(90分) |
第5回 | 価格に関する鑑定評価(2):土地 1.宅地(2)③ 借地権及び底地~その1~ 【事前学習】教科書の324頁~347頁を読んで、概要を把握しておくこと。(60分) 【事後学習】授業で説明を受けた内容について要点を取り纏めておくこと。(90分) |
第6回 | 価格に関する鑑定評価(3):土地 1.宅地(2)③ 借地権及び底地~その2~ 【事前学習】教科書の324頁~347頁を読んで、概要を把握しておくこと。(60分) 【事後学習】授業で説明を受けた内容について要点を取り纏めておくこと。(90分) |
第7回 | 価格に関する鑑定評価(4):土地 1.宅地(3)④ 区分地上権 2. 農地 3. 林地 4. 宅地見込地 【事前学習】教科書の347頁~361頁を読んで、概要を把握しておくこと。(60分) 【事後学習】授業で説明を受けた内容について要点を取り纏めておくこと。(90分) |
第8回 | 価格に関する鑑定評価(5):建物及びその敷地 1. 自用の建物及びその敷地 2. 貸家及びその敷地 【事前学習】教科書の362頁~367頁を読んで、概要を把握しておくこと。(60分) 【事後学習】授業で説明を受けた内容について要点を取り纏めておくこと。(90分) |
第9回 | 価格に関する鑑定評価(6):建物及びその敷地 3.借地権付建物 4.区分所有建物及びその敷地 5.建物 6.借家権 【事前学習】教科書の368頁~384頁を読んで、概要を把握しておくこと。(60分) 【事後学習】授業で説明を受けた内容について要点を取り纏めておくこと。(90分) |
第10回 | 賃料に関する鑑定評価:宅地 1.新規賃料(地代) 2.継続賃料(地代) 建物及びその敷地 1.新規賃料(家賃) 2.継続賃料(家賃) 【事前学習】教科書の385頁~397頁を読んで、概要を把握しておくこと。(60分) 【事後学習】授業で説明を受けた内容について要点を取り纏めておくこと。(90分) |
第11回 | 証券化対象不動産の価格に関する鑑定評価(1):1.基本的姿勢 2.未竣工建物等鑑定評価を行う場合の要件 3.処理計画の策定 4.個別的要因の調査等① 【事前学習】教科書の398頁~421頁を読んで、概要を把握しておくこと。(60分) 【事後学習】授業で説明を受けた内容について要点を取り纏めておくこと。(90分) |
第12回 | 証券化対象不動産の価格に関する鑑定評価(2):4.個別的要因の調査等② 5.DCF法の適用等 【事前学習】教科書の422頁~461頁を読んで、概要を把握しておくこと。(60分) 【事後学習】授業で説明を受けた内容について要点を取り纏めておくこと。(90分) |
第13回 | 新たな課題への対応(1) 土壌汚染、アスベスト、PCB、グリーンビル(環境不動産) 【事前学習】標記課題の中から関心のあるテーマについて、社会・経済的側面から課題と対応を検討しておくこと。(60分) 【事後学習】授業で説明を受けた内容について要点を取り纏めておくこと。(90分) |
第14回 | 新たな課題への対応(2) 震災、水害、中古住宅、海外不動産、その他 【事前学習】標記課題の中から関心のあるテーマについて、社会・経済的側面から課題と対応を検討しておくこと。(60分) 【事後学習】授業で説明を受けた内容について要点を取り纏めておくこと。(90分) |
第15回 | レポートの提出及びその解説 総括 【事前学習】事前に提示された中から選択したテーマについて、レポートを作成のうえ提出する。(1500分) |
その他
教科書 |
公益社団法人日本不動産鑑定士協会連合会 監修 鑑定評価基準委員会 編著 『要説不動産鑑定評価基準と価格等調査ガイドライン』 住宅新報出版 2015年
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参考書 |
必要に応じて、授業中に紹介する予定である。
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成績評価の方法 及び基準 |
成績評価はレポートにより行う。提出されたレポートの記載内容によりS及びA~Eの6区分で判定する。テーマ、提出方法等は6月中旬頃までの授業の中で説明する。 |
質問への対応 | 原則として、メール等で適宜対応する。日程を調整のうえ登校日にあわせて学内で直接対応することも可能 |
研究室又は 連絡先 |
akimichi-satoh@jrei.jp 070-3951-1251 一般財団法人日本不動産研究所 審査部 |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
不動産を理解する方法は多様であるが、鑑定評価からのアプローチは不動産を総合的、体系的に理解するには最も有効な方法である。不動産に興味、関心のある学生には良い機会となろう。不動産鑑定評価の実務論を指向して行くので、幅広い学生の参加を期待する。期中からの参加も歓迎する。資格取得を目的とする講義内容ではないが、資格取得を目指す学生にはアドバイスを行う。不動産鑑定士は難関資格の一つだが社会的意義は大きく、資格取得を視野に入れて勉強することは有意義であるので推奨する。 |