2021年 理工学部 シラバス - 建築学科
設置情報
| 科目名 |
保存修復論
日本と西欧の保存と再生
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| 設置学科 | 建築学科 | 学年 | 4年 |
| 担当者 | 重枝 豊 | 履修期 | 前期 |
| 単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜2 |
| 校舎 | 駿河台 | 時間割CD | C22T |
| クラス | 建築 | ||
| 履修系統図 | 履修系統図の確認 | ||
概要
| 学修到達目標 | 都市と建築を考える上で、歴史的建築の存在を無視できないことは言うまでもない。古代から現代までの保存の理論の推移、各国各地における保存・再生・活用事例を通して、歴史的遺産とまちづくり、修復の理念について考察する。前半では日本とアジア圏における保存修復を採り上げ、後半では西欧社会における取り組みについて学ぶ。 |
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| 授業形態及び 授業方法 |
原則として対面授業とする。大学に入構できない事情がある学生は第2講義までに下記のメールアドレスに事情を示した資料を添付の上確認をとること。 また、コロナ感染の状況によりＣＳＴポータルによる配付資料とスライド（パワーポイント）を利用した、オンデマンド授業とする場合もあるので注意すること。 |
| 履修条件 | 建築保存の理論／歴史的建築の保存／歴史的建築の活用／歴史的建築の修復／歴史遺産とまちづくり |
授業計画
| 第1回 | 保存修復とは何か。過去の歴史の中で「保存」「修復」はどのように位置付けられてきたのか。今後のまちづくりに対して、建築サイドからどのような取り組みをするべきかについて考える。 【事前学習】1回目は無し 【事後学習】配付資料を基にして内容に興味を持った部分を 参考資料およびネット等で調べてまとめること（240分） |
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| 第2回 | 古社寺保存法による修理 明治期の文化財保存 なぜ、日本に木造建築物が多く残ったのか、また、明治以降にどのような形で文化財を守っていったのか。明治期の事例を軸に検証する。 【事前学習】第1回目に第2回目の配付資料を配るのでよく理解し、疑問点を抽出すること（120分）【事後学習】授業後配付資料を基にして内容に興味を持った部分を 参考資料およびネット等で調べてまとめること（120分） |
| 第3回 | 大正・昭和戦前期の文化財修理事業 国宝保存法から文化財保護法までの流れと、実際の保存手法の変化について学ぶ。 【事前学習】第２回目に第３回目の配付資料を配るのでよく理解し、疑問点を抽出すること（120分）【事後学習】授業後配付資料を基にして内容に興味を持った部分を 参考資料およびネット等で調べてまとめること（120分） |
| 第4回 | 歴史的町並みの保存 伝統的建造物群保存地区制度について 複合並びに広域指定文化財保存修復―建築並びに構造物と周辺環境との一体で形成されるいわゆる歴史的景観、町並みの保存と保護に関する歴史的経過について学ぶ。 【事前学習】第３回目に第４回目の配付資料を配るのでよく理解し、疑問点を抽出すること（120分）【事後学習】授業後配付資料を基にして内容に興味を持った部分を 参考資料およびネット等で調べてまとめること（120分） |
| 第5回 | 近代建築の再利用 保存と活用をめぐって 近代建築の保存修復事例をもとに、どのような経過をたどってどのような方法により、保存修復が行われているのかについて学習する。 【事前学習】第４回目に第５回目の配付資料を配るのでよく理解し、疑問点を抽出すること（120分）【事後学習】授業後配付資料を基にして内容に興味を持った部分を 参考資料およびネット等で調べてまとめること（120分） |
| 第6回 | 国際的な文化遺産の法的整備 アテネ憲章とヴェニス憲章を中心に国際的な保存・整備の経緯を学び、西欧に於ける建築の再生・活用事例を検証する。 【事前学習】第５回目に第６回目の配付資料を配るのでよく理解し、疑問点を抽出すること（120分）【事後学習】授業後配付資料を基にして内容に興味を持った部分を 参考資料およびネット等で調べてまとめること（120分） |
| 第7回 | イギリスにおける建築の保存修復事例 イギリスに於ける保存活動の歴史を理解すると同時に、西欧に於ける再生・保存の実例を検証する。 【事前学習】第６回目に第７回目の配付資料を配るのでよく理解し、疑問点を抽出すること（120分）【事後学習】授業後配付資料を基にして内容に興味を持った部分を 参考資料およびネット等で調べてまとめること（120分） |
| 第8回 | 文化財登録制度 制度からみた保存 各自が調べてきた日本とアジア圏における保存・修復事例について整理したものを発表し、同時にそれらの手法を現代に生かす可能性について検討する。 【事前学習】第７回目に第８回目の配付資料を配るのでよく理解し、疑問点を抽出すること（120分）【事後学習】授業後配付資料を基にして内容に興味を持った部分を 参考資料およびネット等で調べてまとめること（120分） |
| 第9回 | 世界遺産条約と奈良会議 オーセンティシティを中心に世界遺産の枠組みを学ぶ。また、産業遺産の保存事例についても検証する。 【事前学習】第８回目に第９回目の配付資料を配るのでよく理解し、疑問点を抽出すること（120分）【事後学習】授業後配付資料を基にして内容に興味を持った部分を 参考資料およびネット等で調べてまとめること（120分） |
| 第10回 | 建築家による保存再生事例の検証－１ 建築家による保存・再生事例を中心に再生手法を学ぶ。 【事前学習】第９回目に第10回目の配付資料を配るのでよく理解し、疑問点を抽出すること（120分）【事後学習】授業後配付資料を基にして内容に興味を持った部分を 参考資料およびネット等で調べてまとめること（120分） |
| 第11回 | 建築家による保存再生事例の検証－２ 建築家による保存・再生事例を中心に再生手法を学ぶ。 【事前学習】第10回目に第11回目の配付資料を配るのでよく理解し、疑問点を抽出すること（120分）【事後学習】授業後配付資料を基にして内容に興味を持った部分を 参考資料およびネット等で調べてまとめること（120分） |
| 第12回 | 建築家による保存再生事例の検証－３ 建築家による保存・再生事例を中心に再生手法を学ぶ。 【事前学習】第11回目に第12回目の配付資料を配るのでよく理解し、疑問点を抽出すること（120分）【事後学習】授業後配付資料を基にして内容に興味を持った部分を 参考資料およびネット等で調べてまとめること（120分） |
| 第13回 | 西欧における保存修復の事例検証 欧米においては近代化遺産、近代産業遺産を対象としてさまざまな形での保存事例の検証すると同時に、今後の課題について検証する。 【事前学習】第13回目に第14回目の配付資料を配るのでよく理解し、疑問点を抽出すること（120分）【事後学習】授業後配付資料を基にして内容に興味を持った部分を 参考資料およびネット等で調べてまとめること（120分） |
| 第14回 | 総括的な課題解説（30分）のあとで理解度確認期間での授業内試験（60分）を実施する。 コロナの状況によってはＣＳＴポータルを利用した確認テストとする場合もある。 【事前学習】これまで配付された資料を読み直して試験に備えること（240分） |
| 第15回 | 試験問題の解説と保存修復の現代的課題について解説する。 【事前学習】試験問題についてなぜ解答できなかったのか、また、何が不十分であったのか。を明らかにする。（240分） |
その他
| 教科書 |
鈴木博之 『現代の建築保存論』 王国社 ２００１年 第１版
日本建築学会近畿支部環境保全部会 『近代建築物の保存と再生』 都市文化社 １９９３年 第１版
田原幸夫 『建築の保存デザイン 豊かに使い続けるための理念と実践』 学芸出版社 ２００３年 第１版
とくに購入は義務付けないが、配付された資料と照らし合わせて必ず読んでおくこと。
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| 参考書 | |
| 成績評価の方法 及び基準 |
評価基準：定期試験およびレポートの合計点とする。 |
| 質問への対応 | 対面授業実施の場合には講義終了後 下記のメールで対応する。ただし、学生は大学メールアドレスを使用すること。個人のメールアドレスからの質問には対応しない。 |
| 研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎タワースコラＳ８１７Ａ メールアドレス：shigeeda.yutaka@nihon-u.ac.jp |
| オフィスアワー |
火曜 駿河台 10:40 ～ 12:10
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| 学生への メッセージ |
積極的に下調べをするなど講義に取り組んでください。 |