2021年 理工学部 シラバス - 建築学科
設置情報
科目名 |
建築デザインと歴史
西洋古代から中世までの建築史と近代建築
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設置学科 | 建築学科 | 学年 | 1年 |
担当者 | 重枝 豊 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜3 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | C23E |
クラス | 1組 、2組 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 建築デザインと建築史を学習する目的と意義を理解すると同時に、建築の誕生から近代建築が生まれるまでの各地域、各時代の建築について学習する。とくに、建築の発達過程について学ぶことにより、建築とは何かという主題について考える力を養うことを目的とする。 |
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授業形態及び 授業方法 |
原則はCSTポータルでの配付資料とオンデマンドによるパワーポイントを使って講義を進める。状況によっては対面授業を実施するが、その場合にはCSTポータルで通知する。 |
履修条件 | 西洋の歴史 建築家 デザイン 様式 |
授業計画
第1回 | メソポタミアの建築にみる建築の誕生。建築デザインと建築の歴史を学ぶ必要性について。どのようにして、デザインや建築は学べるのかを理解する。「建物」の「建築」のちがい、建築家の誕生、役割と職能などについて学ぶと同時に、建築の社会的な意味について考える。 【事後学習】授業後配付資料を基にして内容に興味を持った部分を参考資料およびネット等で調べてまとめること(240分) |
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第2回 | エジプト建築における建築の永遠性を求めて。人々がいかに各材料の特性を理解していたかを明らかにする。朽ちない材料の使用とできないことの実現ための挑戦。 【事前学習】第1回目に第2回目の配付資料を配るのでよく理解し、疑問点を抽出すること(120分)【事後学習】授業後配付資料を基にして内容に興味を持った部分を参考資料およびネット等で調べてまとめること(120分) |
第3回 | ギリシア建築にみる地中海建築の発生。ギリシア文明を中心に「西洋文明の曙」について学習する。パルテノン神殿の建築構成について学ぶことにより建築設計のあり方について考える。 【事前学習】第2回目に第3回目の配付資料を配るのでよく理解し、疑問点を抽出すること(120分)【事後学習】授業後配付資料を基にして内容に興味を持った部分を参考資料およびネット等で調べてまとめること(120分) |
第4回 | ローマ建築の技術・構造・意匠。公共的、社会的な意味、技術普及の問題と社会需要について考える。また、アーチ・ヴォールト・ドームの技術発展の背景にはオリエント(東方)文化の影響と摂取があったことを知る。 【事前学習】第3回目に第4回目の配付資料を配るのでよく理解し、疑問点を抽出すること(120分)【事後学習】授業後配付資料を基にして内容に興味を持った部分を参考資料およびネット等で調べてまとめること(120分) |
第5回 | ビザンチン建築について。アヤ・ソフィア(ハギア・ソフィア)寺院を中心にとりあげ、計画、構造、意匠、材料について学習する。とくに、ペンディンティブ工法の成立過程と、波及効果について学ぶ。 【事前学習】第4回目に第5回目の配付資料を配るのでよく理解し、疑問点を抽出すること(120分)【事後学習】授業後配付資料を基にして内容に興味を持った部分を参考資料およびネット等で調べてまとめること(120分) |
第6回 | 初期教会堂建築とロマネスク建築-1。キリスト教はヨーロッパという枠組みを構成させた大きな要素である。その僧侶の生活空間であった修道院、集会施設であるロマネスクの教会堂の建築過程について学ぶ。その代表例としてプロバンスの3姉妹のひとつであるル・トロネ修道院について解説する。 【事前学習】第5回目に第6回目の配付資料を配るのでよく理解し、疑問点を抽出すること(120分)【事後学習】授業後配付資料を基にして内容に興味を持った部分を参考資料およびネット等で調べてまとめること(120分) |
第7回 | ゴシック建築の特徴。ロマネスク建築を引き継いだゴシック建築について学ぶ。ゴシック教会堂は人々に内部空間を強く認識させ、都市と建築を再び結びつけた。 【事前学習】第7回目に第8回目の配付資料を配るのでよく理解し、疑問点を抽出すること(120分)【事後学習】授業後配付資料を基にして内容に興味を持った部分を参考資料およびネット等で調べてまとめること(120分) |
第8回 | 確認テスト1 過去7回の講義の内容に対して、記述式のテストをおこなう。 【事前学習】第7回までの配付資料と講義のノートをよく整理しておくこと。レポートではないので、自分自身の考えや、疑問点を抽出すること(120分)【事後学習】確認テストの課題をもう一度まとめ直してみること(120分) |
第9回 | 近代建築の誕生としてル・コルビジュエの作品を解読する。 サヴォア邸と小さな家(母の家)について学ぶ。 【事前学習】第8回目に第9回目の配付資料を配るのでよく理解し、疑問点を抽出すること(120分)【事後学習】授業後配付資料を基にして内容に興味を持った部分を参考資料およびネット等で調べてまとめること(120分) |
第10回 | 近代建築の誕生の続きとして、ル・コルビジュエの作品を解読する。 ラ・ロッシュ=ジャンヌレ邸とマルセイユのユニテについて学ぶ。 【事前学習】第9回目に第10回目の配付資料を配るのでよく理解し、疑問点を抽出すること(120分)【事後学習】授業後配付資料を基にして内容に興味を持った部分を参考資料およびネット等で調べてまとめること(120分) |
第11回 | 近代建築の誕生その3として、引き続きル・コルビジュエの作品を解読する。ロンシャン教会とラ・トゥーレット修道院について学ぶ。 【事前学習】第10回目に第11回目の配付資料を配るのでよく理解し、疑問点を抽出すること(120分)【事後学習】授業後配付資料を基にして内容に興味を持った部分を参考資料およびネット等で調べてまとめること(120分) |
第12回 | 近代建築の誕生その4として、カルロ・スカルパの作品を解読する。カステルヴェッキオ美術館とブリオン家の墓地、ベネチァ・オリベッティのショウルーム他 【事前学習】第11回目に第12回目の配付資料を配るのでよく理解し、疑問点を抽出すること(120分)【事後学習】授業後配付資料を基にして内容に興味を持った部分を参考資料およびネット等で調べてまとめること(120分) |
第13回 | 近代建築の誕生その5として、スフロのパンテオン、ヴィーニョンのラ・マドレーヌ、ガルニエのオペラ座、オーギュストペレのフランクリン街のアパートとル・ランシーのノートルダム教会について学ぶ。 【事前学習】第11回目に第12回目の配付資料を配るのでよく理解し、疑問点を抽出すること(120分)【事後学習】授業後配付資料を基にして内容に興味を持った部分を参考資料およびネット等で調べてまとめること(120分) |
第14回 | 確認テスト2 過去6回の近代以降の建築史講義の内容に対して、記述式のテストをおこなう。 【事前学習】第9回から第13回までの配付資料と講義のノートをよく整理しておくこと。レポートではないので、自分建築に対する考えや、現代における疑問点を抽出すること(120分)【事後学習】確認テストの課題をもう一度まとめ直してみること(120分) |
第15回 | 現代建築の展開として、アルヴァー・アアルトのイル・カレ邸とシザの教会と美術館を解読する。先週の確認テストの内容について、補足的に説明する。 【事前学習】第14回目に第15回目の配付資料を配るのでよく理解し、疑問点を抽出すること(120分)【事後学習】授業後配付資料を基にして内容に興味を持った部分を参考資料およびネット等で調べてまとめること(120分) |
その他
教科書 |
日本建築学会編 『西洋建築史図集』 彰国社 1981年 第3訂版
教科書と授業で紹介する参考図書を図書館で確認するなど自発的な学習を心がけること。
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参考書 | |
成績評価の方法 及び基準 |
定期試験(60%)及び、確認テスト(20+20%)の合計で評価する。 ただし、定期試験が教室で実施できない場合には、2回の確認テスト(各50%)の成績の合計で評価する。 |
質問への対応 | 下記のメールで対応する。ただし、学生は大学メールアドレスを使用すること。個人のメールアドレスからの質問には対応しない。 |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎タワースコラS817A メールアドレス shigeeda.yutaka@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
金曜 船橋 13:20 ~ 14:50 授業を実施した教室
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学生への メッセージ |
建築史の知識は建築デザインの土台になるものです。まず「知る」ことが大切です。さらに「なぜか」を問いかけてください。この問いかけのなかから、建築を深く、時代や社会との関連のなかで考えていく力が生まれてきます。 |